減点法と加点法
褒めて育てるのが「加点法」、叱って育てるのが「減点法」。
先生の想定を超えるのが「加点法」、先生の想定内までしか測れないのが「減点法」。
成功を称えるのが「加点法」、失敗をカウントするのが「減点法」。
これは褒めさえすれば良いというものではなく、先の見えない世界に置いて、教える側がすべてを知っていると思ってはいけないということだ。
「できるはずがない」ライト兄弟が空を飛ぶことができるまで、世界中の人はそう言っていました。「できるはずがないから無駄なことはするな」「君は世の中のことを知らない」...。そんな言葉にだけ従っていてはイノベーションなど起きる訳がないのは当然です。
俗に言う「勉強のできる人」とは減点法の中でうまく生きる人です。先生を超えられるかどうかは別です。
私たちは、グローバル経済を突き進んできたその真っ只中に、コロナ禍が起こり、アメリカやヨーロッパを超える勢いで中国の覇権が広がり、地球温暖化、少子高齢化、巨額の財政赤字、等々、本当に未知の世界を生きなくてはならない時代を生きています。
何をしたら良いか上が指示しなくてはならないのでは「新たな道」を見つけることはできません。上は、部下の失敗を許容し、そこから学んだことを評価し、何度もチャレンジすることを背中から後押しすることが必要なのでしょう。
そんな部下は何人いますか?ヒラメで上ばかりを見ている人ばかりではないですか?
もしも「いない」と感じたとしたら、それはアナタ自身も「ヒラメ」だからなのかもしれません。下は上を見て育ちます。まずは、ご自身が世間一般の「常識的な言葉」に惑わされることなく前に進むことから始めましょう。
島崎ふみひこ
異文化コミュニケーション研究所(R)
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