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お互いにずっと好き同士でいたいなら「距離感」が重要である
一度好きになった相手のことは、これから先ずっと永遠に好きでいたい。
恋をすれば、誰もがそう思うのではないでしょうか。
私自身も「永遠の愛は本当にあるのか」なんてロマンチックなことを考えることがありますが、やっぱりそんなのに答えはない。
だけど、恋に落ちた二人、お互いに永遠に好き同士でいられたら、それはそれでとてつもなく幸せなことだと思いませんか?
恋愛をしていると、どちらか一方が相手のことを好きでなくなってしまうことはよくあります。
“冷めた”なんて言葉で表現することが多いですが、どちらか一方がそうなってしまうと、やはり恋愛関係を続けるのは難しくなるでしょう。
では、お互いにずっと好き同士でいるには、どうしたらいいのか?
それは、「距離感」が最も大事だと思うのです。
「好きだから全て知りたい・理解したい」は危険
“恋は盲目”という言葉があるように、人は誰かのことを好きになると、少々頭がバグってしまう傾向にあると思います。
好きな人が何をしていても、「あぁ可愛いな」、
違う人ならドン引きしてしまうようなことでも、好きな人なら「そんなところも好きっ」なんて思ってしまうもの。
私もその類のひとり。むしろ、一般的な思考からズレてしまうほど、好きな人が何をしていても嫌いになれないタイプです。
なんなら、好きな人のことはなんだって知りたい。全部理解したい。私が一番の理解者になりたい。私なら全部受け入れられる、この人のことを全部受け入れられるのは私だけ。
好きな人が何をしているのか24時間知りたい、好きな人のことをずっと考えていたい(最上級のソクバッキー)。
そのくらい思ってしまうほど浅はかなヤベェやつでした。
そして、好きな人と一緒に時を過ごしていく中で気づいたのです。
いくら好きな人でも、“全て”を知って、それでもなお“好き”と思えることはとてつもなく難しいことなのだと。
もちろん中には全てを受け入れられる仏のように寛大な人もいるでしょう。
でも大概の人が、他人の全てを知ったうえで全てを理解し、全てを愛すことは難しいと思う。
人間は、自分自身の全てを愛すことですら難しいのですから、他人の全てを愛すことなんてそりゃできないに等しいでしょ。
いくら好きな人でも、知れば知るほど、理解できない部分は見つかってくるもの。
人には、知らなくていいこともたくさんあるし、知られたくないことだって誰にでもあるのです。
深入りすればするほど、理解に苦しむ
好きな人のことは全て知りたい・理解したいと思っていた私。
交際をして8年、同棲をして6年のパートナーがいますが、本当にず~っと一緒にいました。距離感はかなり近かった。
最初はよかった。でも、日々を過ごしていく中で、いくら好き同士でもすれ違いがどんどん生じていったのです。
私は彼のことを深くまで知りたかったから、どんどん深入りをしようとした、彼が語りたくないようなことまで語らせてしまった。
深入りをしようとしたのは私なのに、彼を知れば知るほど、どんどん彼を理解できず苦しむ自分がそこにはいました。
深入りすればするほど、理解に苦しみ、“好き”がわからなくなった。
彼の人間性まで、わからなくなってしまった。
知らなくていいこともたくさん知ってしまった気がする。深入りしようとしたのは自分なのに、自分勝手でしかありません。
“近づきすぎた心の距離”に大きく後悔をし、彼に対する罪悪感も大きくなっていきました。
近すぎる距離感は、依存関係を産む
“距離感”と一口に言っても、それにはいろいろな種類があります。
中でも恋愛関係に重要なのは心的距離だと思われがちですが、物理的距離も忘れてはいけません。
心的距離も物理的距離も近すぎるとお互いを監視するようになり、相手への甘えや期待が無駄に大きくなってしまう。
結果、依存関係が絶対に生まれます。
これなんて、まさに私のことですよね。
人間関係が上手くいかないときは、大概この“距離感”が間違えている可能性が考えられます。
配偶者や恋人だけじゃない、家族や友達、職場の同僚、上司、後輩だって同様です。
ポイントは、心的距離と物理的距離を、自分が“心地よい”と感じるところで保てるようにすること。
私が良い例ですよホント。
誰かと関係性を育んでいく中で「苦しい」と感じたら、距離を置けばいいだけのこと。人との距離感には、それぞれ“心地よい”と感じるところが必ずあるはずです。
私のように「彼のことが理解できなくて苦しい」「もっと知りたいし理解したいのにできない」そう思ったら距離を少し置いてみればいいだけの話。(ちなみに私は最近別居を始めました)
ようは、パーソナルスペースですよね。
いくら好きな人でも理解できないところやどうしても受け入れられないところがあるもんです。しゃーない。
距離感を保つために大切なこと
じゃあ距離感を保つためにはどうしたらいいのか?
答えは簡単。“信頼関係”です。
「距離を置いている間に浮気されたらどうしよう…」
そんなこと思ってしまっていたら、距離感なんて保つことはできない。
そもそも浮気云々と距離感は全く関係ありません。
「どうしても相手のことが信用できない…」
「信用しているつもりだったけど、どうしても不安…」
そう思ってしまうのは、自分が自分のことを信用していないからです。
根本は自分への信頼・信用です。
自分に自信がない、自分を信用していないから不安になってしまうんです。
かといって、今までできていなかったのに、「自分のことを信用してみろ!」と言われて、ハイ明日からできます!なんて人はいません。
少し意識してみるだけで大丈夫。
最終的には、「この私が信じているあの人だから大丈夫」
そう思えればいいんです。
生きることの軸を“誰か”にしない
どうしても相手のことで頭がいっぱいになって何もできないなら、あるあるですが、熱中できる趣味を見つける、好きなものを見つける。
これにつきます。
大事なのは、生きることの軸を誰かにしないこと。
「あの人がいるから生きられる」
そう思えることも素敵なことですが、じゃあその人がいなくなったらあなたはどうなるんですか?
それこそ、誰かに依存することはよくありません。
自分勝手でいい。自己中でいいんです。
人間自分が一番かわいい、それでいい。
自分を第一に考えて、自分優先で生きてください。
“誰かのため”じゃなくて、“自分のため”に生きて。
自分が本当に好きなもの、心が躍るもの、熱中できるものに、本能的に生きてみて。マジ楽しいから。
それができれば、相手とも“心地よい距離”が取れるようになるはず。
最後に、“距離感の取り方”についてグッときたツイートを引用。
俺が魅力的だなと思う人はみんな、人との距離の取り方が美しい。ちょうどよい距離の取り方がわかるのは、極端を味わっているからだろう。熱源に近づきすぎれば火傷して、遠ざかりすぎれば凍傷を負う。魅力的な人からはいつも、傷のにおいがする。
— 今野 良介|編集者 (@aikonnor) December 17, 2020
ご参考あれ。