メディウムと分離色
黄色い部分にW&Nのテクスチュアメディウム、水面にリキテックスのジェルメディウム、緑の部分にリキテックスのマットメディウムを塗ってます。
テクスチュアメディウムは触ればザラザラしてるんですが、色が薄すぎるのか全然わからない……。ツルツルの紙に使ったほうがいいのかも?
ジェルメディウムは適度に艶が出ていいな。紙に塗ったのは実は初めてなんです。
水彩絵具はそもそもマットなのでマットメディウムを塗っても何の意味もありませんでした。それはそう。でも少し表面が強くなるので、線画を描き起こしたり色鉛筆で塗るための下地にはいいのかも?
メディウムを絵の具の上から塗ってもそこまで絵具は溶けなかった。これは紙による可能性あり。あとメディウム塗ると少し色に深みが出るかも。
まだ使ってないメディウムあるからまた実験したい。
キャラ部分のキラキラはファインテック。目の瞳孔のみクサカベのシャインパール。背景は全面ピクシーパウダー一色でこちらもキラキラ。
服の下塗りにはsuper vision 1733瀟湘曲を使ってます。めっちゃ渋い緑ですが茶色が分離するのでオレンジとはそう相性悪くないんじゃないかと。1718鳳求凰の方がオレンジなんですが、そっちはクリスマスの絵で下塗りに使ったので別の色が使いたくて……。
スパビのこのド派手な分離色のラインナップを一体どうやって使っていくか、ということを考えた時にやっぱり下塗りがいいんじゃないかなって思ったんですよね。下塗りにしてはちょっと色が強すぎるけど、濃色の下ならいいだろうし。広い面積に均一に塗ればより分離しやすくわかりやすいから、分離色を使ったぜ!感が出るし。いやこれを書くんだったら下塗り時点の写真を残しておいて欲しかったんですけど……。ここでいう下塗りとはデジタルでいう色分けのことです。私はマジでデジタルっぽい順序で塗っていくので……。
何より、一色で済むのに勝手に質感が出て楽なんですよ。たくさん塗りましたって感じになる。そう、分離色って……楽なんですよ……。私が水彩に求める要素をかなり大きく「楽さ」が占めていて、なんでかっていうと水彩はあらゆる画材の中でおそらく最も運任せの画材だと思うんです。運任せっていうのはコントロールが効きにくいってことでもあるけど、逆に全てをコントロールしなきゃいけないのがかったるい(デジタル彩色が一番手間もかかってかったるい)と思う私のようなズボラにはありがたい要素なわけです。そんな水彩の中でもさらに運任せの極みな分離色……色が素敵なのもあるが、本当に私の彩色スタイルによく合っている……。
スパビ、キラキラ分離色も全部欲しいんですけど……キラキラ分離色はさすがに下塗りには使いづらいだろうなぁと思ってて(ラメの粒子が大きい分、重ね塗りで流れちゃいそう)。用法としてはピクシーパウダーに近くなる、かなぁ。いやまだ買ってもないので使用感とか全然わかんないですけど。欲しい。たとえ全く使えなくても……。存在を愛しているので……。
最近は肌の赤みを蛍光オレンジで入れるのにハマってます。ポールルーベンスの蛍光色セットを買ったんですけど、特に蛍光オレンジ(蛍光オレンジだけで三色ある)が綺麗なんですよ。オペラはじめ蛍光ピンクももちろん好きなんですけど、蛍光ピンクはちょっと粒子が粗くてザラザラしてるんですよね。それを肌に塗ると汚く見えちゃうから……。蛍光オレンジはかなり粒子が細かいのか全然ザラザラしないです。
そもそも肌を蛍光色で塗るっていう発想は少女漫画コミックスのカバーからきていて、アレはマゼンタを蛍光ピンクに置き換えて肌を鮮やかに見せているんですけど。それと同じで、肌に蛍光色を塗ると……めっちゃ……綺麗……。蛍光色はもともと好きなんですけど手軽に使えるようになって軽率に使ってしまう。数年後には色なくなってそう(蛍光色は耐光性がめっちゃ低いです)。本の日焼けみたいな感じですね。
メインの筆はインターロンを使ってるんですけど、改めてインターロンが大好きだな……と思いました。使いやすさ(相性)、コスパ、デザインともに優れている……。インターロンは金属部分まで真っ黒でマジでかっこいいです。そしてコシがありぷるぷる(比喩)。今まで細部はヴァンゴッホの0/5号(かなり細い)使ってたんですが、今日インターロンの0号おろしたらそれで事足りたどころかもっと使いやすかった……。なぜ今までこれを眠らせていた……。大好きな使い心地です……大きめの平筆買って筆全部インターロンにしちゃおっかな〜〜!