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大トロ至上主義
宇都宮を拠点に働くデザイン会社glitchです。
今回は大トロについて。
お寿司の話。ではなくまたマーケティングの話です。
よく見かけるフレーズに
「小さな商店や中小企業にとって、情報発信は大きな武器となる時代。」
があります。
しかし、どれだけSNSに投稿しても「いいね」が伸びない、反響が薄いと感じているの相談がたくさんきます。
それは単に投稿頻度の問題ではなく、何を伝えるかに本質的な課題があるからです。今回は、情報発信がうまくいかない理由と、その改善方法について掘り下げます。
中小企業や個人商店の情報発信が行き詰まる理由は、ズバリ「全ての情報をそのまま発信している」ことにあります。
• 「新商品が入りました」
• 「セールをやっています」
• 「今月の営業案内です」
このような投稿ばかりでは、その他の競合店との差別化ができず、埋もれてしまいます。さらに、内容が広範囲すぎて、読者の心に響く「面白み」や「個性」が感じられない。
情報が発信されているけれど、顧客にとって「刺さってない」のです。
では、どうすれば目を引くコンテンツを作れるのでしょうか?
答えは「自分のビジネスの“大トロ”を見つけ、それを発信すること」にあります。
“ビジネスの大トロ”とは何か?
“大トロ”とは、ビジネスの中で
顧客に最も喜ばれ、感動を与えられる部分
です。例えば、以下のように具体的にご説明します
1. エステサロン:脱毛施術の家族連鎖効果
大トロのポイント:ピラティスやリフトアップ、アロマテラピーなど様々なメニューがある中で、脱毛施術が非常に好評で、家族や友人まで紹介して来店してくれる。
背景:施術の満足度が高く、大切な人に勧めたくなるほどの安心感が広がりやすいサービス内容。
投稿内容:「“娘が綺麗になったのを見て、私もお願いしたい”とお母様も一緒に来店されました!家族連れで施術を受ける方が増えているのは、何よりも嬉しいです。初めての方も安心してご相談ください。」
2. 和菓子屋:苺大福のリピート人気
大トロのポイント:毎日一番値段が高い手作りのこだわり苺大福が真っ先に売り切れる。
背景:高価でありながら他にはない特別感、季節感、見た目の美しさで惹きつける。
投稿内容:「1日限定50個の苺大福、本日はオープンして1時間で完売いたしました。地元農家直送の完熟苺を贅沢に使った、今の時期しか味わえない商品です。次の販売日は○○です!ぜひお早めにお越しください。」
3. 印刷会社:解約が少ない“手渡し配達”
大トロのポイント:一時期取引先が離れていたが、郵送ではなく配達している会社は解約率が非常に低かった。
背景:配達時の細かなやりとりが信頼感を強める。顔を合わせた際に現在の悩みなど自然とヒアリングしていた。この安心感が差別化要因に。
投稿内容:「“担当の○○さんが直接届けてくれて、些細な相談も気軽にできる”と好評の手渡し配達サービス。お客様の課題解決のヒントをもらっています。ただ印刷物を届けるだけでなく、印刷物での解決が私たちの提供する商品です。」
4. ラーメン店:特製チャーシューの口コミ人気
大トロのポイント: 特製チャーシューを追加トッピングするお客様が90%以上。
背景: 柔らかさ、味のしみ込み、手間のかかった製法が他店との圧倒的な差別化に。作っているお店は気が付いていなかったが、チャーシューだけ飛び抜けてレベルが高い。チャーシューのみの販売で一日15本以上売れる。
投稿内容:「“このチャーシューを食べるためにまた来た!”という方が昨日も来てくださいました。6時間煮込んで旨味を閉じ込めた特製チャーシューは、店内商品の中で一番手間ひまかけて作ってます。」
などなどです。
どうやってあなたの“大トロ”を見つけるか?
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