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#7 【採用試験】日本人学校や補習校との面接

こんにちは。
Global ManabeeのYUです。
以前、「#4 日本人学校や補習校で教員として採用までの流れとは?」の中で、
「海外子女教育振興財団」という団体を通して、例年6月〜7月ごろに、海外の日本人学校や補習校の教員採用募集に応募することができるとお伝えしました。
国や学校によっては、採用予定数に対して応募者数がかなり多くなることもあります。
その厳しい選考を勝ち抜く上で重要になるのは、ズバリ「面接」です!

そこで今回は、日本人学校での教員経験者の体験を基に、どのようなことを面接で聞かれたのかをご紹介し、今後応募を考えている方の参考となればと思います。


事前準備


書類選考を通過すると、適性検査や知能検査を経て、学校との面接となります。
面接選考は学校の管理職クラスとの面接1回勝負が基本となります。
海外とのやりとりになるため、近年はZoom等のオンラインツールで面接を行うことが多いです。
そこで、まずは使用するツールやインターネットの接続状況等をしっかりと確認しておくことが大切です。

カメラと顔の距離感や目線の位置、こちらの声がマイクを通して適切に聞こえるのか等、知り合いの方などに協力をお願いして、事前に確認しておくのが良いかもしれません。

スムーズに面接を開始できることで、まずは自分自身が落ち着いて面接に臨めますし、学校側から見ても、第一印象でプラスになることはあってもマイナスになることは無いかと思います。
また、面接相手となる管理職の先生の中には、ICT機器に苦手意識をもつ方もいるので、場合によっては、ICT機器に慣れている印象を与えることができるという点でもメリットがあると思います。

更には、自身が面接を行う場所を確認しておくことも大切です。
私はレンタルオフィスの個室を借りて、オンライン面接に臨みました。
個人的には、事前の準備の段階から勝負が始まっているという認識をもつことが大切かと思います。

面接本番!


面接官となるのは、前述の通り管理職の先生(校長、教頭)、あとは学校事務局の担当者(事務局長)等になります。
この面接を通して、志望者が学校が求めている人材とマッチしているかをお互いが確認していく必要があります。
海外の日本人学校の面接選考といっても、基本的に聞かれることは一般の学校や企業と同じです。

多くの場合は簡単な自己紹介に始まり、長所や短所、これまでの経歴など、履歴書に書かれている内容に関する質問があります。

ここでは伝える内容、中身も大切ですが、一番は適切な言葉のキャッチボールができるのかという点が大切になってくると思います。

海外赴任後も子どもたちだけでなく、多くの保護者や企業、教職員とのやりとりが出てきます。
海外の狭い日本人コミュニティだからこそ、先生の評判などが大きく学校の運営に影響する可能性もあります。
そこで面接のコミュニケーションを通して、子どもたちだけでなく大人との関わり方も社会人としてしっかりとできることを面接官にアピールしていきましょう。

また、いくつか事前想定しておかなければ対応できない質問内容もあるので、そちらについての以下でお伝えします。

Q)英語で簡単に自己紹介をしてください。

→こちらに関しては、特に英語を使う可能性にある地域を志望している方や履歴書に英語の実績等を記載している場合に問われる可能性があります。
実際に面接時にそのような質問を受けたという先生の話を聞いたところ、英語での自己紹介の後に内容に関する追加質問を受けるようなことは少ないそうですので、細かい間違いなどを気にせず、自信をもって堂々と話しましょう。

Q)自分の学級で保護者からトラブルの問い合わせがあったとします。あなたならどのように対応しますか。

→こちらも実際に質問を受けた先生がいます。
保護者対応は、どの学校でも学年・学級運営に大きな影響を与える可能性があるものです。
何かがあったときに、適切な手順と方法で対応できるかという所を見られています。
これに関しては、どのような事例にも対応できる正解の解答があるわけではないのですが、大切なのは、
管理職や学年間での報連相ができるのか、
主観だけで物事を決めつけないよう様々な角度から情報を得ようとしているのか、
問い合わせに対して真摯に対応しようとしているのか、
という所だと思います。
「先生」という仕事は、どうしても教室という閉ざされた環境で子どもたちに授業をすることが多く、その中での細かいやり取り等は先生に一任されている所もあるため、何かあった時も「自分で解決しなければ!」というマインドになってしまうこともあると思います。
ただ、一人で突っ走ってしまうと、後からより多くの人を巻き込む大きな問題につながることもあります。
だからこそ、何かが起きてもしっかりとチームプレイで取り組める姿勢を面接で見せることが大切です。


ということで、今回は「日本人学校や補習校との面接」という内容で情報をお届けしました。

学校によっては実際受けてみると、当たり障りのない質問ばかりで拍子抜けしただったという可能性もありますが、準備しておいて損はないかと思います。
また、面接はあくまで志望者と採用側のマッチングの場です。
受験者側も面接を通して、「この管理職だったらうまくやれそうか。」「信頼して働けそうな学校か。」を確認する必要があります。
海外赴任してから後悔することがないよう、受験者側も面接を通して、疑問や不安を解消していきましょう。
海外の日本人学校や補習校を考えている方がいれば、是非今回の内容を参考にしてみてください。
今回もありがとうございました!

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