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#11 海外の日本人学校に赴任する直前によく聞かれる質問【仕事編】

こんにちは! Global ManabeeYuです。

私は学生時代から海外で働くということに関心がありました。
そんな中、社会人3年目になってから本格的に「海外の日本人学校の教員を目指したい!」と感じて情報収集を始めたのですが、当時は身近に相談できる方や参考となるような方がいませんでした。
(かれこれ、もう今から10年以上前の話です…。)

そのため自分自身で考えたり、調べたりしなければならなかったのですが、情報が少なかったこともあり、実際に赴任するまではあまり仕事や生活に対してのイメージができず、生活し始めてから、イメージとのギャップが多少なりともありました。

今でも海外の日本人学校の教員を目指している方から様々な質問をいただきます。
以前と比べると情報は増えていますが、それでも具体的な情報が少なく、困っている方もいる様子です。

そこで、今回は「海外の日本人学校に赴任する前によく聞かれる質問」という内容でお伝えしたいと思います。
内容に関しては、個人の経験に基づくものなので、実際のところ、働く国やエリアによっても事情が大きく異なりますが、
仕事と生活の二つの面でよくいただく質問を共有することで、少しでも日本人学校の教員というキャリアを考えている方の助けとなればと思います!

まず今回は、【仕事編】をお伝えします。


 Q)教材や教具は持っていく必要がある?

自分で必ず使いたいと思う教材や教具は、日本から持っていった方が良いです。
ただ、日系のモールや書店等が進出している国も数多くあります。
例えば、DAISOは日本以外にも25カ国に1000店舗以上出店していますし、紀伊国屋書店も10カ国、40店舗以上出店しています。
また、今時だとネットショッピングで購入できるものも多いです。
そういった面では、意外と困ることは少ないかもしれません。

ただ、どのお店においても価格は日本と比べると割高になることが多く、商品数も日本と比較すると少ないことが多いため、確実に自分で使うと思うものは事前に準備していったほうが良いかと思います。

一方で、現地の日本人学校に通っている子どもたちも同じような環境の中、それぞれで教材や教具を揃えていることを考えると、ある程度のものであれば準備できると考えておいても良いかもしれません。
「これは自宅や職場に置けるのか?」と感じる量の荷物を持って赴任する方もたまにいますが、後で扱いに困ることも多いので、赴任時に持っていく荷物量については考えた方が良いですね!

Q)授業の進め方で日本と違う点は?


基本的には日本と同様かと思います。
国や地域によっては学級数や児童数が少ない学校や、身体を動かして遊ぶ場所が少ない学校、ICT機器の整備が十分でない学校など、様々な事情がありますが、これは日本でも地域の特色によって差が出る所だと思います。
多少不自由なことがあっても、それをポジティブに捉えて工夫できるようなメンタリティでいられると良いですね。

また、積極的に現地の言葉や習慣とも組み合わせたり比較したりして授業を展開していくと、より子どもたちの理解も深まるかと思います。
例えば、通貨の違いや数の数え方の違いを考慮に入れて展開する算数科や数学科の授業、他国の仕組みと比較しながら進める社会科の授業など、より一層工夫できるポイントがあります。
どの教科においても教科書をすすめていると、日本の実態と赴任地の実態が異なることがたくさんあるので、そこを授業で取り上げるおもしろさがありますよ。

Q)職場で日本語のコミュニケーション割合はどのくらい?

職場内の基本的なコミュニケーションツールは日本語です。
また授業においても日本と同様に、基本的には日本語で授業を進めて行くことになりますので、
学校の実態にもよりますが、ほぼ100%日本語のみで生活できる環境といえます。
正直、日本と変わらない生活をしている方もかなりいると思います。

ただ、同僚として外国人スタッフが多数いるので、職場環境としては外国語ができればさらに良いです。
子どもたちも外国語の授業等も実施することがあるので、そういった面で担当の先生とコミュニケーションが取れるのは学級運営や子どもたちを理解するための強みになるといえるかもしれません。

Q) ICT機器はどのくらい使う?


こちらも学校の実態によって様々かと思いますが、各校の募集要項等を見ていると、Power PointやMicrosoft Teams、Zoom、ロイロノート等のツールの使用経験があると、それが採用面接時のアピールにつながるかもしれません。
実際に授業の中でも上記のツールは使用する頻度が多いですし、私が所属していた学校でも毎年、新赴任者に研修を行っていました。

また、必要なICT機器は学校から支給されるかと思いますが、突発的な事態も想定して、普段使いしているノートPCやタブレットを赴任地に持って行った方が良いです。
やはり今の時代、教育にICT機器は切っても切り離せないものになっていると思います。

また、今後紹介する生活面とも関連するのですが、電源プラグや電圧が国によっても異なるので、管理方法については注意が必要です。


いかがだったでしょうか。
今回は「海外の日本人学校に赴任する前によく聞かれる質問」という内容でお伝えしました!

実際に赴任する前には分からないことも多く、現地に到着してから慌てることも数多くあります。
自分自身もそうでしたし、同じような方もたくさん見てきたので、今回の情報が少しでも海外の日本人学校の教員を目指す方にとって有益なものとなっていれば嬉しいです。

次回は【生活編】をお届けしたいと思います。
今回も読んでいただき、ありがとうございました!

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