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【品位転落】天秤の輝き方

今日のNoteは、西洋占星術がある程度読める人向けになっています。
人生論として読んでも面白いように書くつもりだけど、占星術を知らない人にはちょっとむずかしいかも。
飽きたら適当に離脱してね。

このNoteでは
・天秤の生態
・品位が転落の太陽天秤の輝き方
・アセン天秤ってこんなかんじ
って話をするよ!ゆっくりしていってね。

まえおき

皆さんは、ディズニーピクサー制作の「インサイドヘッド」という映画をご存知だろうか。
心の中には「ヨロコビ」や「カナシミ」を司るいくつかのキャラクターが居て、このキャラクター達が人物の感情や行動を操作している、という世界で話が展開される。
幼いうちはこの感情も単純なものしか持たないけれど、年齢を重ねたり思春期を経ていくうちに、感情も操作盤もより複雑なものに進化していく様子が描写されていて、とてもよく世界観がつくりこまれている。

占星術は、この映画にとてもよく似ていると思う。
心の中には10の天体があり、それぞれが感情や幸運について司るものを持つ。
さらにこの10天体はいつも黄道12宮のどこかに位置し、宮ごとに異なる性格を見せるし、宮同士の角度によっては強く衝突しやすい性質を持ったりする。

例えば占星術における月はインナーチャイルドの姿や、その人が自宅で最もくつろいでいる時の姿を現すと言われている。
筆者の例で言えば、月は魚座だから、何も考えずにぼけーっとしている時間が一番くつろいでいると読める。
逆に、魚座と真反対の性質を持つ乙女座は整理されている状況が落ち着くから、くつろぐとメラミンスポンジを取り出して綿密な掃除を始めたりする。
占星術を知る前は「そんなに根詰めて過ごさなくても」と思っていたけど、月乙女さんにはそれがリラックスした姿なんだよね。

特に重要なのが太陽で、太陽はその人がもっとも人生で輝いている時の姿を現すと言われている。
射手座に太陽がある人は脇目も振らず何かを探求する研究者のような姿をしているだろうし、蟹座に太陽がある人は、ホームと呼べる場所でファミリーと心を通わせる姿なんだろう。
(蟹座は家族を大切にするとよく言われるけど、蟹座が思う家族は血縁に限らないよね。例えば義兄弟とか、舞妓さんが言う姐さんとかも蟹座的な家族だね)

更に、占星術の読みはもっと複雑で、それぞれの天体には、居心地のいい宮(サイン)と、居心地の悪いサインがある。
この居心地の良し悪しの概念をエッセンシャルディグニティグニティ(品位)という。
例えば太陽であれば、獅子座では実家のような居心地のよさを感じてギラギラに輝くし、牡羊座ではめちゃめちゃテンションがあがってぴょんぴょん跳ね回る。
逆に、太陽がちょっと苦手なのは水瓶座と天秤座。特に天秤座での品位は「転落」なんて言われてて、めちゃめちゃ太陽の居心地が悪いらしい。

とはいえ、出生ホロスコープなんてどうあがいても後から変えられるものではないし、9月20日頃~10月20日頃生まれの太陽天秤の民は、一体どうすりゃいいのよ!ってなるよね。人生の目的が転落してるって。なんじゃそりゃあ。

あーでも、天秤ってこういう生き方がいいんじゃない?っていうことを最近ひらめいたの。前置きが長くなったけど、ここではそういう話を書いていくよ。

天秤座予備知識

天秤座って、一体どんな性質なんでしょう?
天秤座にある程度知識がある人は、読み飛ばしていいよ~

ポラリティは、男性宮と女性宮があるうちの男性宮
これは、女性宮が受容的な性質を示すのに対し、能動的で自ら前に出るような性質。

クオリティは、活動宮、固定宮、柔軟宮があるうちの活動宮
勉強していると、物事の開始に向いた性質って書いてある。
実際の人物を見ると、衝動的で突発的な行動が多くて、計画のスパンが短い。
今度遊ぼう!という話になった時、めちゃくちゃ近い日程を提示したりする。
んで、活動宮単体だと大抵持続性に欠ける。

エレメントは、火、土、風、水とあるうちの
情報と交流、言語、知識の集積と解析と司る…と、私はおもってる。まあ、いろんな言われ方があるんだけど。
気持ちも言葉にすると、なんかスッキリしたり、対処や目標が見えたりするじゃん? それが風エレ的な行動。
風の性質が強い人は人付き合いがすごくあっさりしていて、言いたい事を玄関前で立ち話してスッと帰っちゃうようなさっぱり感がある。

さらに、天秤座の守護星は金星で、愛と美やヨロコビを司る。

だんだんわかってきたかな?

広い交友関係をもってあらゆる情報を交換するとか、パーティーを開いて人と交流するような性質だともいわれるね。
自我や衝動を表す牡羊座の真反対にあるサインで、めっちゃ空気読むとか、すごく相手に合わせるとか…
まぁ、気になる人は「天秤 性格」とかでぐぐってくれ。バリバリにSEO対策された、安い居酒屋のチューハイくらい薄まったふわふわな情報が出てくるでしょう。

一言で言うと・・・ そうだな。
天秤に対して「いっつもこっちに合わせてくるから、本心が見えなくて怖い」という意見を見たことがある。
これ、実は一番的を射てるんじゃないかな。

まぁ、それが世間一般に言われてる天秤のイメージだ。

みどりの出生ホロスコープ

みどりの天秤状況をのせておくね。
占星術がわからない人は、この♎マークがついた星が四つもある~
多めだね~って思ってくれればOK
占星術がわかる人は、「アセン天秤1室太陽か~ しかも双子座の権化水星が天秤1度w 確かにこれは天秤くそつよwww」って思ってくれたらいいよ!

ついでにホロ全体も。


んで、最近「ああ、これが天秤のいい光り方かも」って思ったことがあるから、その事をお話するね。
ちなみに、これ以降は主語を天秤に置くことが多いけど、殆どが私個人の考え方なので、そこはご了承くださいませ。

天秤の光り方

結論から言うと、天秤が光らせたいのは、少なくとも自分の太陽じゃないってことだ。

最近私が天秤に思う性質の中に、采配とコネクションがある。
交友関係の中で、例えばAさんが「○○に到達する」という目標を持ったとき、楽しんでそれに力を貸してくれそうな人をついつい探すクセがある。
そうして一度胸の中で、AさんとB氏をマッチングシミュレーションをする。
もしも行けそうだと思ったら、実際にAさんとBさんをコネクションする。

もしもこれでAさんとBさんがこの上なくこの出会いを楽しんでくれたら、天秤としてこんなにうれしいことはない。
個人的な体感として、天秤は自分の太陽を光らせるのではなく、AさんやBさんの太陽を光らせるのが楽しい!
と思った。

これをホロスコープに当てはめると、天秤の対向は牡羊座。発想力や瞬発力、時にハイテンションを表すもの。
牡羊座の守護星は火星で闘争心や性欲を表すと言われているけど、もしかしてすごくハイテンションな姿も火星でいいんじゃないかと思ってる。イメージは中学生高校生くらいの男子ノリかな。
だからもしかして、太陽ではなくて男子ノリ的なの火星を光らせたい、ひいては相手の牡羊座的欲望を引き出したいと読むのが正確かもしれない。
でも太陽も牡羊座も火のエレメントの性質だから、インサイドヘッドで言うとJoyこと「ヨロコビ」と理解して齟齬はない。
天秤座は、相手の「ヨロコビ」を引き出したくてたまらないし、それが複数人だともっと楽しい。
そんな性質だから、天秤は自分自身の太陽が光らなくても一向にかまわない。むしろ自分の太陽がギラギラ光ったら、月なんてとても勝てないし、土星みたいに明かりの強くない星は存在もわからないかもしれない。
だから天秤の太陽は、そーっと静かに、手元の連絡帳を照らす分だけ光っていればいいのである。
天秤の太陽、品位が転落なのは自分らしさを表に出せないからじゃない。
あんまり光ると、天秤太陽の目的が達成されなくなるから、品位は転落なのだ。

天秤的カードゲーム

これを書くのはすごく恥ずかしいのだけど、天秤座の交友関係はカードゲームとどこか似ている。
遊戯王カードか、マジックザギャザリングか、わからない人は大富豪かUNOあたりでいいよ。でも、多分トレカの方がわかりやすい。
レアなカードというか、希少で強いカードが多ければ多いほど強くなる。
それと同じで、天秤が求める人間関係も、個々の人間力や特性、スキルがあった方が幅が広がる。
その評価軸は人によるかもしれないけど、少なくとも私は、より面白いと思える人や、より尊敬できる人とコネクションすることに喜びを感じる。
今後、知恵を借りられる範囲が広まるからだ。

しかしトレカゲームの強さも、単に強いカードの多さだけで決まるものではない。
手持ちのカードの組み合わせにより、意外なカードが思いがけない効果を発揮することもある。
だからこそ、今までにないタイプの人と交流ができると嬉しかったりする。
これが、天秤が考える「交友関係を広げたい」感覚なのだと思う。

アセン天秤座

みどりは、太陽が天秤なばかりか、アセンダントまで天秤座にもっている。
ホロスコープとはそもそも、太陽の通り道である黄道の中の惑星が今どういう状態にあるか、を軸に考えるようにできている。
中の惑星の状態で話をすることが多いけど、もう一つ大切な要素がある。
その人が生まれた時(もしくはそのチャートが示す場所日時において)、太陽が昇る場所である東の空と地平線が、どういう状態にあったかを重要視する。
この東の地平線を、アセンダントと呼ぶ。
アセンダントには何かしらの星が乗っていることもあるけれど、大概はここに12宮のうち何のサインが来ていたかを見る。
一説によると、アセンダントから地上には強烈なエネルギーが降り注いでいるため、生を受けた瞬間その肉体にはアセンダントサインのエネルギーが強烈に刻み込まれるとか…なんとか。
まあ、解釈の仕方は人によっていろいろだけど、要はめっちゃ重要視されるってことです。
本を開くと、その人の外見や身体的特徴を表す部位であり、対人関係においてはその人の仮面を表す、とか言われる。
心と外界の窓口の形みたいなもんかな。

みどりはここに、天秤座が来る。つまりみどりが生まれる時は太陽が天秤座にあり、その太陽が今にも東の空から昇ろうとしていたことがわかる。

ただ、星読み勢からするとこれはかなり理解しにくい事態なのである。
天秤座は本来7ハウス的事象…つまり、西の空担当みたいなもんなのである。
サインイコールハウスで見ると、すべてのサインが真逆に来るという、星読み初心者にはかなり難解な配置をしているのである。

なので、ここも自覚の限り、分かった範囲で説明してみたいと思う。

自己評価がない

自分とは、他者の目にうつってはじめて相対的な自分をやっと獲得するものだと思っている。

例えば私は、女性にしてはかなり背が高く、170センチもある。
ただこれは、日本においての話で、オランダに行けばほぼほぼ平均身長ぴったりでしかない。たとえ日本人でも、モデルを仕事にする人に混じれば珍しくもなんともない。
でもおそらく、これを読んでいる人はオランダ人でもなければ宝塚の生徒でもなく、ただの平均的な日本人のはずだ。
ここまで読者を設定してはじめて私は、相対的に「女性にしてはかなり背が高い」と言えるのである。

つまり、私という人間の形は、見る人によって全く違うはずだ。
だから、自分で自分を形づけるのは、なんだか違うような気がしてならない。
よって私は、自己評価の概念がほとんど構築されていないように思う。

対人関係が何より重要

…2日寝かせたら書くの飽きてきた… さっさと書き上げるぞぉ!

自分の人生をかんがみるに、アセン天秤座は何よりも、交友関係の質が重要だと思う。
もしかしたら、だけど、他の人より他人からの評価が響きやすい。
私がもっている指標として、尊敬する人やすごいと思える人と対等にお付き合いいただけると
「よくわからないけど、この人が私に興味持ってくれるってことは、なんかすごいのかもしれない」と考える。そうして、やっとここに自己評価じみたものが生まれるのである。

ここで大いにのろけるのだけど、私にはお付き合いしている男性がいる。
彼はとても頭がよく、社会における人間のすごさを相対的にとらえることにとても秀でている。
私は相対的な思考や人の評価はものすごく苦手なので、例えばちょっと胡散臭いな、とか、信用してもいいのかな?と思ったものに対しては、彼氏チェックを通すことにしている。
どの程度の会社規模が予想されて、どういう意図で運営していて、今どんな状況だと思う、くらいの答えが返って来る。
とってもすごい。

その人いわく、私はすごく努力家で、頭がいいらしい。
占星術に関しても向上心が強く、勉強も効率的だとか。

へ~ そうなんだ、と思った。
いやあ、学歴とかたいしたことないし、頭の回転がもっと早い人もたくさんいるし、
中途半端な知識で分かったような事語りたくないし… もっと星読みの精度高い人いるし…
と言うと「そういうことじゃないんだあ????」って言われる。
でも多分この人がそう評価するんだから、とりあえずそれを自己評価的な概念として導入しても、まあ間違いはないんだろうと思い、今はこれを導入している。

ちなみに、このNoteを書くにあたり、彼氏に聞き取り調査をしたところ、こんなことを言われた

褒めても響かないし、わかってない
「あなたの自己評価は重要に受け取ることにしてるから、じゃあ今度からそれを自称して生きていくことにするよ」
って言ったら「喜びって普通そんなややこしい返事しないのよ!!!」って言われたw なんかゴメンw

褒め続けないとなかなか理解しない
私のどういうところを見てそう思ったのかを解釈して理解するのにタイムラグがあるんだよね なんかゴメンw

だから俺はめちゃくちゃ褒めるぞ!!!!!!
おちついて!わかったから!落ち着いて!!!!

尊敬する人と付き合おう

特に天秤座に言えることで、天秤がない人にも覚えておいてほしいこと。
尊敬できる人と付き合うと、あなたの中の天秤が反応して、きっといいことあるぞ!
逆に、自分の欠点ばかりをぐちぐちと責めてくる人とは付き合っちゃいけない。運気が下がるぞ!

オポジションを強く読め

ホロスコープは円で表され、特に向かい側のサインは
・引っ張り合うもの
・パートナー
・ライバル
など、ちょっと重要に読まれることが多い。
そんな中でも天秤は、すべての自我の出発点である牡羊座と対極にあり、根本的に「向かい側である」という性質を持っている。

これは体感なのだけど、天秤は天秤同士でゆるく交流していると負担が少なく、楽だ。
でも今は、天秤の対極である牡羊座に拡張の木星がノシノシとやって来ている。
この時期に入ってから、天秤らしい「コネクション」の動きを取ることが多くなった。しかも能動的というよりは、突き動かされるような衝動に近い。

占星術を始めてから、木星天秤期はまだ経験していない。しかし少なくとも、天秤にとっての牡羊座には絶大なパワーがあることを確信した。
もしかしたら天秤座は、他のサインよりも、オポジション(対極)を重要に読む必要があるのかもしれない。
そんな気がしている。


以上、天秤座の説明書でした。
ご理解に役立ててもらえると嬉しいです。

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