【活動報告】第6回NEWDOOR進学プレッププログラム活動報告
特定非営利活動法人glolabは2022年度より「NEWDOOR進学プレッププログラム」を開始し、2023年度は6名の高校生に本プログラムを提供しています。1月21日(日)に第6回キャリアワークショップを実施いたしましたので、ご報告いたします。
*「NEWDOOR進学プレッププログラム」とは、自分の将来に向かって頑張りたいという気持ちを持つ生徒たちが高等教育機関に進学することを支援するプログラムです。詳細は以下をご参照ください。
NEWDOOR進学プレッププログラム
【概要】
■日時:2024年1月21日(日)10:00~12:00
■形式:オンライン
■参加人数:NEWDOOR進学プレッププログラム参加高校生4名
■流れ:
1.大学や専門学校進学に係るお金について学ぶ
2.奨学金について知る・学ぶ
3.生活するためにいくら必要かシュミレーションしてみる
キャリアワークショップ第6回目となる今回は、大学や専門学校進学に係るお金や奨学金について調べ学習を行いながら、お金について考え、学ぶワークを行いました。
1.大学や専門学校進学に係るお金について学ぶ
日本語が母語ではない生徒たちが、大学や専門学校の入試制度や進学のために必要な費用等を理解するのはとても大変なことです。生徒たちが進学に向けて具体的なイメージを持つことができるよう、まず、いつ、どんな試験があるのか、その試験を受けるためにはいくらぐらい必要なのかを一つ一つみんなで確認していきました。
大学の試験を受けるために、1校いくらぐらいかかるか生徒たちに聞いてみると、すでに大学について調べ始めている生徒たちからは「私立はだいたい1校3万円ぐらい!」とすぐに答えが返ってきました。入学検定料は3マ年ぐらいですが、それ以外にも、遠い大学の試験を受ける際はホテル代や交通費等他にもいろいろと費用がかかることを知り、試験を受けるだけでもたくさんのお金がかかることがわかったようです。
次に、「募集要項」や「入学検定料」、「入学金」、「学費」、「納入期日」等、大学の資料を読み取るために知っておくべき用語をみんなで学び、実際の大学の募集要項から必要な情報を読み取ってみました。
そして、生徒たちに国立大学、私立大学、専門学校の中から1つを選んでもらい、グループに分かれて、大学や専門学校への入学に必要なお金について調べて、発表してもらいました。
生徒たちは大学や専門学校の募集要項を見ながら自分で調べたり、他のグループの発表を聞いたりして、実際の入学金や学費、その他どんなところにいくらぐらいかかるのかを知ることができました。
2.奨学金について知る・学ぶ
大学や専門学校で勉強するために必要なお金について知った後、そのお金をどうやって準備したらよいかを考えました。そして、お金を準備する時に、奨学金や教育ローンといった制度があること、奨学金や教育ローンはどこからどうやって借りるか、借りる時に気をつけなければいけないこと等の説明をしました。
在留資格の制限によって、本プログラムに参加している生徒たちが応募できる奨学金の数は少なく、その数少ない奨学金を日本語の膨大な情報の中から探し出すことはとても難しいことです。そこで生徒たちが希望する進路を諦めてしまわないよう、奨学金の探し方やglolabができることについても話しました。
3.生活するためにいくら必要かシュミレーションしてみる
後半は自分の生活に係るお金に目を向けてみました。まずは、普段私たちが生活するためにどんなお金がかかっているのかをみんなで考えてみました。生徒たちは生活するためのお金、「生活費」と一言にいっても、住居費や食費、電話代に水道光熱費等、様々なことにお金がかかっているということを知り、それぞれの項目についても学びました。
そして、小さいグループに分かれて、高校卒業後、1人暮らしをするか、家族と一緒に住むかを選び、1か月いくらぐらいの生活費がかかるのかグループで話し合いました。
話合いの中で、生徒に今、何にいくらぐらい使っているか聞いてみると、意外にも自分が1か月いくらぐらい電話代に使ってるのか、自分の家の家賃がいくらか等を知らない生徒もおり、近くにいた保護者に聞きに行ったり、自分で調べたりしていました。これまで「自分が普段使っているお金」についてあまり意識していなかった生徒たちも、今回のワークを通して、普段の生活で使っているお金に目を向け、自分ごととして考えるきっかけになったのではないかと思います。
小さいグループでたくさん話し合った後で1人ずつ発表してもらいました。
ある生徒は「食費は家で食べたらお金がかからないけれど、お昼ごはんや友達と外食をしたらこのぐらいかかる。交通費も〇〇大学に行ったら、1か月〇円ぐらい、でも定期を買ったらもっと安いかも。」と具体的に大学進学後の自分をイメージして1か月の生活にかかるお金を考えることができていました。
またある生徒は「毎月かかるお金の他に、運転免許を取りたい、英語の試験を受けるためのお金も必要。いつもではないけれども服や化粧品にも時々お金を使いたい」等、自分なりにお金の使い方を考えることができていました。
いよいよキャリアワークショップも残すところあと2回。次回は関西・関東、各拠点毎に対面で、1年間のNEWDOORでの学びやそれぞれの成長を振り返るワークショップを行う予定です。
報告:ウィリアムズ
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