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作業
言いたいことがない。コンクリート打ちっぱなしのアパートのように。鉄塔公園の草むらで10年君を待ちながら、錆びていくなにかを感じながら。
昔を思い出しても大人の記憶だ。子どもの頃の記憶は、もう遠くの遠くで光る星みたいだ。ようやく俺の体から、子どもの俺が抜けきった感覚を最近覚える。
日曜の昼間はよく幽霊が現れる。懐かしく、胸糞悪く、たそがれている。
俺はここにいる。消防法に引っかかりながらも。居てはいけないのはわかってる。今日も俺の真上でロックは漂っている。たくさんの人がロックをやって、それを俺一人が取捨選択して、突き詰めていく。めっちゃ楽しいよな。