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【読書会】シン読書会「裸眼思考」③

今回の読書会では、『裸眼思考』の核心とも言える「知覚」について議論しました。私たちは日々、情報を処理しながら世界を理解していますが、その知覚がどこまで機能しているのか? そして、知覚を磨くとはどういうことなのか? これらの問いを深掘りしました。

1. 機能していない知覚とは?

本書では、「知覚が機能していない状態」について指摘されています。
すでに書かれている通りにしか見えていない
• 例:「雪の中にいることが気持ちよかった」という体験が、単なる情報として処理されてしまい、本来の感覚が薄れてしまう。
• 体験を言語化することで理解は進むが、それが既存の言葉や記号に置き換えられてしまうことで、新鮮な気づきを失うこともある。
「見てみないふり」の危険性
• 「こうだろう!」という思い込みは、誰にでもある。
• 情報が多すぎると、人は無意識にパターン化してしまい、目の前のものをありのままに見られなくなる。
• そのため、敢えて情報を入れないことで、思考のバイアスを取り除くことも大事。

2. 知覚力を磨くとは?

「知覚」とはそもそも何なのか? 五感で感じるものが知覚であるとすれば、それを鍛える方法は?
ぼーっとすることの難しさ
• ただ観察する(Observe)ことの難しさが話題に。
• 何も考えずに見ることは意外と難しく、知覚を磨くためには「意図的な観察」の習慣が必要。
「あるがままに見つめる」とは?
• 記号化しないことが大事。
• 例:相手の情報を事前にリサーチしすぎると、「こういう人だ」と決めつけてしまい、それ以上の気づきを得られなくなる。
• つまり、既存の枠組みに当てはめるのではなく、フラットな状態で観察することが知覚を鍛えるポイント。

3. 求心性モードとリーダーシップ

求心性モードとは何か?

外部環境 → 内部環境を観察し、KSF(Key Success Factor)を見つける
• 外に目を向けることで、感覚を研ぎ澄ませる。
• ただし、「外の情報を得るだけ」ではなく、「自分で問いを立てながら」観察することが重要。
リーダーの近くにいるだけでは学びにならない
• ただ話を聞くだけではなく、「リーダーがどのように状況を見ているのか?」を観察し、そこから自分の考えを深めることが大切。
• 正しい答えを探すのではなく、「正しい問い」を持つことが求められる。
二つの視点を持つことの大切さ
• 「二つの箱を置いて、行ったり来たりする」という発想が紹介される。
• 一つの視点にとらわれるのではなく、異なる視点を意図的に取り入れることが知覚の幅を広げる鍵となる。

結論:結局、クリティカル・シンキング!(笑)

チェックアウト – 参加者の気づき

• 「ある話は、そのまま記号で見てしまったが故の失敗だったのでは?」
• 「『行き来する』という視点が大事。面接時に事前情報をどこまで入れるべきか?という問いにも通じる。」
• 「記号化してしまう時は、何も意識していない状態。五感をもっと使っていきたい。」
• 「正解を決めつけないことが大切。両方の視点を行き来しながら、間にあるものを探るためには、感覚が研ぎ澄まされていることが必要。」
• 「『二つ置くことの大切さ』を再認識。記号化と個別化を意識し、反対のものを見つけながら議論を深めるべき。」

まとめ – 知覚を磨くためにできること

今回の読書会では、「知覚」というテーマを中心に、記号化の危険性や、求心性モードによる観察の重要性について議論しました。

ポイントまとめ:
✅ 既存の情報に頼らず、敢えて「何も考えずに見る」ことを意識する
✅ 観察(Observe)することの難しさを認識し、五感を使う意識を持つ
✅ 記号化された情報だけでなく、個別性を意識し、視点を行き来させる
✅ 「二つの箱」を置き、それぞれの視点を比較することで、より本質的な洞察を得る

次回も引き続き、『裸眼思考』を深掘りしていきます。


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