<前編>【イベントレポート】GLOCAL SHIFT PROGRAMME 2022 体験会(1DAY短期プログラム)
こんにちは。いつもお馴染み、インターンの三谷&みぞです!
今回は1/21(土曜)に開催した、高校生プログラム「Glocal Shift Programme」を1日で体験する短期プログラムの様子をお届けします。
京都市内の高校に通う高校生や京丹後に住んでいる高校生など12名の学生が参加してくれました。
この短期プログラムは、約半年間活動をする本編のスピンオフ版としてプログラムをぎゅぎゅっと1日にまとめたものです。課題解決型プロジェクト(PBL)や他の高校生との交流・チーム活動・企画・提案などを体験できます。
▼短期プログラム詳細概要はこちら
▼Glocal Shift Programme本編のnote記事はこちら
今回の短期プログラムのコンセプト・テーマは「学校」📚📐📝
今回は、高校生にとって身近な生活の場である「学校」に焦点を当て、「学校生活をよりよいものにする」ための提案を考え、分析し、発表します。
🍇グローカルお決まりチェックイン
チェックインは以下の項目を紙に書いて自分はどんな状態かということを高校生同士でシェアしました。
★チェックインの項目
①呼ばれたい名前
②学校名・学年
③今の気持ち
④プログラムに参加した理由
🍒他己紹介で参加者の興味を共有
まず参加者の場を温める(緊張をほぐす)ワークとして、ペアで自己紹介をし、インタビューした内容を他のグループに他己紹介する、というワークを行いました。
チェックインでは緊張していた様子でしたが、他己紹介を通して緊張もほぐれ、みんな楽しそうに笑顔で話す様子が見受けられました✨
🥝【熟議ワークショップ】「探究」って何?意味のないことをとりあえずしてみる大切さ
ゲスト講師として村木 勇介 氏(だいず)をお呼びし、テーマ「学校」に沿った以下のポイントを中心にワークを行っていただきました。
村木 勇介 氏(だいず):合同会社なんかしたい 企画/クリエイティブ1991年京都生まれ。上場企業のマーケティング部署を経て、現在は京都にある合同会社なんかしたいで、個別指導塾まなびのさき・学童保育あそびのばで運営プログラムづくりに関わり、同志社中学校での課外プログラムも作成中。これまでの経験を活かして「体験」と「面白がる」ことを大切に教育事業に関わる。最近は勉強にハマっている。
<講師による熟議ポイント>
①5教科の学習と探究学習の違いとは?
②探究学習の重要性!
③学校で学んだことがどう社会に生きていくのか。
「なんかしないと」から「なんかしたい」へ
「恵まれて普通の生活ができていたがゆえの悩みがありました」と言うだいずさん。
だいずさんが学生だった頃、「オンリーワン」「ありのままの自分」といったメッセージが込められた曲が流行ったそうです。その影響を受けてか、社会や学校では「なりたい自分」という言葉がよく使われるようになったのだとか。
そのような風潮の中で、だいずさんは「なりたい自分ってなに?」「やりたいことがないのってヤバい?」と不安になったそう。「なんかしないと」という思いから、英語を話せたら良さそう!と、留学を決意したと言います。
ですが、実際に留学してみると、全然英語を話せないということに気づき、家にこもって日本の漫画を翻訳し続けたそうです。繋ぎ言葉を使うとネイティブっぽい?などと試行錯誤しながら、英語の話し方について研究をしていたのだとか🗣。
だんだん英語が話せるようになってきて「せっかく英語を話せるようになったんだからなんかしたいな」という気持ちが芽生えてきたのだそう。だいずさん自身が、留学を通して「なんかしないと」が「なんかしたい」に変化した経験を伝えてくださいました。
「答えがある問い」と「答えのない問い」
続いて、だいずさんから学びについてのお話がありました。
「現在の学校制度が整えられた昭和時代から、産業・技術の発展、生活様式の変容が起こっているにもかかわらず、教室の風景はほとんど変わらない。学びの形式が変わっていないことは悪いことではないですが、時代は変わっているのに学びの形式が変わらないからこそ、みんなが学びに疑問をもつのではないでしょうか」という、学びに対する疑問についての視点は、私にとっても新鮮なものでした✨
続いて、だいずさんが考える「答えがある問い」と「答えがない問い」の違いについて話していただきました。
従来の5教科学習に対する見直しの声が上がり、課題解決型学習(答えのない問い)が注目されている社会の風潮のなか、「答えがある問い」と「答えのない問い」のメリットとデメリットを提示し、どちらが正しくて、どちらが間違っているのかはないということを伝えてくださいました。
「生きる力」は「面白がれる力」
最後に、「面白がること」の大切さについて語ってくださいました。
「学んだことが社会に出た時に活きることを想定して学校に通わない方がいい。コスパ・タイパ思考から脱却してください。『学校での学びに意味があるのか』考えることは大事です。けれど、そこに囚われないほうがいい」というだいずさんから高校生へのメッセージ。
だいずさん曰く、「答えがある問い、答えのない問い。どちらも面白がることができるかが大切」とのこと。
そのために、日常のなかで考える回数を増やすことがポイントだそうです。
例えば、恋愛番組。「こんなのあり得ないよ」と無批判に叩くのではなく、自分と照らし合わせみたり、「なにがメタファーなんだろう?」と考えてみたりすること。例えば、先生が怒った時。「なんで先生はこのタイミングで怒ったんだろう?」と考えてみること。
私(みぞ)自身も、学校の授業が退屈だと感じることは数えきれないほどありました(小学校から大学までずっと)。けれどそれは自分の気持ち・捉え方の問題だっただけで、少しでも気になることがあったり、面白いと思えたりするような授業は自然と楽しめていたような気がします。おもしろくない、つまらないと一蹴してしまえばそれまでですが、せっかく授業を受けるなら「面白がって」受けてみようと思いました。👩🏫
★ ★ 午前の部終了 ★ ★
🍆グループに分かれて課題に取り組もう!
参加者は4つのグループに分かれ、それぞれグループが取り組みたい課題を以下から選択します。
これらの課題には、それぞれ内容を裏付けるデータや、現状がまとめられた資料が用意されています。課題設定やミッションを参考に「アイディアの生成・選択」「事例分析」などを通して課題解決策を高校生に提案してもらいます。
🍄アイディアの出し方のヒントはブレインストーミング?!?
まずはインターン生よっぴーからアイディアをたくさん出す手法の「ブレスト」(ブレインストーミング)をワークを高校生への伝授が。
▼ブレストについてはこちら
「新しいお茶を開発しよう」「昨日見た夢はなんですか?」というテーマでブレストを行いました。「透明になれるお茶をのみました」「目の前に大きな壁がありました」「布団がふっとぶくらいの夢を見ました」といったおもしろアイデアが沢山飛び出し、課題解決策考案に向けて脳の準備体操を行いました。
ブレストを通してチームビルディングができたところで課題解決策を考えるワークがスタート!
さて、それぞれのグループはどんな提案を発表してくれたのでしょうか。
レポート後編も是非お楽しみください!
▼続きの後編の記事はこちら
★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★