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身近にあふれる添加物を知り、こどもに安心して食べさせてあげられる食品の簡単な見分ける方法

profile:おうち+まゆこ
楽しい暮らしであることを大切に10歳と7歳の娘のふたりを子育て中。おうちのごはんはこころとからだを作る基礎。どこのおうちにもある材料で毎日作れる無添加のごはん作りをこころがけています。練馬区の認可保育園でごはん作り担当。おうちの無添加料理研究家。こころをケアするアートセラピストの資格取得。不定期で料理教室・台所整理のススメの【暮らしのねっこ】活動中。

手作りの食事=安全ではない

身近な人の手作り食はなにより嬉しくて美味しいものですが、手作り=安全とは限らないようです。このところ、おうちで過ごす時間が長かった影響からかお菓子作りの材料がお店でいまだ欠品の状況が見受けられますので、お菓子作りの材料を例にして、避けたいけれども簡単に口にしてしまう成分をいくつかあげていきたいと思います。

国産以外の小麦粉のポストハーベスト(残留農薬)、砂糖(三温糖のカラメル色素)、ドライフルーツ(酸化油、亜硫酸塩、着色料)、缶詰のくだもの(環境ホルモン、金属の溶け出し、亜硫酸塩)、植物性ホイップクリーム、バター風油脂、マーガリン(トランス脂肪酸)、ベーキングパウダー(アルミニウム)、調整ココア(化学添加物・トランス脂肪酸)

少しイメージしてみただけでも、大概の市販品にはもれなくこれだけのものが含まれているのが普通です。さりげない買い物から日常的にたくさんの不要な成分を口にすることになってしまいますが、一度知識を身につけると、商品を簡単に選ぶことができるようになります。

身体に良い食べ物を選ぶことも大切なことですが、同じくらい大切なのは、不要なものを選ばない知識を持つことです。意識を向けないと、どれも簡単に買い物かごに入れてしまうことになるので注意が必要です。

なににでも含まれている添加物、なにがいけない?

気を付けるべきものでよく耳にするものには、食品添加物、残留農薬、化学肥料、遺伝子組み換え食品など様々なものがありますが、選んではいけないものの一つは『悪い油』ということを先回の記事でご紹介しました。今回は添加物について紹介していきたいと思います。

これらの何がいけないのかというと、発がん性やアルツハイマーや神経系の疾患や発達障害を引き起こす可能性など様々な弊害もあることは周知の事実ですが、不要なものを排除して感じた体感的な経験からも、こどものこころとからだの純粋な育ちの妨げになるので、できることなら極力避けてあげたい。という理由が大きくあります。

天然の添加物と合成の添加物

食品添加物というと、自然と真逆のような、なんとなく悪いイメージがついてまわるのではないでしょうか。食品に添加するもののすべてが添加物と呼ばれるので、嫌悪感を感じがちですが、たくあんの着色に使うクチナシや豆腐を固めるにがりなども添加物の一種です。食品そのものが利用された添加物と、食品から加工されたものから作られたものもあります。(かつおエキス・ポークエキスなど)

一方、一般的に商品の低コスト化、長期にわたる品質保持、見た目による商品価値の向上などに大きな役割を担っているのが『指定添加物』といわれるもので、国が検査をして食品として認めている、化学的に合成された添加物です

わたしは時間の許す限りは天然の食品そのもので作られている食品を選ぶようにしています。見分ける手段としては、商品の裏面にある『原材料名』を必ず確認してから購入しています。

例えばチーズを購入する時にパッケージに記載されている原材料名をみてみると、〈ナチュラルチーズ(生乳・食塩)〉と表示されている商品と〈ナチュラルチーズ・安定剤(増粘多糖類)・乳化剤・ph調整剤〉と表示されている商品では、迷わずシンプルな表示の方を選びます。

もう一例でお砂糖をみてみましょう。精製によって甘味以外の栄養素がほぼ削り取られた白砂糖よりも、栄養素が豊富に含まれているブラウンシュガーを使いたいので、茶色いお砂糖をみてみます。原材料名を確認すると〈原料糖〉と表示されたものと〈原料糖・カラメル色素〉と表示されたものがありますが、こちらもチーズと同様に、シンプルな表示のものを選びます。
カラメル自体はお砂糖を煮詰めた時にできる色素ですが、カラメル色素は食品添加物です。

カラメル色素には4段階の等級があり、亜鉛酸化合物、アンモニア化合物の使用不使用の度合いにより決まり、どちらも不使用のものの方が安全性は高いものの、品質の良いものは製造に手間とコストがかかるため、ほとんど使用されることはないようです。…と、気にしはじめると深くなっていってしまいますが、カラメル色素の等級まで気にして商品を選ぶような知識を身に着ける必要はなく、単純にシンプルな原材料のものを選ぶようにしています!
他の商品でも安全性を簡単に見分ける方法は、同様にシンプルな材料名であることや、原材料そのものをイメージできるもので作られている商品を選ぶ方法がまずは間違いなく安全でシンプルにできる方法です。

食生活を変えたい方は、まずはこの習慣の徹底を2週間続けてみると体調の違いを感じられるようになってきます。続けていくと味覚にも変化が起こります。外食や個包装されていないパンなど、食品表示の義務のないものを選ぶときに、原材料名などを実際に確認できなくても舌で判断できるようになりますので、知らずに摂取し続けることを避けられるようになります。

やっぱり毎日の食事が大切!

この頃は学校が再開し、こどもたちが元気に登下校する風景がみられるようになり少しずつ生活が以前のペースに戻ってきています。過ごしやすい季節の中でのおうち生活から一転、どこか身体のすっきりしない梅雨なのに、暑さで寒暖差もきびしくなり、おまけにマスクも一緒!という、生活のペースも季節感も一変し疲れを感じやすい時期なのではないでしょうか。

どんなときでも、生きることと切って離せないのが食事です。こころにもからだの調子にも思っている以上に大きな力を与えてくれるものなので、良い食べ物を選ぶことでこどもの育ちをサポートしてあげたいですね。


              おうち+まゆこ


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