SDGsに積極的な企業 小川珈琲株式会社 Part.5
私たち、日本青年会議所 近畿地区 京都ブロック協議会 グローバル人財育成委員会では2021年の一年間で、より地域にSDGsを浸透させることを目指します。
今回は、SDGsに積極的な企業である【小川珈琲株式会社】さんの取組の4回目の紹介として、活動の中の一つONE OF LOVE PROJECTをご紹介します。
One of Loveプロジェクト
音楽とバラで
途上国の子供たちに笑顔を
「One of Loveプロジェクト」とは、音楽とバラで途上国の子供たちの教育環境や、その母親である働く女性たちの雇用整備の向上を目指す支援活動のこと。このプロジェクトは、パーカッショニストの斉藤ノヴさんと女優・歌手の夏木マリさんが「途上国の子供たちに音楽を届ける」旅に出かけたことがきっかけで始まりました。
エチオピアやバングラデシュといった旅先で二人が出会ったのは、過酷な環境下で生活をしながらも笑顔を絶やすことなく懸命に生きる子供たち。彼らの健やかな成長のために、少しでも助けになりたい。そう考えた二人は、2009年に「One of Loveプロジェクト」を発足。毎年6月21日の「世界音楽の日」に合わせて開催するギグと、オリジナルローズ「マリルージュ」(毎月21日は「マリルージュの日」)の販売収益を途上国に寄付する活動を続けています。過去には、その支援金によってエチオピアのバラ農園にパソコン訓練プログラムを設置。支援金は学校の制服や教科書を購入・配布する費用としても使われてきました。
エチオピアといえば、コーヒー発祥の地。もちろん、現在も世界有数のコーヒーの産地として知られています。そんなエチオピアは、小川珈琲にとって遠いようで近い存在。「私たちにも何かできることはないか?」。そんな思いから小川珈琲は「One of Loveプロジェクト」を支援する活動を始めました。毎月21日の「マリルージュの日」には、数量限定コーヒーを頼まれたお客さまに真紅のバラ「マリルージュ」が描かれた京焼・清水焼のカップでコーヒーをご提供(小川珈琲本店、京都三条店、OGAWA COFFEE 京都店のみ)。先着10名のお客さまに「マリルージュ」の花をプレゼントしています。少しでも多くの人にプロジェクトを知ってもらうために。これからも私たちはコーヒーを通して、私たちにできることを考えていきたいと思います。
GROUNDS
FOR HEALTH
グラウンズ フォー ヘルス
コーヒーの生産地の女性を救う
活動団体への支援
小川珈琲は、常に味わい深いコーヒーをお届けするために、原材料であるコーヒー豆の品質を重視しています。そのためには良質なコーヒー豆が必要不可欠です。しかしながら、コーヒー豆の作り手である生産国は、経済格差をはじめとする様々な問題を抱えています。世界では約1億2,500万の人々がコーヒー生産に関わっており、さらにその7割は女性です。そうした現状を踏まえ、生産者の生活を守り、安定したコーヒーの生産に貢献したいという思いから、小川珈琲では生産国の支援活動にも力を入れています。
そのひとつが、アメリカの非営利団体「Grounds for Health」(グラウンズ フォー ヘルス)への支援です。グラウンズ フォー ヘルスとは、主にエチオピアとケニアで、現地医療機関スタッフが中心となり、コーヒー生産国の女性の健康促進、特に子宮頸がんの早期発見・治療を目的とした活動を行っている団体です。具体的にはコーヒー生産国で子宮頸がん検診キャンペーンを実施しているほか、現地スタッフへの知識譲渡やトレーニングを通じて、現地の医療従事者が自ら活動を続けられるよう教育にも力を入れています。
そんな彼らの活動を支えているのが、北米のコーヒー関連業者を中心としたコーヒー業界。寄付金に加え、活動資金を集めるために年に一度コーヒーの生豆オークションを開催。その落札金額は、すべてグラウンズ フォー ヘルスの活動費として使われています。また、オークションに出品される生豆は、ブラジル、コロンビア、エチオピア、パナマなどの農園が寄付することで、生産国側もこの活動に貢献する仕組みとなっています。
小川珈琲では、2009年よりグラウンズ フォー ヘルスを支援するキャンペーンを実施。多くのお客さまにご協力いただきながら、その売り上げの一部を同団体に寄付する活動を続けてきました。私たちの願いは、この活動の支援を通じて、病気の早期発見を促し、ひとりでも多くの人の命を救うこと。これからも私たちは「一杯のコーヒーからできること」を大切に、生産者に寄り添う企業であり続けたいと思います。
FUN TO
SHARE
Fun to Share
低炭素社会実現に向けた取り組み
小川珈琲は、環境省が進める低炭素社会実現に向けた気候変動キャンペーン「Fun to Share」に参加しています。「Fun to Share」とは、地球温暖化対策の最新のアイデアを社会に広く共有していく活動のこと。オフィシャルホームページでは、地域・団体・企業が行う低炭素社会への取り組みや情報が公開されています。小川珈琲では、クール&ウォームビスの実施やコピー・プリントアウトを減らす取り組みに加え、節電や本社屋上に太陽光発電装置を設置するなど、エネルギーに対する取り組みも行っています。
PINK RIBBON
KYOTO
ピンクリボン京都
すべての女性の明るい未来への支援
乳がん啓発活動のシンボルである「ピンクリボン」活動。アメリカの乳がん患者の家族が「このような悲劇が繰り返されないように」との願いを込めて始めたこの活動は、今や世界中に広がっています。小川珈琲が本拠を置く、京都でその活動が本格的にスタートしたのは、2005年のこと。地元企業、京都の学生たち、そして京都府や京都市といった官公庁が一体となり、「ピンクリボン京都」が発足しました。
乳がんとは早期発見・早期治療によって治る確率が非常に高い病気。米国では75%以上の女性がマンモグラフィを受診しているのに対し、残念ながら、日本ではその数字が45%以内に留まっており京都においても受診率が低いのが実情です。「ピンクリボン京都」では、こうした現状を改善すべく、各種セミナー・パネルディスカッションや乳がん検診を始めとする、様々なキャンペーンや啓発活動を実施。小川珈琲はこうした活動への協力ほか、「京都スタンプラリー&ウォーク」への協賛などを通して、「ピンクリボン京都」の支援を継続的に進めています。
(小川珈琲株式会社HP引用 https://www.oc-ogawa.co.jp/sdgs/)
公益社団法人日本青年会議所 近畿地区
京都ブロック協議会 グローバル人財育成委員会