見出し画像

フィリピン(マニラ)の治安は実際どうなの?【フィリピン駐在5年】

こんにちは、グループ会社に海外進出を立案・企画し、そのままフィリピンで会社を設立し経営して5年のシャッチョさん(32歳)です。現在従業員は現地従業員100人を超え、日本メンバーをあわせると120人の従業員がおります。
※グループが上場企業のため、コンプライアンスの観点から会社名など具体的な業務の内容は避けております。

今回は経営や事業のことではなく、実際にフィリピンに駐在が決まった人やフィリピンに旅行しようと思っている人向けに「実際のフィリピンの治安」を紹介したいと思います。外務省などのサイトよりリアルに実際経験したことなど踏まえて記載していきます。


外務省が勧告しているフィリピンの治安は?


フィリピンの治安

外務省のホームページをみてみると、フィリピンの全域治安マップは注意レベル1以上となっております。これだとどれぐらい危険かわかりづらいですよね。東南アジアの国と比較してみましょう。タイやベトナム、マレーシアを同じように外務省で調べてみるとタイは南部のほんの一部が注意レベル1、ベトナムは全域注意レベル0、マレーシアは東部の海岸が注意レベル1〜2。※2024年9月10日現在

東南アジアで比較してみるとフィリピンだけが全域注意レベル1以上と治安が悪いことがわかります。世界平和指数ランキング(2024年9月10日現在)でもフィリピンは115位とアフリカでも治安が悪いと有名なケニアが117位とかなり治安が悪いようにみえます。参考:タイ91位、ベトナム:41位、マレーシア19位。実際僕もマレーシアで仕事をお手伝いさせていただいことがあり、マレーシアに1ヶ月以上滞在したことありますが、マレーシアはすごく綺麗で治安は良かったです。

フィリピン(マニラ)の実際の治安は?


フィリピンの画像

結果から述べせてもらうと「たしかに治安は良くないが、言うほど悪いわけではない」です。
僕はアメリカやヨーロッパ、インドや東南アジアなどいろんな国を訪れてきましたが、「正直アメリカのほうがよっぽど悪い!(笑)」。実際世界平和指数ランキングでもアメリカは131位と南アフリカより悪い結果となっております。

日本は世界でもトップクラスの治安なので、日本人が他の国に行ったとき治安が悪いなと感じることが多々ありかもしれません。フィリピンでも気をつけるポイントをしっかり抑えておけば、基本的に問題が発生することは少ないでしょう。

フィリピン生活・旅行で注意すべきことはまた別の記事で書きたいと思います。今回はあくまで治安の状態について深堀って書いていきます。

フィリピンタクシーはぼったくりが多い?危ない?

まず国の治安をみるならタクシーをみろっと言われること多いですよね。フィリピンのタクシーですが、「おすすめはしない」っていうのが正直なところです。フィリピンではGrabと呼ばれるUberのようなシェアライドが普及しており、Grabのアプリ上にドライバーの情報や危ない目にあったなど報告できる機能があるため、安心して乗ることができます。なので基本はGrabで移動することをおすすめします。
Grabのホームページ

僕自身フィリピンのタクシーは何回も乗ってますが、危険な目にあったことはありません。一回ドアのところに銃弾のような跡があったことはありますが…。
ただ基本はGrabで積極的には乗ってないです。フィリピンは渋滞が酷く、12月になるとGrabさえ乗れないときがあり、そんなときにタクシーのドライバーに「500ペソ(1250円ぐらい)払うからあそこまで連れってくれ」と交渉したりできるのでたまに使ってました。
※運転手はお釣りほぼ持ってないので細かいお金を持っていきましょう。

実際僕の知人で起きた事件ですが、フィリピンのタクシーを夜中利用して、目的地を伝えたところ全然見知らぬ場所へどんどん連れて行かれました。知人はどんどん怖くなり、いつでもドアから飛び降りるようにドアの鍵は開けっ放しにしていたそうです。暗い道の奥をほうをみるとフィリピン人2人が待ち伏せしてるように見え、急いでドアから飛び降り思いっきり走ったそうです。
待ち伏せした二人が走ってなにか叫んでいたそうですが、振り切れて難を逃れました。このようにタクシーは「日本のように安全!」とはいえないので、夜・夜中に利用するのはできるだけやめておきましょう。

フィリピン(マニラ)で女性は夜一人で歩けるの?

実際僕がフィリピンで駐在していて、都市部では夜でも女性が一人で歩いてることは多々見かけます。マニラのマカティやBGCの都市部の大きなモールがある付近は明るく、街灯もあるので夜9〜10時でも女性が一人で歩いてるシーンをよく見かけます。
都心から外れると日本と違って街灯が少なく、真っ暗でスラムのエリアに入ってしまうと命の保証ができないので、絶対に都心ではないところの夜間の出歩くのはやめましょう(男性でも同じです)。
もし1人で歩いてるとき怖いなと思ったら、知人にビデオコールしながら歩きましょう。

イヤホンしながら1人歩いていると、ひったくりが来る気配がわからないので危険です。

犬に注意を

これはフィリピン駐在者はよく知っていることですが、たまに旅行者の方で知らないフィリピンの危険性「狂犬病」。日本では狂犬病が1957年を最後に発生していないため、野生の動物の警戒心が薄いかもしれません。

狂犬病は致死率99%と狂犬病が発症したらまず助かりません。
また、狂犬病と感染症名なので犬だけ注意すれば良いわけじゃありません。猫やコウモリなどにも狂犬病を持っている可能性があります。

フィリピンでは毎年「狂犬病」で何人もの方が亡くなっています。狂犬病を持っている動物は特徴があるらしいですが、まず野生の動物に近づかない・触らないことを徹底しましょう。フィリピンでは都心でも少し路地に入ると野生の犬が普通に歩いてます。

もし狂犬病を持っている犬かどうかわからないけど、犬に噛まれてしまった場合は、石鹸で傷口を洗い、すぐフィリピンの病院に行ってください(必ず24時間以内)。ワクチンを複数回打つことで発症を抑えることができます。


【男性は特に】美人局に注意

フィリピンのような常夏の国へ駐在・旅行すると、なんかテンションがあがりますよね。車のクラクションの騒音、甘ったるい風、いきなり大雨が降るスコールなど、日本ではあまり体験ができないことをフィリピンでは体験できます。日本でフィリピンパブがバブル時期に盛り上がったぐらい(僕は知りませんが笑)フィリピン女性は日本人男性のタイプなのも事実。

その男性心を狙った詐欺が「美人局・セットアップ」です。まずその詐欺の有名な手法の1つを紹介します。

女性から男性のほうにナンパして「すごいカッコイイから連絡先ちょうだい」などと言って近づいてきます。その後連絡があり「今友達といっしょに飲んでるから一緒に飲もうよ」と誘われるそうです。アルコールが周り警戒心が薄れたところで「家で飲みましょう!」と提案されます。家で楽しく飲んでると、女性の友人がお酒買ってくると言って、一旦外にでます。友人が帰ってくるタイミングで、残った女性が「きゃーー」と叫び、友人が「どうしたの!?」となり「レ◯プされた」というのが典型的なパターンです。この時点で人生はほとんど終わったと思ってください。すぐ手を組んだ警察が乗り込み、「この子らは未成年だぞ!」と恫喝してくるそうです。そこからは皆様の想像どおりお金の恐喝です。

恐喝されたときの金額などは知らないのですが、結構な額だと想像できます。フィリピンでは未成年へのそういった行為はとても罪が重く、終身刑なども普通にあるそうなので、異国の地の刑務所で一生は過ごしたくないから、払うしか選択肢はなさそうです。本物警察と組んでそういった詐欺を行っているので警察に言っても無駄です。

酷な話ですが、今まで日本でモテなかった男性がフィリピンでいきなりモテることは正直ないです。お金持っているから近づいてきてるのをモテると勘違いしている男性が多いのも事実です。

僕は彼女と駐在中同棲してたため、そういった女性遊びをしたら逆の意味で「死」が待っていたので、そういった詐欺にはあったことがありません。(笑)

まとめ

フィリピンの治安について今回は書かせてもらいました。正直まだまだ書き足りないぐらい。また別の機会で書きたいと思います。
「いっぱい書けるぐらい危険なの?」と思うかもしれませんが、ちゃんと緊張感をもって、気をつけるべきポイントさえ守れば大丈夫です。
ほとんどのフィリピン人は親切、フレンドリーであることは間違いないです。リゾートなども沢山あり旅行には本当におすすめな場所です。

だからこそ、フィリピンの治安・どこが危険なのかを理解し、楽しい思い出をたくさん作ってください。

いいなと思ったら応援しよう!