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モンテネグロとセルビア

バルカン地域

Montenegro(モンテネグロ)がある The Balkans (バルカン)という地域は国の合併や独立が度々起きてきた歴史があります。

ユーゴスラビアの始まり

第一次世界大戦前までは独立国家であった Montenegro(モンテネグロ)は戦後、隣国ととも合併して Yugoslavia(ユーゴスラビア)という国になります。

第一次世界大戦が終わって強大な統治勢力であった帝国が崩壊していくなかで、
Slovenia(スロベニア),
North Macedonia(北マセドニア),
Croatia(クロアチア),
Bosnia and Herzegovina(ボスニアヘルツェゴビナ),
Montenegro(モンテネグロ),
Serbia(セルビア) の6か国が
Josip Broz Tito というリーダーの下で団結したのす。

Yugoslavia(ユーゴスラビア) は、ソ連の影響もあって社会主義を掲げていました。

しかし、Josip Broz Tito というリーダーが1980年に亡くなってから、各国に独立の動きがでてきます。

Slovenia(スロベニア) や Croatia(クロアチア) がYugoslaviaユーゴスラビア) から独立をすると、

Serbia(セルビア) のリーダーが Yugoslavia(ユーゴスラビア)のリーダーになりました。

ユーゴスラビアの終わり

そんななか、1990年代になると社会主義の Serbia(セルビア) で、西洋的な改革を願う勢力が台頭してくるんですね。

これをうけて、社会主義であった Yugoslavia(ユーゴスラビア) は終わりをむかえ、
Serbia and Montenegro としてセルビアとモンテネグロの合併国に移り変わったあと、Montenegro(モンテネグロ) は独立を果たします。

モンテネグロがかかえる問題

こういった歴史があるため、
Montenegro(モンテネグロ) の宗教は、
Serbia(セルビア) に拠点を置く the Serbian Orthodox Church という教会に今だに重点を置いていて、Serbia(セルビア)とのつながりも強く残っているんです。

そんな中、
長いあいだ西洋的な改革を願う政党の代表としてモンテネグロ国内の政治をリードしている Milo Đukanović という人が 、
反社会主義の NATO に加入したり、いままで the Serbian Orthodox Churchという教会が所有していた土地を、モンテネグロの国の所有物に変えようとしていたんです。

Serbia(セルビア)とのつながりを重視する勢力はこれに反発するわけで、両者のあいだで抗議活動が起きているというのが今の Montenegro(モンテネグロ)の現状です。

参考: Al Jazeera, BBC news, CSIS, Council on Foreign Relations

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