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繋いだ手から溢れる言葉。
「ねぇ私の左手、あいてるんだけど…?」
私なりのI LOVE YOUの訳し方だ。
私が恋愛する相手は、なぜか「全員左利き」という謎の共通点があり、私は右利きなので、お互いの利き手をあけて手を繋ごうとすると、こうなる。
好きな人にはツンデレという私らしさも、よく出ているかなと思っていて、個人的にお気に入りなフレーズだ。
人の数だけI LOVE YOUの訳し方があると私は思う。
その人の考え方、生き方、愛し方が、その1フレーズに詰まっている気がして。
人間らしさって言ったらいいのかな。
正解がない。その時その場所によって伝わる言葉は変わる。
その曖昧で、繊細で、不確かだけど、磨くことで確実に光る「言葉」というものに、私はすっかり魅了されてしまった。
それと同時に、その人の一生のお守りになるような「言葉」を届けられる人でありたいと思うようになった。
「I LOVE YOUの訳し方」から始まる本、『心をつかむ 超言葉術』の著者である阿部広太郎さんが講師、モデレーターをされている企画メシ。
ご縁があって、私は2022年度の企画生になることができた。
これから企画というものを通して、自分自身とこれでもか!と向き合いたいと思っているし、自分の言葉に磨きをかけたい。
まずはその第一歩として、自分の広告を考えることとなった。
私ってどんな人間なんだろう??
私は人が大好きだ。とにかく好きだ。
家族も、友達も、恋人も、仕事仲間も、みんなみんな大好き。
人と関わることが日々の活力であるし、自分が生きている意味はそこにあると感じている。
そんな私のキャッチコピーを考えてみた。
数ある候補の中、最終的に私が選んだ自分のキャッチコピーは
あなたの応援団長
応援団長はいつも一生懸命だ。
熱を持って。時に暑苦しいぐらいの熱気と、力強い応援。
その人がどこで生まれて、どんな仕事をしているとか、何者であるかなんて関係ない。
世界中のみんなに心からの熱いエールを送りたい。
これが私だなと思った。
自分に最高にマッチするキャッチコピーができた!と思った。胸を張って送り出せた!!
でも今は少しだけ違う気持ちでいる。
私が今までしてきた応援団長のような応援は、いわば「真夏日」だったと思う。
真夏日は、日焼けしたい人、海辺にいる水着の人にとっては心地良いものかもしれない。
でも、長袖を着ている人、ダウンコートを着込んでいる人にとっては、この上なく熱苦しいものでもあると気づいた。
熱のこもった応援はプラスに働かないこともある。
それに気づけた今は、長袖の人にも、ダウンコートの人にも心地の良い、冬の寒空の下の暖かい日差しのようなエールも送れる人でもありたいと思っている。
「愛と書かずに愛を伝える」
阿部広太郎さんがサインとともに添えてくださった言葉だ。
今までの私は「愛してる」という言葉を使うことでしか、愛を伝えられない人だったのかもしれない。
「ねぇ私の左手、あいてるんだけど…?」
繋いだ手のひらが、今日も温かい。
誰もが心地よいと感じるこの温もりを、言葉にして表現できる人。
みんなにとって心地よく届けられる人に。
私はなりたいなと思う。