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失われた30年の総決算を行う2020年代へ

コロナパンデミックの始まりは、2019年12月、中国・武漢から始まり、すぐさま全世界へと広がった。日本でも2020年3月1日から全国小中高一斉休校など、勢いを止めることができず、私たちの生活の中に広がった。今では、コロナは第5類とされ一般の風邪と同等の扱いとなり、まるであの時はなかったのような世の中である。しかし、コロナウイルスはしっかりと私たちの生活に一石を投じる役割を持った。
なぜなら、われわれは息を吐く時間を与え、考える時間を与えたからだ。今まで、周りを見る時間も空間もなかった。しかし、コロナパンデミックは私たちに時間を与えたのである。「自由な時間を」。だからこそ、今日広がるジェンダー・気候危機への知識と認識へと広がったのである。そして、この二つの目は我々の世界に広がっていた病を見付け出し、そして取り除くための手術へと動き始めている。
とりわけ、ジェンダーは女性の権利を促進させるために、今まで手を突っ込むことを遠ざけていた問題にとりわけメスを入れ始めた。①エンターテイメント業界の大黒柱「ジャニーズ」②女性の憧れ「宝塚」③芸能界の金字塔「吉本興業」。われわれの思想的支柱、精神的支柱にメスがこの間入ってきている。とても、心苦しいだろう・・・しかし、これらの根本にあるものは、われわれが誰に支配されているのかを表す端緒的な出来事であり、われわれは目覚める時が来たのである。
支配をしていたのは、三つの問題の解決に向けて足を引っ張っている奴らだと思えば簡単なことである。つまり、スポンサーとなっていた大企業や財界・役員階層である。大企業などは自己の儲けを最大限作るために、三つの柱は多数派を精神的に支配する先兵として存在していたのである。今回の出来事はいわば、われわれ多数派が自覚をして、儲けばかりをしている大企業・財界への反旗を掲げ始めたはじまりとも取れるのである。これは、新しい潮流であるとともに、大企業・財界が耐え切れるか問われる勢いの力を持つであろう。そして、政治の舞台での先兵であった自由民主党も正念場である。
コロナパンデミックによって、与えられた「自由な時間」を大いにこの時代に生かしきり、次の時代へと進む総決算を行おうではないか。

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