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社会人があなたに「大学生活のうちは多くの様々な経験をしなさい」というのなぜ?

  就職のために何かをしなければならないと思って、社会人にアドバイスをもらおうと思ったとき、もしくは大学の授業や、インターネットで、社会人の方が話している見たとき、こんな言葉を聞いたことはありませんか?

「大学生活は、社会人になる前の貴重な時間だ! 大学生活のうちにしかできないことをたくさんやりなさい。多くの様々な経験をしなさい」

どうでしょう?一度は聞いたことがありませんか?

多くの社会人が口にすることだと思いますが、実際には何を伝えたいのでしょうか?今回は、これを紐解いていきたいと思います

よく言われるシチュエーション

 僕はグローカル人材開発センター(NPO法人)でインターンをしている中で、企業の方と会って話す機会が多いので、その際、社会人の方に、これを言われることが多いです。

またそれ以外でも、大学の授業で社会人の方が来て学生に授業をする際や、インターネットの中での記事、動画などメディアでも目にしたり耳にしたりすることが、あなたもあるのではないでしょうか?

初めの頃は、僕自身「多くの経験って何だよww」「具体的に何をすればよいんだ?!」と思っていましたが、そのうち次第に「なぜこんなにもみんなが口をそろえて言うのだろう?」と思うようになりました。

多くの経験とは何か?

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 いまあなたは「いまやりたいこと(就職に向けて)」「将来、やりたいこと」「将来のビジョン」はありますか? それらがある人、明確な人にとっては、自分にとって「多くの経験」というものは、具体的にイメージできるかもしれません。             

例えば「教師になりたい」→〈教育実習〉〈教師になるに向けての情報を得る〉など

しかし、それらが無い人も少なからずいると思います。実際に僕もその一人です。その人たちにとっては、「多くの経験」というものが具体的にイメージできないと思います。

そんな中、僕的な解釈で行くと、

多くの経験をする=①できるだけ多くの情報に触れる②それを頭で考える③行動につなげる ではないかと思います。

今回の記事では①に焦点を当てて、説明します。

できるだけ多くの情報に触れる

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1947年に政治学・経営学者のハーバート・サイモンが『Administrative Behavior』で提唱した【人間の認識能力についての概念】を紹介します。

それは、「限定合理性」というものです。                     

これは、経済主体は、合理的であろうと意図するけれども、認識能力の限界によって、限られた合理性しか持ち得ないことを表します。 

言い換えると、人は自分の持っている情報に基づいて、その範囲内では、きわめて合理的な意思決定を行うということです。

しかし、本当の意味での合理的な意思決定をするに足る、十分な情報を持ち合わせているのでしょうか?

例えば、進学先、就職先を考えるとき、はたまた「今日学校に行くか行かないか決める」とき、一つ一つの決断は、自分の持っている情報の範囲内では、合理的ではあるかも知れませんが、もし違う情報を持ち合わせることになれば、選択がガラッと変わるかも知れません(価値観と言い換えてもよいかもしれません)

多くの情報に出会うには?

上記では、「多くの情報に出会うこと」について書きましたが、ではどのようにして多くの情報と出会えば良いのでしょうか?

これについてのヒントとしては、スタンフォード大学のジョン・D・クランボルツ教授によって提唱された理論があります。それは計画的偶発性理論です。簡単に説明すると、

人生のキャリアの8割が、予期しない出来事や偶然の出会いによって、決定される

と言うものです。

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つまり、情報との出会いは「偶然の出会い」なのです。自分のやりたいこと、将来のビジョンなどは、「偶然の出会い」によって形成されるのです。

インターネットの中、大学の講義の中、なんとなく旅をしている中、どんな場所、時であれ、偶然出会った情報に対し、「自分もあのようになりたい」「あのような考え方をもっていたい」など、思いがけず出会うものなのではないでしょうか?

そして、この理論の最も大切なことは、「その偶然の出会いを自分の足で起こしに行くこと」なのです。

誘われたら、少しでも興味があれば乗っかる。自分のやりたいことを他人に言いふらし仲間やアドバイスをもらえる人を募る。

学校や会社の中だけでなく、社会の中で色んな人とのつながりを持っておくことで、自分の「本当にやりたいこと」「好きなこと」が形成されていくのです。

もしあなたが、社会人の人に「君はもっと多くの経験をしなさい」と言われたら、このことを思い出してみてください。(一つの考え方ですが)

また、そうではなく、こうでないかという意見がありましたら、コメントしてみてください!

多くの経験がしたいなら....

あなたが学生であれ、社会人であれ、「多くの経験」が必要だと感じていて、けど何をすればよいかわからないなら....

グローカル人材開発センターがお助けします。

グローカル人材開発センターは、企業の方に向けたワークショップやセミナー、学生と企業を繋げるプロジェクト、学生同士が集まる場をコーディネートしています。

あなたの偶発性の種をぜひ植えに来てみてくださいね。

グローカル人材開発センター インターン生 

京都産業大学 3回生 高津 遥 











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