国民文化比較ーホフステッド指標で遊ぶ
グローバル人材に求められるスキルの一つとして、異文化コミュニケーションがあげられる。これは、異なった文化を背景に持つ人々、異なった言語を話す人々とコミュニケーションする能力である。
しかし、ただ漠然と「異なる文化」と言っただけでは掴みどころもなく、客観的な比較も不可能である。こうした問題を解決しべく、文化を客観的に比較するツールを考案したのが、オランダの社会人類学者ヘールト・ホフステッド。
彼は、多国籍企業大手・IBM従業員を対象にした調査結果から、国民文化を比較するための4つの指標、いわゆる「ホフステッド指数」を抽出した。
1) 個人主義 VS 集団主義
2) 男性文化 VS 女性文化
3) パワーディスタンス
4) 不確実性回避
その後の研究を通じてさらに以下2つの指標が付け加えられた。
5) 短期志向 VS 長期志向
6) 放縦 VS 抑制
文化の違いを定量化するこの6次元モデルには賛否両論はあるが、多くの分野で用いられる非常にポピュラーなツールであることは間違えない。
ホフステッドを中心として創設されたホフステッドセンターがWEBサイト運営している。ここでは各国文化の指標の数値が調べらる他、任意2指標の相関などをグラフで比較できるツールにアクセスでき、十分楽しめる。