無茶ぶり寄稿文インタビュー編(vol.14)「どんな色も存在することができる場所」QUESTION大塚さん
こんにちは!今回の寄稿文インタビュー編を担当することになりました、インターン生のみぞです🐶
「GLOCAL CENTERって何をしてるの?」とよく聞かれます。大切な関係者のみなさんから語られることばを通じて自分たちを見つめていきたい、手触りのあるリアルな社会、京都の産業や世界の今を、人を通じて理解したい。と思いスタートしたこの企画。
今までの寄稿文シリーズはコチラよりご覧ください👀
寄稿文インタビュー編 第14弾は、QUESTION(京都信用金庫) 大塚仁子さんです!
大塚さんはFuture Session Projectに参加経験があり、現在はQUESTION副館長として、グローカルセンターと関わっていただいています。そんな大塚さんの言葉を通してQUESTIONやグローカルセンターを見つめ直したいと思い、大塚さんにインタビューをすることとなりました!
サークルとアルバイトに励んだ学生時代
まずは大塚さんの学生時代について伺いました!
(見やすくするために、大塚さん=🦢、みぞ=🐶で表記します)
みぞ🐶:大塚さんはどんな学生時代を過ごしましたか?
大塚さん🦢:学生時代はただひたすらテニスサークルとアルバイトをしていました。上下関係などに厳しいサークルで、一生懸命打ち込んでいた記憶があります。
大塚さん🦢:むしろ、学校での学びやゼミについてはあまり覚えていないかもしれないです。今思うと、もう一度学びたいなと感じますし、地域や社会について考えてアクションを起こしている学生がたくさんいるということに、最近になって気づきました。
みぞ🐶:今学ぶとしたら、どんなことを学びたいですか?
大塚さん🦢:通っていた保育園の先生がすごく好きで、こどもに関わることに興味があります。子どもに関わることを学びたいです。
就職のきっかけは「ひと」でした!
みぞ🐶:そんな学生時代を過ごしてこられた大塚さんが、京都信用金庫に就職しようと思ったのはなぜですか?
大塚さん🦢:「京都にいたい」という思いもありましたが、ひとと接する仕事がしたいという思いも強くありました。様々なアルバイトの経験を経て、人と接する楽しさを感じていました。また、暮らしの中に溢れるお金に関する数字についての感覚をしっかりと持てていると思っていたから、ということもあります。そして、金融機関という業種、銀行窓口で働く方の様子が分かるということもあり、どんな仕事をしているのかイメージをしやすかったということもあります。採用のひとの感じも良くて、京都信用金庫に就職しようと決めました。
お客様からの信頼・暖かい応援
みぞ🐶:京都信用金庫では、今までどのような業務に携わってこられましたか?
大塚さん🦢:初めは主に窓口、受付の仕事をしていました。次に、新店の立ち上げに関わることになりました。新規顧客の獲得のために挨拶まわりをしたり、地域のことやお客さんを知るためにリサーチをしたり。金融機関はお客様の大切なお金を預かる仕事なので、お客様からの信頼がとても大事です。新店を立ち上げるときには、まだ店舗がない中で信頼してもらう、ということが難しかったです。時には冷たくあしらわれることもありましたが、暖かい人に応援してもらうことも多く、とても支えられました。また、「口座を作ってください」と挨拶回りすることは現在では行われない習慣なので、貴重な経験になりました。
大塚さん🦢:次に住宅ローンの専門部署の配属になりました。幸せな未来や夢にあふれたお客様と接することができて楽しかったです。直近では資産形成に関する業務を担当していました。お客様のライフプランを一緒に考える、資産計画に寄り添う、という業務を5年ほど経験し、現在、QUESTIONに配属されて、若い人に刺激をもらいながら仕事をしています。
QUESTIONは可能性をたくさん秘めている場所!
みぞ🐶:大塚さんから見て、QUESTIONってどんなところだと思いますか?
大塚さん🦢:QUESTIONを外から見ていると、京信の職員であっても、どこか遠いことをしている建物だな、という感覚はありました。私は今まで個人のお客様をメインとした業務についていましたが、QUESTIONでは事業者向けの業務が多いです。起業・スタートアップに関わることも多く、可能性をたくさん秘めている場所だと感じています。人と人が出会って「何かできるかも!」と一歩踏み出せる、創造性を膨らませられる場所ですよね。
大塚さん🦢:一般の方も、外からQUESTIONをみると「一体何をしているんだろう」と疑問に思う方も多いと思います。でも、一歩踏み出して、中に入ってみるとおもしろいと思える、潜在的な可能性に気付ける場所なんです!大きな事業やイベントだけでなく、個人がポッと思ったことでも大小関係なく挑戦できる場所だと思っていますし、どんなことも本人にとっては大きなことになり得るからこそ、ひとつひとつ・一人一人に真摯に向き合っていきたいと思っています。
20年以上培ってきたキャリアも通用しないことがある
みぞ🐶:大塚さんは現在、QUESTIONでどのような仕事をなさっていますか?
大塚さん🦢:QUESTIONはオープンしてもうすぐ三年。私は配属されてからまだ3ヶ月です。なので、「バリバリ業務をできている!」とはまだ言い難いけれど、今はインプットの方が多いです。QUESTIONのお客様のこと、取り組みのことを知っていく……まだ受動的な状態なので、はやく仕事ができるようにしていきたいです。金融機関の部門の経験値、20年以上培ってきたキャリアも通用しないことがあるのだと実感しています。まだまだ勉強を続けていきたいです✨
大塚さん🦢:また、自分が関わっていた金融機関の業務って大きな全体のなかの一部なのだなという感覚もあります。そして、どの部門も大事だけど、金融機関ができること自体が広がっている中で、キャリアにとらわれることなくチャレンジする精神の大切さを感じています。自身が生きてきた世界の小ささを感じるとともに、自分の世界を広げるため、出会う人みなさんに様々なことを教えてもらっています。若い人に教わることも多く、尊敬しています。
グローカルの面白いところはズバリ「人」
そして、大塚さんのFSP参加経験をもとに、また、QUESTION内で共に事業を行っているなかで、「グローカルセンターのおもしろいところってどんなところですか?」と伺いました。
人がおもしろい!
一番に飛び出てきた「人がおもしろい!」という言葉。私自身も常々「グローカルのみなさん、みんなおもしろいな」と感じているので、とっても共感しました!
大塚さん🦢:グローカルと関わるということは「飛び込む」という感じがします。スタッフの皆さんからはパワーやエネルギーが溢れていて、刺激をもらえますし、それぞれキャラ立ちしていてカラフルだなと感じます。どんな色でもそこに存在することができる場所でもあって、スタッフの皆さんはエネルギッシュでビビッドカラーな感じがします。グローカルの「やっちゃおう!楽しもう!」というマインドも素敵です。
「引き出そうとしてくれるところ」がスタッフの魅力
みぞ🐶:スタッフのビビッドさ、とてもわかります✨では、そんなスタッフの、どういうところが魅力だと思いますか?
大塚さん🦢:私が初めてグローカルセンターと関わったFSPでは行元さんに引っ張っていただいて、みんなの気持ちをノリノリにさせていこう、というパッションを感じました。プログラムのスタート時点では、参加者みんなの気持ちのポジションがいろんなところにありますよね。でも、その気持ちのポジションを合わせて、ある種のペースのようなものを作り出してくれる、日常にはない感覚を作り出してくれる方だなと感じました。
大塚さん🦢:人の気持ちを波に乗せる、その気にさせるのって難しいことですよね。「やってみたいけど……」という躊躇いや戸惑いを取り払って、無理なく素直な気持ちを引き出してくれる。グローカルスタッフは悩んでいるひとの背中を押してくれる存在だと思いますし、背中を押すことも多い仕事に就いている身として、背中を押してもらった経験・感覚を得られて良かったです。
グローカルとのプロジェクト参加を通して
実は過去にグローカルとのプロジェクトにも参加経験がある大塚さんに当時の記憶を振り返ってもらいました✨
大塚さんの心に残っている学生の「一生懸命さ」
みぞ🐶:大塚さんはどんなプロジェクトに参加されたのですか?
大塚さん🦢:コロナが始まる少し前くらいかな?京都信用金庫の本店ビル9階にある役職員の食堂をよりよい空間にするためのプロジェクトだったと思います。学生さんが職員にヒアリングしたり、アンケートをとったりして、お昼休みの場所についての声を集めてくれました。そこから見つかった、現状の課題を学生さんならではの視点で改善策を提示してくれて、食堂のテーブル配置や座り方、空間づくり(本棚やグリーン等)で、今よりもコミュニケーションがとれたり、休息できたりが叶うしつらえを考えて発表してくれました。
大塚さん🦢:残念ながら、直後にコロナ禍となり、コミュニケーションをとりながらの楽しいお昼休みはお預けとなり、黙食になってしまいました。カタチとして叶えることができなくて残念に思ってますが、学生さんの一生懸命さが印象に残ってます。
みぞ🐶:プロジェクト参加を通して、大塚さんにどんな影響がありましたか?
大塚さん🦢:今回は、業務としてのメインの位置付けではないお昼休みに関することだったこともあり、あるものをそのまま長年使い続けてきた食堂という場所やそこでの過ごし方についての新しい提案をもらった感覚でした。ふだん過ごしている仲間との中ではテーマにしなかったり、話題にするほどではない、でも、それぞれになんとなく思ってたり感じていることに目を向けて、こうだったらもっといいよね!ということに学生が取り組んでくれた思い出は、今でも新鮮な気持ちにさせてくれます。
学生と企業のコラボレーションは、可能性・選択肢・価値観の広がりにつながる🌱
みぞ🐶:大塚さんがプロジェクトに参加した経験を踏まえて、学生と企業を繋げることにどんな意義があると思いますか?
大塚さん🦢:学生さんとの関わりを通して、学生さんには、大人になって自然と抱いてしまう「こういうものだから仕方ない」みたいな感覚を取っ払って、よりよいものを見つけていくプロセスにアイディアが溢れているなと実感しました。学生と企業がつながることで、企業や社会人の感覚がフレッシュになり、可能性や選択肢、価値観の広がりが期待できるようになると思います。
仲間みんなが「楽しみながらQUESTIONを作っている」と思えるように
みぞ🐶:では、大塚さんがこれからQUESTIONで叶えたい野望ってありますか?
大塚さん🦢:そうですね……QUESTIONでは、金融機関の職員が個性豊かなパートナーの皆さんと一緒に運営をしていて、それぞれのフロアにそれぞれの特徴や方向性があって、そんな中で一緒にQUESTIONという場所を作っています。私は、QUESTIONの仲間が「みんなで楽しみながらQUESTIONを作っている」という実感を持てるようにしたいと思っています。そして、すでにQUESTIONに関わっている人たちに楽しいと思ってもらえるのはもちろん、外部の人にも「楽しそう!関わりたい!」と思ってもらえる場所にしたいです。
大塚さん🦢:QUESTIONに関わる皆さんがお互いを知って、その魅力を外にも広めていく。QUESTIONに関わる皆さんが、より良い方向に向かっていく……そんな場所にしていきたいです。
そして、「飼っている犬を連れてきて一緒に仕事をすることや、好きなアーティストを呼んでQUESTIONでライブを開催してもらうのも小さな野望として持っています」と、おちゃめに答えてくださいました💖
みぞの感想
今回は、私史上はじめてのインタビュー形式でのnote執筆ということで、とっても緊張していたのですが、大塚さんにはオファーの際にも快く応えていただき、インタビューの際も笑顔で優しくお話ししていただいて、とても嬉しかったですし、ありがたく思っています。
私が生まれる前から京都信用金庫でキャリアを築いていらっしゃった大塚さんが、「20年のキャリアも通用しないことがある」「まだまだ勉強中。若い人に教わることも多く、尊敬している」と仰っていたことに驚きました👀長い人生の中、たくさんの学びを経てもなお、いくつになっても勉強し続けるということは終わりの見えないことで、それを続けることは途方もなく難しいことだと思っています。それでも「勉強中です」と言って実行している大塚さんのことを、素直に尊敬します✨
また、大塚さんがグローカルセンターのことを「どんな色も存在していて良い場所」と表現していらっしゃったことも印象に残っています。私は高校生の頃からグローカルセンターと関わっていて、グローカルの雰囲気にどこか安心感を覚えていました。私はグローカルのことを「無理して自分を繕わなくていい場所」のように感じていて、大塚さんの「どんな色も存在していて良い場所」という言葉にとても共感しました。
さて、すこし長くなってしまいましたが、無茶ぶり寄稿文インタビュー編(vol.14)はこのあたりで終わりとさせていただきます。インタビューに快く応じてくださった大塚さん、また、初めてのことばかりの私を色々とサポートしてくださったスタッフの皆さん、ありがとうございました!
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