It's a wrap! 時事英語 #5
by 古家
お久しぶりの時事英語です。もっと頻繁に書くつもりでしたが、なかなか思うに任せません。かつて「ABCニュースシャワー」というテレビ番組のディレクターを務めていたころには毎日届く30分の素材の中から1つずつキーワードを選んでいたのですから、この連載を始めるときにも毎日更新できるのではないかと夢見ていました。しかし、どこからでもネタを拾ってきていいとタガが外れ、ついでに仕事の義務感というタガも外れ、こういう仕儀となってしまっています。
ところでTVディレクター時代には、アメリカでロケを行ったことも数多くありました。あるとき、仲良くなった現地のカメラマンに教えてもらったフレーズがあります。日本では1日の撮影が終わったときに「おつかれさま!」と声をかけますが、これを英語では何と言うのか。その答えが、It’s a wrap!でした。
Wrap up, boys.と命令形で使えば、「おしまいにしなよ」という意味。wrapはもともと「包む」ですから、広げていたものを風呂敷にでも包んで片付けるイメージが浮かびます。
同様にOKカットが撮れたときのかけ声について聞くと、That’s print.と言うそうです。これはたぶん映画業界から来た言葉で、「これをプリントしよう」つまり完成版で使おうということになります。フィルムの時代の話ですね。
さて今回のお題はIt’s a wrap.しかしこのフレーズがサッカーの試合がまだ終わっていないのに出てくるのは心外です。昨夜、僕は夜更かししてCWCの浦和レッズ対アル・アハリ(エジプト)による3位決定戦をFIFA公式サイトのオンライン中継で見ていました。そう、今回もサッカーネタです。
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