アゼルバイジャンとアルメニア、ナゴルノカラバフ紛争とは?
ナゴルノカラバフ紛争の起源
Nagorno-Karabakh(ナゴルノカラバフ)という地域をめぐって、Azerbaijan(アゼルバイジャン)と Armenia(アルメニア)が長い間紛争を続けています。この紛争のポイントは "資源と自尊心"です。
Azerbaijan (アゼルバイジャン)も Armenia(アルメニア)も Soviet Union(ソ連) の一部として共存してきたのですが、1991年にソ連が崩壊して各国は独立していきます。
Nagorno-Karabakh(ナゴルノカラバフ)は国際的に "Azerbaijan(アゼルバイジャン)の一部”とされてきたのですが、実際には Armenia(アルメニア)の人が多く住む地域なんですね。
そこで、Nagorno-Karabakh(ナゴルノカラバフ)に住んでいる Armenia(アルメニア)の人たちが
”Armenia(アルメニア)の一部になりたい”となったんです。
紛争に発展
1992年から1994年にかけて紛争になり、戦争に勝った Armenia(アルメニア)が Nagorno-Karabakh(ナゴルノカラバフ)の統治を獲得するのですが、その後も両国のあいだで軍事攻撃が続いていきます。
そして2020年11月、さすがにもう紛争をやめようということで、ロシアが仲介に入って Armenia(アルメニア)と Azerbaijan(アゼルバイジャン)は停戦、平和を約束したんです。
そして現在はロシアが Peace-keeperとして Nagorno-Karabakh(ナゴルノカラバフ)に駐在し、Azerbaijan(アゼルバイジャン)と Armenia(アルメニア)が軍事行動を再開しないよう見張っている感じです。
しかし、Nagorno-Karabakh(ナゴルノカラバフ)はまだ正式には Azerbaijan(アゼルバイジャン)の国内にあり、この約束を機に Armenia(アルメニア)が軍を引き下げてしまえば Azerbaijan(アゼルバイジャン)にとって有利になってしまうんですね。
そんなこともあって、ロシアの報告によると
”Armenia(アルメニア)とAzerbaijan(アゼルバイジャン)が約束をやぶって、Nagorno-Karabakh(ナゴルノカラバフ)で軍事行動を再開している” というのが今の現状となっています。
紛争が長期化する理由
なぜ長いあいだ紛争が終わらないかというと、
”住んでいるArmenia(アルメニア)人の自尊心が侵害されている” ことにくわえて、Nagorno-Karabakh(ナゴルノカラバフ)は、石油と天然ガスが豊富にとれる地域だからです。
これはかなり重要で、たとえば、Azerbaijan(アゼルバイジャン)にとっては隣国トルコへの石油や天然ガスの輸出が国の経済のおおきな支えだったりします。
さらに、Azerbaijan(アゼルバイジャン)の人たちはトルコ語をしゃべりますし、トルコと Azerbaijan(アゼルバイジャン)は長い間同盟国としてやってきたので、トルコにとってAzerbaijan(アゼルバイジャン)は大事なパートナーなわけです。
そしてこれは、トルコがAzerbaijan(アゼルバイジャン)をサポートする理由にもなってくるんですね。