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経済危機にあるジンバブエ

独立後
1980年に独立国となったばかりの Zimbabwe(ジンバブエ)で経済危機が起こっているんです。

Zimbabwe(ジンバブエ)はイギリスの支配下にあったのですが、1980年に独立を求める軍事活動がおき、中国やソ連の支援もあってイギリスの支配を追い出すんです。

そして、その軍事組織のリーダーであるRobert Mugabe という人による Zimbabwe(ジンバブエ)の統治が始まります。

政策の失敗1
Robert Mugabeは反西洋の考えを持っていたので、2000年に Zimbabwe(ジンバブエ)では少数派の白人が管理していた農場を没収し、Zimbabwe(ジンバブエ)の人々に再分配するんです。でも、Zimbabwe(ジンバブエ)の多くの人は農業に必要な知識や技術を持っていなかったり、農業に興味がなかったんですね。結果的にこの政策によって、国内の農業生産が減速し貧困が広まっただけでなく、国際機関からの信頼と支援も失ってしまうんです。

政策の失敗2
この状況でも、Robert Mugabeは独裁的な政治を続けるのですが、国のお金が足りなくなって Zimbabwe(ジンバブエ)の紙幣を刷り続けたんですね。これによって、紙幣の枚数が多くなり、紙幣の価値がさがったことで、何を買うにしても大量のお金が必要になったんです。(Hyperinflation と言います)

貧困や失業が Zimbabwe(ジンバブエ)国内で広がるわけですね。

Robert Mugabe は 価値が安定しているアメリカドルを国の紙幣として使ったり、Bond Note と呼ばれる新しいお金を作ったりしますが、失った Zimbabwe(ジンバブエ)紙幣 に対する信頼を取り戻すことはできませんでした。

新しい大統領
こういった状況の中で、2017年に反政府の軍事行動がおき、副大統領であった Emmerson Mnangagwa という人が新しい大統領になります。

Emmerson Mnangagwa は経済や政治の立て直しを約束したわけですが、状況はあまり変わっていないのが現状で、政府に反発する抗議活動が度々起きています。

貧困率や失業率が今だに高い影響で、Zimbabwe(ジンバブエ)の資源である金やダイアモンドの違法売買が横行しているんですね。

こういった政治的な混乱は海外からの投資を減速させるので、悪循環にはまっているわけです。

参考: Al Jazeera, BBC News, Vox, PloyMatter, Eleven Dogs Inc

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