サウナができた。きっと、極上だ、気分が。
更新がすっかり滞っていました(いつも通り?)。
年明けから本格的に造りはじめたサウナ。
仕事の合間に大坂から和歌山へ出向き、おおよそひと月半で完成。
今回はその振り返りです。
なんせ、低予算でないと。
そもそもはテントサウナくんがカラスの襲撃に遭ってしまったことから始まった、というか決めたサウナづくり。
↓過去記事参照。
私のキャンプ場「Mandarin Field」は、
日本における柑橘のふるさと、和歌山県海南市の下津にあります。
しかも山の上。
そこからの眺めがとにかく心を洗われるようで、しかしお客さんに知ってほしいのは、農薬にできるだけ頼らずにみかんをつくり続けているこの農園。
そうか、サウナからはみかん園が一望でき、サウナ室を出たら、目の前にみかん園と、その向こうに和歌浦の海景色が見えれば最高じゃないか!
テントサウナを設置していた場所は、ちょっと地面がいびつな形をしていました。そこをデッキでフラットにすれば、小さなサウナ室がつくれます。
そんでもって、上記2つの眺めも、そこからなら抜群。
なんとなくですが、サウナ室は茶室然とした、こぢんまりしたものにしたかった。とはいえ、そんなものでも、既製品で調達するとなると、総コストは100万以上。
しかしMandarin Fieldは利益のためが第一義ではないため、そもそも資金がほぼない。で、結局は「つくろっか」となるわけで。
木材探し、図面引き、補強金具などのリストアップ、そんなことに頭を悩ますこと数週間。なんとか総予算40万円で、できそうな感じになりました。
雨やら寒波やら吹雪やら。いろんな壁が・・・
年末までに材料をほぼ揃え、製材も終えた。各木材のほぞも、なんとかつくり終えて、我慢できなくなってデッキだけつくりに行って。年末。
年明け、まずは大坂のオフィスで仮組みし、それらを現地で組み立てるという方法で、工期スタート。
ところが。
予定していた日に雨、寒波襲来の中で現地へ行ったら昼から吹雪、本業の編集やディレクター業が急にてんやわんや。
大坂から計6回出向いて完成させるつもりが、結局10回通って、9割完成まで漕ぎつけました。
とにかく便利な世の中になったな、というのが今回一番思ったこと。
組み立てながらあれがない、コレを買わなきゃ、と気づくたびにAmazon検索して、注文。の繰り返し。
たとえば「照明どうしよ?」→せっかくならオフグリッドにしたいな→そっか、ソーラー給電のテープライトとかいいんじゃない?→検索&注文。
そんなこんなで、1月中旬には今シーズンの営業をはじめるはずが、結局月末にようやく営業を開始できました。
なんで、いつも手を動かす方向に行ってしまうのか。
そう、キャンプ場をつくるときも今回のサウナづくりの時も、頭の中に浮かんでいたのは「なんでいっつも、自分でつくることを結論にしちゃうんだ?」ってこと。
予算が限られているから、ということもあるし、つくりたいから、ってことも。しかし一番の理由は「やる前からあきらめたくない、という気持ちを大切にしていたい」ということでした。
大人になると、いろいろな智恵が出せるようになるし、タイパ、コスパで外注することも知る。リスクと天秤にかけて挑戦しない、なんてこともたくさん。
でもそれって、自分で自分をあきらめやすい方向に流しているんじゃないのかな、とよく思うわけです。
編集やディレクター業では、その闘いは絶えずあり、「やってみないとわからない」「ないものは生み出そう」スタンスを常時保っていないと、新たなことは始められないし、誰かに伝えることだってできそうにない。
結論はここでした。
「やってみたい」をやってしまおう、という人間であり続けたいから。
ま、そんなことを書きつつも、とにかくこのサウナを知ってもらわなきゃ。
そんなこんなで、note書こう! な今ココ状態。
もう少し温かくなったら薪風呂も楽しいから、サウナやって、少しぬるめの風呂に入って(山の上は寒いので、まだ水風呂はおすすめしません)、そのまま風呂は沸かし続けて、星空風呂を満喫する。
自分が好きな世界をここに持ち込んでいるだけのような来もしますが、それはそれで、「ほかにない価値」だと思うので。
今シーズンも、たくさんの人が利用してくれたらうれしいなぁ、と思っています。
ちなみに先日は、神奈川県からわざわざお越しくださいました。
しかも連泊で。かなり感動です!
一応スペックも。
・広さ/約2畳
・室温/1自館ほど薪を燃やして85度ほど。+ロウリュで90度越。
・利用時間/チェックイン〜アウトまでずっとOK(薪が続く限り、ね)
・利用料金/1グループで5,500円
実はまだまだ、ちょこちょこと手を入れなきゃいかんので、これからもやっていくぞ! と誓うのでした。
一応宣伝もw
気になった方、よければ一度下記予約サイト見てみてくださいね。