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中国とインドとの問題、ネパールで何が?

ネパールがかかえる問題

大国のインドと中国に挟まれている Nepal(ネパール) は、中国の影響力とインドとの国境、この二つをめぐる問題をかかえているんです。

中国の影響力

ネパール国内では

Nepali Congress Party (NCP) という多党制による民族的な政治を求める政治組織

政党のない独裁的な政治をのぞむネパール国王

のあいだで政治権力をめぐる争いがあったんです。

そんななか、1949年に Mao Zedong という人が中国で共産主義をとなえて革命を起こし、今の The People's Republic of China(中華人民共和国)を建国したのですが、その影響が隣国の Nepal(ネパール) にも及んでくるんですね。

Mao Zedong勢力が過激な行動を繰り返し、2006年までネパール国内でも紛争が続きます。

2006年には紛争をやめることと引き換えに、ネパール国内で政党による民主的な政治を行うことと Mao Zedong勢力が政党として介入することが決まるんですね。

そして現在、こうした共産主義政党の中から今の首相である Khadga Prasad Oli という人と、元首相の Pushpa Kamal Dahal という人がネパールでの権力を争っているんです。

そして、この勢力争いのなかで、民衆の注目を集めるために利用されているのがネパールとインドの国境問題です。

インドとの国境問題

1816年という大昔に、国境にある川を基準にネパールとインドが分けられたのですが、いままでこれといった国境問題は起きてきませんでした。

インドにとっても国境付近は中国の勢力から国を守ったり、貿易の拠点として大事なのですが、
ネパールや中国にとっては川が起点となる地域を手にいれることができれば民衆の注目を集めることができます。こうした背景から、ネパールとインドのあいだで国境をめぐって争いになっているのです。

参考: Al Jazeera, BBC news, CSIS, Council on Foreign Relations

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