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gangway
鍵盤の空からよく降る雨だ。喪失を抱えて、木目調の壁にカラ元気を重ね、俺は一体化する。誰かに大丈夫だよと言われたいだけの腰痛野郎は今日も仕事に行く。俺がジジイになった時、思い描いていた理想の未来とは程遠い現実が待っていそうだ。最後の純人間世代として、何を考えて死を待とうかな。
昨日はスーパーへ。土曜日の昼間は混んでた。もう家と会社とスーパーしか行ってない。もう置き物になりたい。オブジェとかそんないいものではなく、置き物。無くなっても誰も気付かないようなやつ。賑わったり盛り上がったりすればするほど心の中は虚しくなる。しらばっくれよう。
人口が減ろうが増えようが俺たちはひとりぼっちです。ロックはひとりで聴くための音楽です。ライブはファンイベントです。ライブに行って、紛れてひとり。俺たちはもう一度ひとりに戻ろう。
真っ暗な部屋で、ライブハウスのフロアで、ひとりぼっちになって、閉じ込められて、やっと解放される感情がある、そいつを掴む。