ダニエル書の預言と歴史 小さな角
ローマ教会、ローマ法王がなぜ小さな角だと言えるのか。
それを事実に当てはめて説明させていただく。
十の角の間から出てきた(ダニエル7:8)
十の角=ヨーロッパ諸国を意味するため、ヨーロッパから出ることがわかる。
事実①
ローマが崩壊した十か国の中から登場した先の角とは異なる。国家の形を持っている。(ダニエル7:8,24)
十の角=十の国を意味し、十の王を象徴しているため、小さな角もまた一人の王としての権威を持つ。
事実②
他の十か国と違い、教会から国家ができる。
国交を持つ約五十の国から最上の地位を認められている。3つの角が抜け落ちる(ダニエル7:8)
つまり、3つの王国を滅亡に導いた勢力である
事実③
教皇権によって滅ばされた三つの国
ヘルリ族、ヴァンダル族、東ゴート族ローマ帝国から発展する(ダニエル7:8)
事実④
【ローマ帝国からカトリック教会が発生】
「政治勢力であったローマの廃墟から、ローマ教会という巨大な道徳の大帝国が現れた」
(A.C.フリック 「中世の教会の興り」1909年p.150)大きなことを語る口がある(ダニエル7:8)
事実⑤
大きなことを語る口(代弁者)としてローマ法王が立っている。ほかの角よりも丈夫で強固である(ダニエル7:20)
事実⑥
「法王は世界がかつて見た中で最も長く強大な支配者の系統である」
(アメリカン・カトリック・クォータリー・レビュー 1911年4月)他の王国とは異なる(ダニエル7:24)
事実⑦
事実②で説明している通り、教会を中心に国家が作られたひと時とふた時と半時の間支配した(ダニエル7:25)
事実⑧
これを説明するには聖書の解釈を知る必要がある。
ひと時=1年、ふた時=2年、半時=0.5年 合計3.5年
1年=360日→3.5年×360日=1260日
1日=1年→1260日=1260年
(1日=1年はエゼキエル書4:6、民数記14:34にも明記されている)
1260年の間支配するという事が聖書の解釈である。
538年~1798年(1260年間)
538年から、教皇権によりクリスチャンが約1億人虐殺されました。
1798年ピウス6世がナポレオン(将軍ベルチエ)によって幽閉されることで教皇支配が終焉を迎える神に敵対する言葉を発する(ダニエル7:25)
事実⑨
法王は自分を神と同等かそれ以上の地位があると発言している。
「法王は、地の法律の最高裁判官である。
・・・彼はキリストの副摂政であり、永遠の祭司であるばかりでなく、諸王の王、そして主の主である」
La Civilta Cattolica, May.18.1871.
「法王は、イエス・キリストの代表者であるばかりでなく、肉体というベールのもとに隠されたイエス・キリストご自身である。」Catholic National,July 1895神の聖徒(クリスチャン)を迫害する(ダニエル7:25)
1252年、法王は宗教裁判の審問に拷問を認め
ローマ・カトリックに従わないプロテスタント信徒を迫害した。
法王グレゴリウス13世は5万人を虐殺し、記念硬貨を発行させた。
「ローマ教会は人類の中でこれまで存在したほかのどんな機関よりも大きの罪のない血を流した。
歴史の十分な知識を持つプロテスタントなら誰もこのことに疑いを持つ者はいない」W・E・H・レッキー「ヨーロッパにおける理性主義の起源と影響の歴史第2巻p40」時と律法とを変えようと企てる(ダニエル7:25)
事実⑪
「法王はとても偉大な権威のものであるので、神の立法でさえも彼は変更し
解説し、解釈することができるのである。
・・法王は神の律法を変更することができる。
なぜならば、彼の権力は人のものではなく、神のものだからである。
そして彼は、地上で神の代わりに行動する。」
しかし、神は「私は我が契約を破ることはなく、我が唇から出た言葉を変えることはない。」(詩編89:34)と言われている
これほど完璧に聖書の示す条件を満たしているのは
ローマ・カトリック教会(教皇権)以外に存在しない。
ここで注意してほしいことが一つだけある。
ローマ・カトリック教会というとそこに通っているすべての人がこの小さな角であるかのように誤解してしまう。
しかしそうではなく、ローマ教会の仕組みや教皇がその小さな角であるという認識をしてほしい。