エレクトリック♡
2023-14
『ルイス・ウェイン 生涯愛した妻とネコ』
出演 ベネディクト・カンバーバッチ、クレア・フォイ
猫をモチーフにした絵で人気を集めたイギリスの画家ルイス・ウェインの生涯を描いた伝記映画。
ルイス・ウェインは、猫をモチーフに様々な絵を描き表現することで、先に逝ってしまったパートナーへの愛(エレクトリック)表現し続けた人生の話
こう言う芸術家の伝記物を見ると、人って喪失感とどう闘うか、どう乗り越えるか、乗り越えられないか、で、その人の人生や終わり方が決まってくるのかもしれないなぁ、などと思いながら彼の生く先を見つめ続けた映画でした。
しかし、、、ルイス・ウェインを演じたカンバーバッチ
この俳優は実在した人物を演じるのがホントに好きなんだろうし、そう言うホントにあったお話が好きなのだろうと思う。
演技をどうのこうのよりも、本当にあった出来事を自分の表現で伝えたい、残したい、という気持ちの強い人なのかも
彼の演じたたくさんの実在の人物の役の中で私は
モーリタニアン 黒塗りの記録
9.11の攻撃首謀者だとされ逮捕された人物の裁判におけるアメリカ軍側の闇を描いた、ある意味では告発している映画なのだけど、その中で敬虔なクリスチャンでもあるアメリカ側の軍人弁護士(検事?だっけ)役。
彼は裁判中アメリカ軍の闇を目の当たりにしてしまいたしか裁判の途中で軍を辞めてしまう。
カンバーバッチがなんとも丁寧にシャープにその役を演じていて、その役柄からアメリカの痛みと闇の狭間を少し垣間見たような気がした。
今思えば、カンバーバッチがイギリス人だからの解釈なのかもしれない。
実在の人物役をたくさんこなしてる役者だけに、今回のルイス・ウェインの映画も彼自身の発案企画じゃないかと思ってます。
ちゃっかりエグゼクテブプロデュサーの名義にもなってたし。
映画の物語とは特段関係ないけど、いろんなロケ地とかチラッと出てる人とかが気になってしょうがなかったなー
●ルイス・ウェンが泊まってるNYのホテルのレストラン、ひょっとしてスロウホースで出てきた、あのカウンター?
●ここキューリ夫人の研究室の前じゃなかったっけ?
●この屋敷
ダウントンアビーだっけ?もしくはクラウンのチャールズの屋敷??
●あの髭もじゃのイタリア系のルイス・ウェインの友達は、映画ゴッドファーザー製作中のあれこれのドラマ「オファー」でコッポラ役やってた人かな?
色々
いろいろ
毎日、UKの映画や欧米のドラマばかり見ているので、出演陣が知った顔が多くて楽しいし、ロケ地も同じく
あれ?あれ?あれ?がいっぱい
そして、エンドロールで私の大好きな英国の大女優オリビア・コールマンの名前を見つけたが
ん?
どこに出てた?????
パンフ購入しナレーションとあって
あああああ
そうあの硬い声のイギリス英語は彼女だ、と嬉しくなる
ルイス・ウェンのパートナー役は ネトフリドラマ『クラウン』で 若き日のエリザベス女王を演じたクレア・フォイ。そして同じドラマで中高年になってからのエリザベス女王はオリビア・コールマン
期せずして
エリザベス女王が二人も登場してる
ザ・イギリス映画
英国映画好きはこれは見逃せないかもなあ
2023/02/14