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従来のキャリア研修に限界を感じていませんか?~変化を楽しみながら成長し続けることを支援するために、必要な視点とは?

2024.9月に書籍「『天職・感謝・お金』を手に入れている人の gALfな生き方」を出版した、当社創業者・布留川。企業における自律型人材育成を「gALfな生き方」のワークショップ版を通じてサポートさせていただいております。その中で、若手社員から中間管理職、そしてシニア層まで、さまざまな世代のリアルな反応や声を元に感じ取った「日本におけるキャリア自律形成」の課題感と気づきについて、下記記事を布留川が執筆いたしました。是非ご一読ください!

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従来のキャリア研修に限界を感じていませんか?

「自己理解」だけでは足りない・・・?

これまでのキャリア研修では、多くの場合、自分自身の価値観や強みを見つめ直し、「自分に合った仕事とは何か」を考えることが重視されてきました。こうした研修は、参加者が自己理解を深め、主体的にキャリアを形成する第一歩として有意義なものです。
しかし、ここ数年、「それだけでは足りないのではないか」と感じる場面が増えていないでしょうか?急速なAI化や社会の変化、そして人生100年時代の現実が、私たちにこれまで以上に大きな課題を突きつけています。

このブログでは、私が「gALfな生き方」というワークショップを通じて、若手社員から中間管理職、そしてシニア層まで、さまざまな世代のリアルな反応や声を元に感じ取った課題感と気づきをまとめた内容です。ワークショップの中では、以下のような時代背景が特に大きな話題となっています。

人生100年時代における新たな現実

現在の20代から40代は、医療技術の進歩や社会構造の変化により、100歳まで生きる可能性が現実味を帯びています。一方で、年金支給開始年齢が80歳に引き上げられる可能性も指摘されており、例えば現在30歳の人は、あと50年間年金の支給がないかもしれません。これは、これまでの常識を根本から覆すような大きな変化です。

つまり、これからの時代、「住宅ローンや生活費のために働く」という従来の生き方では立ち行かなくなるのです。これに代わり、自分自身が主体的・自律的に人生をデザインし、内省を重ねながら生きていく必要があります。かつての日本では、会社に人生を託し、会社が用意したキャリアのレールに従って生きていくことが一般的でした。しかし、今ではそのレールが存在しない、あるいは急激に形を変えつつあるのが現実です。

中間管理職が抱える深刻な課題

「急速な変化」に適応しきれない中間管理職の不安

日本の多くの大手企業では、特に中間管理職層が、こうした急速な変化に適応しきれず、不安を抱えている状況が見られます。

1.AI化が中間管理職の役割を急速に変えている

かつての中間管理職の主な役割は、上からの指示を的確に部下に伝え、現場を動かすことでした。しかし、AIの進化によってデータ分析や業務管理の多くが自動化され、従来型の「調整役」や「監督者」としての役割が不要になる場面が増えています。その結果、これまでのやり方が通用しなくなり、「これから自分は何をすればいいのか分からない」と悩む声が増えています。

2.若い頃を「会社方針に従うこと」に費やしてきたツケ

現在の中間管理職が若手だった頃、多くは会社の方針に従い、上司の指示通りに動くことでキャリアを築いてきました。その結果、自ら意思決定し、自分でキャリアの方向性を考える機会が少なく、今になって「キャリア自律」と言われても、どう始めればいいのか分からない状態に陥っています。

3.世代間を超えた依存的マインドセットの影響

この課題は、必ずしも中間管理職に限ったものではありません。Z世代を含む若い世代にも、学校教育や家庭教育の影響で「大きいものには巻かれろ」という依存的なマインドセットが根強く残っています。
変化が前提となるこれからの時代には適応できない価値観が、世代を超えて引き継がれているのです。

計画的偶発性理論が示す「偶然を味方にする力」の重要性

こうした状況を乗り越えるために注目されるのが、スタンフォード大学のジョン・クランボルツ教授が提唱した「計画的偶発性理論」です。
この理論では、人生の80%以上の出来事や成功は、計画通りではなく偶然によって生じるとされています。しかし、その「偶然」をただ待つのではなく、自分から良い偶然を起こす準備をすることが重要です。

特に、人生100年時代という予測不能な現実に対応するためには、以下のような行動が必要です。

・新しいことに挑戦し続ける(好奇心)
 変化を前提に、未知の分野やスキルに積極的に挑むことで、
 予測できない機会が訪れたときにそれを活かせる準備をします。
・自分の市場価値を把握し、高める(柔軟性)
 固定された役割に囚われず、自らのスキルを常にアップデートし、
 変化に応じて進むべき方向を変えられる力を持つことが重要です。
• 小さな成功を積み上げる(行動と実践)
 大きな結果を急ぐのではなく、日々の小さな努力が未来の偶然を
 つくり出すことを意識します。

これからのキャリア研修に必要な視点とは?

以上のような課題と参加者の声を踏まえると、これからのキャリア研修には従来の枠組みを超えた新たな視点が必要ではないでしょうか?

・人生100年時代に向けた「キャリアの再設計」
 長いキャリアを見据え、職業や役割に囚われず、ライフステージごとに
 柔軟に方向転換できる「キャリアの柔軟性」を育む研修が必要です。
・キャリア自律のための具体的な方法論の提供
 
キャリア自律を求めるだけでなく、「最初の一歩」を踏み出すための
 具体的な方法や、好奇心を育てるための仕組みを研修に組み込む必要
 があります。
・世代間を超えた依存的マインドセットの解消
 「会社任せ」や「大きなものに巻かれろ」といった依存的な価値観を
 乗り越えるため、自己決定力を育む教育を、Z世代から中間管理職まで
 広く行う必要があります。

「変化を楽しみながら成長し続ける」

未来に向けた人材育成を始める時これからのキャリア研修は、「自分に合った仕事を見つける」から一歩進み、「変化を楽しみながら成長し続ける」ことを支援するものへと進化すべきです。そして、偶然を味方にしながら、持続的に自らのスキルと目的意識を高めていける人材こそが、企業の未来を支える存在になります。

「gALfな生き方」のワークショップを通じて得た気づきと知見が、貴社の人材育成にも役立つヒントとなることを願っています。


当社創業者・布留川勝



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◆参考:
ー 書籍「『天職・感謝・お金』を手に入れている人の gALfな生き方」 
ー 研究会開催レポ!社員の自律的キャリア形成、どうすれば? 
「今からでも遅くない」40-50代のキャリア自律推進のカギ 





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