面取りの真実
ご存知の方も多いとは思いますが
面取りとは
野菜の切り口の角を削って丸くしておくこと。
よくやるのが、大根の面取りですね。
角を削ることのメリット
煮ている間に
食材同士の接触、鍋や落としぶたに当たって
角の方から、形が崩れていくのを防ぐことができる
ここまでは、
よく知られていることであり、正しい内容です。
しかし、
本質は違うものがあります。
実は、大根は堅い野菜ですので、煮崩れしにくいのです。
長時間炊き続けない限り、面取りをしなくても崩れていくことはほとんどありません。
では、なぜ面取りをするのか?
面取りの真実
面取り=食べる方への心配り
見た目が削られて丸くなっている方が、
やさしい煮物に見えますよね。
手をかけて丁寧に作ってくれていると、
愛情を感じますよね。
これが面取りの真実です。
あえて無駄に思えるようなことをする。
その中に日本人の精神的な美しさというものを感じますよね。
面取りには、
「日本料理がマインドというものを大切にしてきた」
という証明が隠されているのです。