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エルメスのデジタルグリーティングカードの、モバイルオンリー仕様について考える
「エルメス(HERMÈS)」が、デジタルグリーティングカードが作成できるスペシャルサイトを公開。
「エルメスの夢見る花火(HERMÈS Dreams of Fireworks)」
まずは実験として自分で自分に送り、届く形態や、開いた時の仕様などを確認。
すると、以前と何かが違う。
今年は作成するのもスマートフォン、さらに、受け取った側がそのカードを開いて見ることができるのもスマートフォンだけなのだ。メールで送って、PCで見たくても見られない。
エルメスでさえも、スマートフォンを通じた宣伝・購買などの市場開拓にフォーカスしているということなのだろうか? オンラインショッピングはPCよりもスマートフォンから?
クリスマスだし、より若年層にもリーチして、ちょっとゲーム的かつエルメスらしさと可愛さのあるデジタルカードで、誰かにメッセージを送る/誰かから送られるという素敵な体験と組み合わせ、手を出しやすいスカーフやアクセサリーを知ってもらうきっかけ作りにしているのだろうか。
そしてやはり若年層にリーチするには、スマートフォンということなのだろうか。
ちなみに昨年はこれ
この時はどうだったか?覚えていないのだが、以前デジタルカードを送れる企画があった際には何も思わなかったということは、PC上でカードが開けたという証拠。
いずれにせよ、今年このスペシャルサイトは「スマートフォンを持っている」人を対象として開かれているのだ。
このデジタルカード、12月25日まではクリスマスバージョンで、12月26日からはお正月バージョンになり新年のメッセージを作成できるようになるとのこと。
ここ数年、スマートフォンで実施でき対応できる分析サービスとアドバイス法を弊社でもあれこれ練ってきているが、やはり「今」「ここで」という、思い立ったタイミングでタイムラグなく、その人のニーズに応えたり、願望を満たしてあげるには、最も身近なコンピューター、手元にあるスマートフォンの存在をいかに有効にスマートに活用できるかなのだということは、一般的な商品もビッグ・メゾンの商品も同じであることが明らか。
ずいぶん前だけど、エルメスの公式ホームページからケリーバッグやジジェのペーパークラフトがダウンロードできた時期があった。何を隠そう、筆者もそれをダウンロードして作ってみた一人。今の時代、そういう手作業的なものは宣伝材料にならないのか?いや、エルメスのようなブランドだからこそ、今こそそういうものはアリなのではないだろうか?などと考えながら、ググってみたら、その当時ダウンロードしたものをポストしてくれているサイトがあったので、参考までに。
大メゾンとしての確固たるブランドイメージと、今の時代の流れ、その両方のバランスを上手くとりながら、従来の顧客そして潜在顧客にアプローチし続けることが、ブランディングとして息長く存在し続ける大事なことだなとつくづく思う。
今公開されているスペシャルサイトは2020年1月31日まで。
エルメスのデジタルグリーティングカードを誰かに送りながら、昔のペーパークラフトの型紙をダウンロードし、2020年のスマートフォンの活用と一人一人対応するというパーソナライズの絶妙なバランスポイントが何か、弊社サービスとをより素敵にする為の具体案について考えてみようか。