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あの日くつがえされた試合があったから

今年の4月29日に行われた
2022-23シーズンのWEリーグ第15節、
大宮アルディージャVENTUS戦。

以前のnoteにも書いたように、
最下位に苦しんだ昨シーズンのなかで、
転機となったのがこの試合でした。

前半は1-0でリードしていたけれど、
後半に失点し、残り3分で勝ち越しゴールを決められ敗戦。

苦い思い出として記憶に残っています。

あの手痛い逆転負けから、8カ月。
23日に、今シーズン初めてNACK5のピッチにたちました。

過去を引きずっているわけではないし、リーグ戦を戦う上では、どの試合も変わらず大切。

でも、今回の大宮戦は、自分にとって少しだけ特別な意味をもつ一戦になったので、ここに残していこうかなと思います。

見せることができた去年との違い

チームへの信頼で不安を払拭

大宮戦までの1週間。
皇后杯を終えて新潟に戻ってきてから
しっかりと練習ができたのは、
雪の影響で2日間だけ。

その週は、自分のプレーとしても
全然納得のいくものではなかったことから、
試合前に少し不安もありました。

23日の試合を迎えるまでに、
前回対戦したときのことが
正直、頭をよぎっています。


でも今のチームは、
あの時のような逆転負けをするチームではない。

チームへの信頼が厚いので
「今の自分らなら大丈夫だ」と思いながら、
試合に臨みました。

前半が終わって2-0

良い形で自分たちがボールを保持することができた立ち上がり。
その勢いのままにチームメイトが得点を決めてくれました。

ゴールが入ったときは
「やっぱりみんな点を決めてくれるな」と思ったし、後ろから安心して試合をみることができました。

前半終了時点では、2-0。

それでもハーフタイムには、監督が自分たちに
「まだまだやれる」と伝えてくれました。

相手の時間帯での守備の仕方を見直し、
チームで共有したことで、
後半に向けて意識が統一されたと思います。


選手間で個別に話していても
誰一人としてこの点差に
満足している人はいませんでした。

「もう一点取りに行く」という気持ちが
みんなから伝わってきた時間だったと思います。

失点しても耐えきる力を得ていた

後半は攻め込まれる時間が多くありました。
なんとか凌いでいたけれど、コーナーキックから失点。

残り15分を切った、嫌な時間帯、嫌な流れで得点を許しました。

一度気持ちを切り替えないと、そのまま持っていかれる雰囲気。
だからこそ、後ろから締めないといけないなと、自分のなかでも気持ちを入れ替えました。

でも、ここでしっかりと全員で締めて、
同点に追いつかれなかったのは、
カップ戦から積み上げてきた経験が生きていると思います。


試合が終了した瞬間は、うれしさが湧き上がってきて思わずボールを高く放り投げました。

レッズ戦では、三強と言われるチームを完封勝利できたこと。キーパーとして失点0でおさえられた喜びが大きかったです。

一方、今回は失点してしまったけれど、
難しいゲームを落とさないで勝ち点を取ることが、上にいくためにめちゃくちゃ大事だから。

レッズの試合とは違った喜びがあり、
ほっとしたという気持ちも強かったです。

アディショナルタイムに聞こえた「アイシテル新潟」

今節のゴール裏は
去年とは、人数も雰囲気も違い

サポーターさんたちが来てくれただけでなく
本当にチームを愛してくれていることが伝わってきました。


試合終了まで残りわずかのところで
アイシテル新潟が聞こえてきて。

後半はいつも、自分の後ろには誰もいないけれどこの試合は背中からの声援に力をもらえて、
「大丈夫だ」と思えました。


アルビレックス新潟として戦える喜びや誇りを

一層感じた日になりました。

もっと上の景色を見るために

今回は昨シーズンとは違い
2点差から試合をひっくり返されることなく、
無事勝ち点3を持ち帰ることができました。

この試合を経て、去年の自分に何かを伝えるならば「やり続けろ」と言いたいです。

自分らのサッカーは間違ってなかったと
今はそう感じています。

苦しかったけど、そこでやめたら本当に終わりだったので、そのままやり続けてほしい。

より厳しいことを伝えるのであれば
「もっとやれるよ」という言葉も
かけてしまうかもしれませんね笑

今思い返してみれば、
なにもかも実力不足だったから。

以前のnoteにもあるけれど、
始めからコミュニケーションを取ることで、
もっと早くレベルアップできたと思います。


……今回、NACK5でのリベンジを果たすことはできましたが、まだリーグは第6節。
自分たちは何も成し遂げていません。

よりチームとしてレベルアップしたいし
上の景色を見に行くためには
もっともっと細部にこだわる必要があります。

そして一人ひとりがサッカーを楽しんでいる姿を、いろんな人に見てもらえるように
結果にもこだわっていきたいです。


一緒に本気でタイトルを取りに行きましょう。

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