財布を塗る
かくかくしかじかで鞄を完全水没させてしまいまして。
お気に入りの蛍光ピンクの財布に……鞄の黒が色移りして……こんなことに……。本当にショックです。決して安い財布ではないので……。
決して安い財布ではないので安易に買い替えることを決断できず、とりあえず塗ってみることにしました。こいついつもとりあえず塗ってませんか? 絵描きとはそういうものです(実は絵を描く人間です)。
革表面の油脂を落としていきます。どれだけ擦れば充分なのか全くわかりません。なんか表面がべたべたしてきます。
蛍光ピンクは透明色で、下地には白を塗る必要があるということで白を塗布。
「最大三回で下地の色を隠蔽することができます」というようなことを書いてあるのですが、本当かぁ?
脱脂が不十分だったようでところどころはじいてしまいました。しかし強行します。
本当かぁ?(まだ疑っている)
ここでずっと同じ方向に塗っていることに気づけばよかったのに……。
まぁ確かにだいたい隠蔽したような気がします。黒い色移りの部分が隠れて、表面が均一っぽくなればいいのでここで下地は終わりとします。
本命の蛍光ピンクを塗っていきます。
すんげえムラ。
ものすっごいムラ。
ここで塗りの方向を変えました。遅いよ。
そして「蛍光ピンクは透明色なので」、いくら塗り重ねたって筆跡が消えることもなければムラがなくなることもないということに気づいて絶望しています。
完全にノリで買ったシルバーでジッパーチャームを塗っています。気が向いたら全面シルバーで塗ってやろうかな。
だんだん飽きてきています。一層乾燥させるのに十五分かかるので、塗っては飯を食ったり動画を見たりして地道に重ねていきます。
この写真は五回目の蛍光ピンクなのか、四回目の写真を重複して撮っているのかよく覚えていません。
余計なことを……。
ちょっとマシにはなりましたが、描いてよかった!というほどの仕上がりではない。
最後にニスを塗って完成です。最後の層を塗ってからさらに二十四時間経過後にニスを塗る必要があり、その時点でもうかなり飽きていました。
なお、その後新しい財布を買いました。三分の一くらいの値段のやつを……。そして、あまり好きな色ではないやつを……。いつもカスタムに満足いってなくないですか?私。
だから、もう、鞄を水没させる予定はないんですってば!
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