「Aの最近の梅しごと」BLUE TIMES vol.9
Aです♪
今週は少し温度も下がってきましたが、まだまだ夏の暑さが続きますね!
今年のAの梅しごとのメインは、
紀の川市の祖父に依頼された
鬱蒼と茂った山から梅を収穫するところから始まり塩漬けを仕込んで1ヶ月後、早々と7月下旬に干し終わり、無事に"年貢"を納めることができ安堵。
誰かにためにモノづくりをするっていいですね
今年の梅干しづくりは、いつも以上になかなか気合いが入りました♪
6月の『梅しごとワークショップ2022』のときに、イベントで一緒に仕込んだ梅シロップもこの暑い夏を乗り越えるため愛用していると、8月過ぎると底をついてきて、、
そこで、残りの夏越しに向け、冷凍庫を占領していた冷凍梅さんを用いて、追加で梅シロップを仕込みました。
6月に毎朝4時に起きて、一生懸命収穫し、
もったいない精神で凍らした冷凍梅。
冷凍庫のスペースが空き、冷凍梅も早々活躍し日ごろの行いが報われた気がしてちょっとハッピーでした♪
さて、梅シロップの仕込んだ様子がコチラ↓↓
今回、梅シロップづくりに用いた容器は、
以前の記事『梅しごとのビン選びのポイント』でいろいろ容器を探究しましたが、
こちらは、冷蔵庫のポケットにもはいるという特長があり、手軽に扱えて、長く活躍してくれる雰囲気が!
仕込んで、9時間経過すると、こんな感じに!
一度凍らした梅は、解凍したときに細胞壁が壊れていくため、梅の果汁が抽出しやすいこともあり、順調にエキスが出ています‼︎
そして、ほんのり赤色に!
実は今回の梅シロップづくりには、「露茜」という品種を3粒入れてます。
私たちがお取り扱いしている「梅酢」の生産元『池田ファーム』さんがあるみなべ町清川では、「露茜」という希少な品種を地域の特産品として栽培しており、今回、地元の農家さんに特別に分けて頂いたものを使用しています。
ビンを揺すりながら、「美味しくなあれ」と梅シロップの出来上がりを見守ります。
すると翌日は、こんな感じに‼︎
綺麗に出てきました^^
出来上がりが楽しみ✨
先月のメンバーIの「梅酢との気楽なお付き合いvol,7」の記事にもありましたが、梅酢を少し垂らした「梅酢スポーツドリンク」を配合して色や味のハーモニーを楽しめると思うと待ち遠しいです!
梅シロップにサイダーや水で薄めて、最後の隠し味に梅酢を垂らすのですが、何度かためしているとご自身にあった適切な配合が発見するのも楽しさ♪
日々の通勤で汗をかいたり、力仕事やスポーツで疲労を感じた際には、この梅に含まれるクエン酸パワーと塩分補給が身に染みます!
ぜひ試してみてくださいね!
あと1週間くらい様子見ながら、じっくりと梅シロップの出来上がりを見守りたいと思います。
さて、先日、
こんな本を読みまして、、
乗松祥子(のりまつさちこ)氏は、
梅を扱う会社「延楽梅花堂」を経営してい梅しごとを始めて50年以上の経歴の持ち主。
懐石料理の「辻留」の銀座店で20年勤務、その後日本料理店を開店するなど、和食の料理人として腕を振るわれていたそうです。
長年料理人でありながら、梅の食文化を残していきたいという杉田梅という素材選びから始まり、漬け方、干す際の向き合い方から、彼女のこれまでの生き様がエッセイ形式て記されたそんな本です。
梅をまるごと愛したこれまでの人生を綴っているのかなあと思い、読み始めると、文章の書き出しには、
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「みなさん、わたしが梅干しが好きだから、梅干しを四十年も作り続けてきたんだろうと思うらいんですけど、そうじゃないんです。
私の梅干しは名梅干しでもなんでもないし、食べるのが好きなんじゃなくて、ただ作るのが、面白くて続けてきたんです。」
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梅干しが好きだから"という理由ではないとのこと。
そして、文はこう続きます。
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入院していたときに、知り合いが見舞いに持ってきてくれた梅干し1個でお粥のお食事が食べられたというきっかけを経て、あまりすきじゃなかった梅干しを食べるようになってきて、
それからというもの、毎日梅干しを食べないと気が済まなくなった
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のだそうです。
"梅しごと"って、作る楽しみ、見守る楽しみがあるんよなーって実感しました♪
梅シロップを仕込むとき、梅干しを漬けて干すとき、
梅のいろいろな表情が見えてきて、、
その日のその年の天候、気候、湿度など、気を遣いながら、失敗するかもしれないし、そんな不安を抱えながら、全てをうけいれつつ、
完成したときは、喜びもひとしおです♪
時間を意識して、情報が飛び交う、日々のきでわしい毎日の中で、四季を感じて取り組める梅しごと。
そして、
これは私の体験談になりますが、友人と外国に行ったときのこと。
和歌山県のみなべ町は、田辺市とともに自然環境と共生し、梅を中心とした伝統的な農業技術やそこで育まれた文化が
に登録されています。
その認定を行う、FAO(世界食糧機関)を訪れるため、みなべ町の梅農家の友人とイタリアに滞在していたことがあります。
滞在してからは、"ミニチュアのコーヒーカップ"によるモーニングコーヒーで朝を迎え、地元の郷土パスタやスイーツを楽しみ、イタリアの窯焼きピッツァ、"クツ"と呼ばれるピザ風の"食べ物"に出会うなど外国の食文化に楽しんでいたものの、
3日目になると、日本の味にも恋しくなって、食べ物が受け付けなくなり、さらに友人は体調も崩してしまい、、
イタリアでの梅のPRのため、私が持ち歩いていた個包装の梅干しを2人で毎晩口にして、
梅や梅干しって、普段生活から離れると、ありがたみを感じる食なんだなと改めて実感します♪
普段のなにげない日々の食事で、ふだんから梅を取り入れる。このことにより
身体の調子が知らず知らずに整えられていると感じており梅とさらに向き合うようになったなあと思います♪
それでは、最後に、このお話。
お盆に先程の本を読んでいた矢先、かつらぎ町の実家のご近所の方から、手作りの『きゅうりの九ちゃん漬け』をお裾分けを頂きました。
あまりに美味しかったので、レシピを聞くと、紙に手書きで渡してくれてたのがコチラ!
そこには、"梅酢"が登場。
まさに、
梅酢が身近にある食卓は、実家のご近所さんにあったと知って、安心したのと同時に少しにんまりしました♪
というのも、梅酢がレシピに登場するということは、家庭で梅干しをつくり続けているということ。
実は、私の実家とご近所の間に梅の木があるのですが、ご近所さんは下草刈りをしてくれているものの収穫は全くせず。
梅に関心がないんだなあと思い、収穫してよいか聞くと、
「いいよ」
ということ返事をもらったので、
「海シロップ出来上がったら持っていくねー」というやりとりをしており
「あーご近所さんは梅しごとしてないのかなあ」と思っていま矢先でしたので。
きっとご近所さんは、毎年、自家製の梅干し用の決まった梅があり、梅干しづくりはそれで漬けているとのこと。
日々の生活で忙しい中で、お金を払えばほぼ必要な物資が手に入る中、
ご近所の人生の先輩が変わりゆく日々の食卓の中、生活の時間をあて、梅の素材選びから梅干しづくりまで、精を出しているのを知ってまだまだ日本も捨てたもんじゃないなと誇らしく感じた夏となりました♪
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記事作成者: BLUE TREE「A」