シード・アーリー期のスタートアップが活用できる資本性ローンについて【GB社内勉強会レポート】
グローバル・ブレイン(GB)でPR・イベント周りを担当している新坂上です。先日、日本政策金融公庫(日本公庫)のご担当者を講師にお招きし、GBのキャピタリスト向けに資本性ローン活用に関する勉強会を開催しましたので、その際のレポートをお送りします。
勉強会では、まず初めに日本公庫の長谷川氏から、日本公庫の概要と全国に構えるスタートアップ支援体制についてご説明いただきました。成長力のあるスタートアップの事業化支援に向け、日本公庫はシード・アーリー期の企業を重点的に支援されており、東京・名古屋・大阪・福岡の4都市に「スタートアップサポートプラザ」を構えています。
日本公庫が提供する主なスタートアップ向け融資制度としては、新たに事業を始める方向けの「新規開業資金制度」や、事業化までに時間を要するなどの理由により当面の返済負担を軽減したい方向けの「新型コロナ対策資本性劣後ローン」などがあります。こういった資本性ローンは通常の融資制度とどう違うのかについて、対象となるスタートアップも踏まえながら詳しくご説明いただきました。
スタートアップとVCが二人三脚で行った融資事例
日本公庫のご紹介の後は、GBのキャピタリストと長谷川氏の2名によるパネルディスカッションを実施。キャピタリストの瓜本は、支援先スタートアップの資本性ローン獲得事例をもとに、検討段階から実際に申請するまでの手順について説明しました。
長谷川氏からは日本公庫側で注目する申請内容やピッチデック資料の構成、資本性ローンの申請に適したタイミングについても詳しく解説。また、融資獲得に向けてVCがスタートアップをサポートできる内容についても議論が行われました。
知見共有の場として、社内勉強会を積極的に開催
質疑応答の時間では、「初回面談から着金までのリードタイム」や「意思決定までの最短時間」など基本的なものから、「海外で売り上げが構成される国内スタートアップでも融資対象になるのか」など個別のケースに関するものまで、さまざまな質問が飛び交いました。
GBでは、スタートアップやLPの皆さんに向けた支援を常に向上させるべく、年間30回以上の社内勉強会や研修を行うなど、社内の学びの機会や知見共有の場を積極的に設けています。今回の研修では、スタートアップが活用できる融資制度についてVC視点から理解を深める機会となりました。引き続きGBはスタートアップエコシステム発展のため、チーム一丸となって支援を行ってまいります。