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【全体の振り返り・修了式】Learning Innovation Program
こんにちは、グローカルセンターインターン生のみさきです✨
2025年1月25日(土)に Learning Innovation Programの全体の振り返りと修了式を実施しました。今回はその様子をお届けします。
このプログラムでは、高校生、大学生、社会人の垣根を超えた多様な背景を持つ参加者が、月1回程度×6ヵ月間のプログラムで相互に学び合い、共創・実践する機会を通して、「学ぶ力」、「学びをデザインする力」を身につけます。公益財団法人トヨタ財団2023年度イニシアティブプログラムから助成を受けて実施しています。
これまでのラーニングイノベーションプログラムの
ワークショップはこちら
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(今回は⑥全体のふりかえりと修了式)
ついに最終回を迎えたこのプログラム。チームごとに企画したワークショップを終えた今回は、全体の振り返りと修了式を行いました。
今回は「今の気持ち」と「今年1年の抱負」をチェックインで共有しました。
○チームごとに企画の振り返り
12月から1月にかけて、各チームがワークショップを実施しました。今回はワークショップ実施後に行った各自の振り返りをもとに、「もう一度実施するとしたら何を改善する?」という観点で、チームごとにワークショップ企画の振り返りを行いました。
※なお、各自の振り返りはKPT法というフレームワークを用いて行いました。KPTとは、Keep(よかったこと)、Problem(改善点)、Try(次回、挑戦してみたいこと)の頭文字のことを指します。
▼企画の振り返り(一部抜粋)
【 芸術を入口として物事を多面的に考えよう チーム 】
・場づくり→美術館感のある場にする、運営側がトリッキーな服装をする等工夫するとよかった。
・「変な生き物を描いてください」と、参加者に制作物を作成してもらった際、共通するものが多かった。多様性の幅をどう広げていくか。パーツの順番、3Dにするなど、「変な生き物」を広げていければと思った。共通点があった方が、話を深められたのかもしれないという話も出たので、考察を深めていきたい。
【 自分の幸せの定義 チーム 】
・内容がセンシティブなもの
→本音を話せるくらい親しいか、全く知らない・今後絶対会わない人じゃないと話しづらいのかもしれない。
・グループで話し合いを設ける際、社会人と学生を混ぜて構成していた
→共感という意味でも同世代で構成した方がよかった。
・各グループにファシリテーションとして入った自分たちがもう少し自己開示をしていれば、他の人ももっと自己開示がしやすかったのではないかと思う。
それぞれのワークショップの様子は後日、それぞれの企画チームごとにnote記事を掲載していきますので、ぜひフォローして更新をお待ちください💖
○フィッシュボウル
フィッシュボウルとは :
良い対話を深めつつ、その内容を参加者全員で共有する方法
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Ⅰ. テーマ決め
始めに2チームに分かれて、ラーニングイノベーションプログラム全体の各自の振り返りを読んだ後、どんな問いを話したいかについて案を出し合いました。
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Aチームからは「学びのデザインとは何か?」、Bチームからは「ひとりひとりの中で学びの定義がどう変わったのか?」という問いが出されました。
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Ⅱ. フィッシュボウル
1.「ひとりひとりの中で学びの定義がどう変わったのか?」
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▼話し合いの内容(一部抜粋)
・自分のなかで経験が繋がっていって、解釈できて、言語化できたときに、初めて学んだと思える。学びは外側からじゃなくて内側から。
・外から受けることが学びだと思っているし、受けたことを変容させるのも学びだと思う。自分の中で何かの認識の変化が起きればいい。すぐに振り返ったり言語化できなくても、少し変わったと思えたらいい。教科的な学習より、自己理解・他者理解といったところ。
・学びも経験の一つだ、と考えたときに自分の芯を作り立てるものとして成り立てばなんでも学びになるのではないか。
・学び=自分自身を発見していく営み。「苦手」「知らない」ということを知るのも学び。世の中で「学び」というと、「できた」「知った」などポジティブな側面しか見ない。
・経験も大事だが意味づけも大事。同じ経験をしても深みを出せる人とそうでない人がいる。ただの経験ではなく学びにする→どれだけ意味づけできたかでは。
・時々で必要な学び、意味のある学びは変わる。相互作用、場、時間にも依存する。
2.「学びのデザインとは何か?」
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▼話し合いの内容(一部抜粋)
・学びの場を作るのであれば、個性を踏まえたうえでそれを尊重したデザインが必要。
・日本社会のこうあるべきを信じ込ませすぎずにやりたいことをやれるチャンスを与えるのも授業の役割。
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◎ 学びのデザインはみんなができるようになったらいいと思うか
・みんなができる必要はないと思うけど、だれか一人はそういう方向に向ける人がいるといいと思う。
・行動できるかどうかとぼんやり思うことは別。ぼんやりと思うことはみんなした方がいい。
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・すぐには能動的になれない。けれど、いつか火がつく瞬間はある。
・焦らずじっくり待つことが大事。構えて待っていてくれる大人、能動的になるのを待っているよと発してくれている大人がいることが大事なのでは。
・学びは経験。学びが繋がるタイミングは違う。
・学びの話(フィッシュボウル1回目)で、苦手を苦手と確認するのも学びと言っていたが、学びの場をデザインする人に変わることを強制されるのがきつい。変わらないことも責めないでほしい。考えたことを評価してほしい。
また当日はゲストとして、中出 雅大氏(文部科学省職員、防災科学技術研究所客員研究員)をお招きしました。『「学びの場」を作る』というプログラムの趣旨に関連して、「学び」と「作る」の2つの観点からお話しいただき、リカレント教育等の動向にも触れながらこうしたプログラムの意義や、学びの場をつくる先駆者である参加者にエールを頂きました。
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○チェックアウト
チェックアウトでは、①今の気持ち ②プログラムを踏まえて挑戦したいこと ③感想 の3点を共有しました。
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▼プログラムを踏まえて挑戦したいこと
・自分自身の学びをデザインしていきたい。
・最近有難いことに会社でプログラム等、「なにかをつくること」に参加させてもらえることが増えた。今までだったらある程度型ができていたものを完成させることが多かったが、ゼロベースから生み出せるようになりたい。
・プログラムに参加している最中に上司に掛け合って、私が作った授業をできる時間をいただいた。生徒が楽しい、能力が上がったと思えるような授業にしたい。
・もっといろんなことに挑戦したい。足を踏み入れたい。よかったと思うことをいろんな人に広げたい、話したい。
○修了式
最後にプログラムの修了証書が手渡されました🌸
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○インターン生ベルくんより🔔
8月3日から始まったラーニングイノベーションプログラムもいよいよ修了式を迎えました。
半年間を通して、皆さんにとって「学びの場」の認識はどのように変わったでしょうか?
その認識の変化があなたにとって、そしてあなたが作り出した学びの場に参加した人にとって、より良い影響をもたらしてくれることを願っています。
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最後になってしまいましたが、本プログラムにご協力いただいた皆さん、応援していただいた皆さん、noteを通して活動を見守ってくださった皆さん、そしてプログラム参加者の皆さん、本当にありがとうございました💖
⛄2/8(土)交流会⛄
雪が降りしきる中、交流会を開催しました。和気あいあいとした様子で、時折楽しそうな笑い声も。美味しい食事に身体も心も満たされました。
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次年度もLIPプログラムは続きます、一期生として色んな形で関りを持ちながら是非見守ってもらえたらと思います♪