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諸行無常


伝統的な企業にとっての、最大の脅威は『異なる価値観、文化、組織能力』を持った競争相手の出現だそうです。

近所の商店街から郊外の大型モールへ、高額な携帯電話料金でファミレスが廃れ、テレビからネットへ広告業界はシフトし、Amazonの宅配で多くの小さな書店が駆逐され、高額出費だった自動車離れは進み、そして今はコロナ禍で新たな価値観の提供をしなければ生き残ることが困難な企業がたくさん出ています。

ちょっと振り返っただけで、この変化は目まぐるしいと思いませんか?

平家物語の時代から、
>>祇園精舍の鐘の声、諸行無常の響きあり。
>>娑羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。
>>奢れる人も久しからず、ただ春の夜の夢のごとし。
>>猛き者もつひにはほろびぬ、ひとへに風の前の塵に同じ。

と言われているにも関わらず、今の栄華が永遠に続くものだと信じたいのが人間なのでしょう。未来は必ず「今」とは違うということを頭では理解していても、受け入れようとしていない。つまり、私たちの本音は、未来に変化を求めたくない。

しかし、それでは新しい時代に乗り遅れてしまいます。
徳川幕府が大政奉還をするときに、幕府で働くことを望むのと同じです。
私たちは、巨大資本や優良企業の引きずっている「影」を追ってしまい、変化に気づいていてもそれに対応することへの抵抗感があるということでしょう。

しかし、その「抵抗感」はある程度正しいことも事実です。変化など、不安定だからです。

それでは、グローバルレベルで変化の激しい時代に、どうしたら生き残れるのでしょう?これは一つしか方法がありません。

『考える前にちょっと走って、熟慮する。良ければ続け、悪ければ直ぐに止める。』です。

そして、それを一つだけではなくたくさん行うことで、失敗のリスクを減らし、その失敗からも多くの学びを得られる。これしか、方法はありません。

これを実行するためには、「それぞれの現場」に権限を委ね、それぞれでアクションをすることです。

もちろん、会社はビジョンを示し、統率力を高めることも行う必要がありますが、そんなことに時間を使うよりは、まず現場で始めることです。

さて、その時に異なる価値観、文化を持ち、ポジティブなエネルギーを放っている高度外国人財は正にピッタリの人財だと私たちは考えます。

打率3割で会社が成長することが出来れば、万々歳ではないですか!


島崎ふみひこ
異文化コミュニケーション研究所(R)
https://www.globalforce.link/
日本企業のダイバーシティ教育、高度外国人財の採用・活用


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