ネイティブはワーストコミュニケーター⁈
数年前に読んだBBCの記事がある。
多国籍の人が集まり英語を共通語として会する場合、ネイティブスピーカーにデメリットがあるという指摘だ。
一般的な日本人の感覚では、ネイティブスピーカーなら、英語を使うどんな環境でも絶対的に有利に決まっている。しかし、ノン・ネイティブが大勢を占めるグループでは、お手上げというのだ。
ノン・ネイティブは外国語である英語を介して問題なく意思疎通できるが、アメリカ人やイギリス人のネイティブとのコミュニケーションはできないという奇妙な状況が起こっているらしい。
ネイティブスピーカーは大抵話すスピードが速く、ジョークやスラングを交えたり、英語圏文化に特有な表現や略語を交えるなど、結果として非英語圏出身者には理解されにくいコミュニケーションになる傾向があるようだ。
こうした環境で、ネイティブスピーカーがノン・ネイティブ環境にコミュニケーションスタイルを合わせるケースもあるというのだ。
世界共通語としての英語とネイティブ英語は異質のものであるという点を押さえておきたい。