えがっきー®が深めていく「何気ないところ」からの相互理解
こんにちは、沼野です。サービスのさらなるブラッシュアップに向けて、えがっきー®を楽しむ小さなイベントを実施しました。今回はその模様をお届けします!
初のユーザーミートアップ
昨年夏のDraw our Futureのイベントでは先行でプロトタイプをご体験いただいてから半年強。実際のえがっきー®を体験いただいた方との交流会や、ワークショップ形式でのえがっきー®体験は初の機会でもありました。
初めましての方々と、まずはみなさんの普段の活動や、えがっきーに興味を持った背景をうかがいました。
例えば、小学校で英語を担当されている先生。
小学校で生徒が表現できるものは、美術や音楽を除いて基本的に大多数が「文章」に限られるという点に触れられています。確かに主要教科を含め、ノートやテストでも文章で理解や表現をする機会が多くを占めています。
えがっきー®を知った時、「普段言葉で自分を伝える・表すことが苦手な生徒でも、自分自身を表せるきっかけになるのでは?」と、強く可能性を感じて下さったお話をうかがいました。
自分と相手を知ることで育まれる、チームのコミュニケーション
えがっきー®の開発には、私たちが2年前から携わっている落合第六小学校での授業が大きなきっかけになっています。
自分で意味を見出しながら、描き出していくことが、彼らにとっても「自分を表す」大きな変化につながっています。この自分で意味を見出していくプロセスは、えがっきー®に大きく反映されています。
学校でのその後の様子を聞くと、おえかきシンキングの授業以降、自分を出していくことが当たり前になってきたといいます。しかも、相手が出してくる「その子らしさ」を周りが受け容れながら、楽しく学び、遊んでいるそうです。
お互いを知り、特徴や個性を分かち合うからこそ、コミュニケーションも取りやすく活発になる。これは社会で様々なチームとして活動している私たちにも必要なことだと感じています。
えがっきー®をみんなで味わうワークショップ
イベントの後半では、一度体験済の方も併せて、みんなでえがっきー®を体験!えがっきー®とファシリテーターがみなさんに問い掛けながら、ひとつひとつのステップをたどります。
みんなでえがっきー®を体験する時、一番互いの認識が深まるのが「読み解き」部分。
「あなたが描いた○○には、こんな思いが現れているかもしれません」
「ここには、こんなことが当てはまっていませんか?」と、描いたことそのものに隠された「本当はこう捉えているかもしれない」という部分を尋ねていきます。
「うぁー!そうかも……。」
「自分のことは仕事人間だと思ってたけど、こういう時間が大事だったんだ。」
「思いがけず行き着いちゃったけど、今の自分に必要なことだった。」
と、少しずつ見えてくる、本当はこうかも?という側面。一度お試しいただいた方でも、時間が空くことで新しい発見があったようです。
自分に対してそれぞれが思いを巡らせた感想のあと。今度は「ところで、どうしてそれを描いたの?」と、他の人が描いたものが気になってきます。
描いたものの意味や、読み解きを終えて考えたことをシェアしている間、面識がある人・無い人問わず、少し距離が縮まり、互いへの尊重の気配がぐっと増した雰囲気がありました。
「自分が思っていた自分」とは違った側面が見えた
読み解きのシェアを終えたあと、ぽつりと出た一言がとても印象的でした。
「なんか、普段思ってた自分とは違うけど、でもこういうところ、ある。」
今回のテーマは「あなたが大切にしていることは?」というものでした。とはいえ、直接「何が大切ですか?」と尋ねたわけではありません。恐らく正面から尋ねると、鏡を見た時の自分のように、ちょっと作った顔が出てしまいがちです。(人が撮った自分の写真を見て、こんなはずでは!と思ったりしませんか?)
えがっきー®では「自然な状態で問いかける」ことが、自分への新しい気付きに繋がっていると感じています。「言われてみれば……」というぐらい、何気なくしていることに触れると、今まで気付いていなかった部分に光が当たるのです。
互いを知りながら高めていきたい、チームの力
あくまでも自然なところから見えてきた側面に、自分自身が感じるものがあり。それを共に体験していることで、互いの尊重が強まっているように感じられる時間でした。
互いを知ること、尊重することは、言うまでもなく人間関係の中で大切なことでもあります。同時に企業やプロジェクトで目的を同じとするチームでのコミュニケーションでも大きな基盤になっていくものです。リアルな場に限った話ではなく、リモートでのチーム活動・コミュニケーションにもあてはまるということを感じている人も多いのではないでしょうか。
コミュニケーションに大きな変化が起こっている今、私たちもこの変化にあわせて、えがっきー®を更にバージョンアップしていきます!
新しい人が参画してくる時期、みなさんに活用していただけるようスピードを上げて準備を進めているので、ぜひ続報をお待ち下さい。
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(沼野)
※本記事内のイベントは、運営・参加者共に衛生管理に努めた環境下にて実施いたしました。