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デザイナーこそマーケティングが必要?


先日X(Twitter)でこのようなポストをしました。

マーケティングに関しては餅は餅屋なんですが、地方の場合は経営者や営業担当がなんとなくやってる場合が大半。中にはマーケティングに明るい方もいますが、ほとんどの場合予算先行で媒体選んでたりそれまでの慣習でやってる。 「そもそもこのサービスのターゲットは誰ですか?」からヒアリングするのがglitchの約束事にしてるので、マーケティングも勉強しないと成り立たなかった。が地方デザイナーの本音です。

これはもちろん地方デザイナー全員がそうではなく、僕が関わらせていただく会社さんにはそのような提案をしてますよ〜という意味です。

そもそも僕がマーケティングという言葉を知ったのは15年前にある有名なデザイナーの方のセミナーを聞いたのがきっかけでした。その方は
「デザインの勉強なんていつでも出来るから、若い君たちはまずマーケティングの勉強をしなさい。」
「これからのデザイナーは、きちんと数字をベースに会話できないと成り立たなくなるよ。」

と、デザインがテーマのセミナーだったにも関わらず、肝心のデザインの話は一切せず、ずっとマーケティングの重要性を語っていました。

これが当時の僕には結構な衝撃で。
もちろん当時からマーケティングを仕事にしてる方はたくさんいたと思います。ですが、デザイナーでマーケティング力も売りにしてる方なんて聞いたことがありませ。ただ言っていることはとても論理的で正しく感じた僕は、その日からマーケティングに興味を持つようになりました。

あれから15年。少しマーケティングを勉強した僕はクライアントさんとの初回打ち合わせなどでお話する時は「そもそも」がかなりたくさん登場するようになりました。
「そもそもこのサービスは、どんなお客さんの要望や悩みを解決するために作られたんですか?」「そもそもこの広告方法がベストなのか一緒に考えてみませんか?」「そもそものゴールは何がゴールですか?」など。
これをしっかり深掘りしておかないと、プロジェクトが8割方進んだところで望んだ結果が違っていた!なんてことになりかねません。
案外当事者であるクライアントさんは、灯台下暗しで気がついていないこともたくさんあります。だからこそマーケティングという手法を使ってクライアントさんの課題や悩み事を分解していかないといけないと思うのです。

最後に。
僕がとても尊敬し参考にさせていただいてるマーケターに菅原健一さんという方がいます。その方が以前
『問題を解決できるスキルよりも重要なのは問題を「決める」能力』
とおっしゃっていました。
まさしくこれがこれからの地方デザイナーにも必要な能力になってくると思います。

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