ちいさな余白を探して

大好きなガールフレンドに小さなプレゼントを買った。お店で綺麗にラッピングしてもらったけれど、ほんの少し自分の気持ちをどこかに載せられないかと考える。

何かメッセージを添えられたらとは思うけど、便箋やポストカードに書くほどの文章はこの小さな贈り物には重たすぎる気がするし、かといって慎ましく包装されたパッケージに直接ひと言書くのも違う気がする。

僕は、メッセージひとつにしても、どうしてこんなにも考えすぎてしまうのだろう。彼女のうれしそうな、あの顔が見たい。ただそれだけなんだけど。

そんな風にして、「何かちょうどいいカード、ないかな...」とぼんやり考えながら町をさまよっていた時に、バツグンなものを見つけたんだ。

タグの形をしたレター調のカード。大きすぎず、ちょうどいいそのサイズは僕の想いを載せるのにぴったりだった。糸や針金を通せば、ギフトボックスにもさりげなく付けられそう。

さて、どんな言葉を書こうかな。