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書評『私はこうして勉強にハマった』

皆さん、こんにちは!「子ども未来教育研究所」みらいTです。
勉強の出来を決めるのは「地頭」ではなく、「モチベーション」「戦略」「実践」「環境」であると述べているのが、「ビリギャル」こと、小林さやかさん著『私はこうして勉強にハマった』です。

小林さやかさんは、恩師である坪田信貴さんの著書『学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話』、そして有村架純さん主ねん「映画ビリギャル」の主人公モデルで、「ビリ」で「ギャル」だった方です。
この本では、日本人がよく使いたがる「地頭」で勉強のできるできないを判断するのではなく、「モチベーション」「戦略」「実践」「環境」という視点から、勉強を考えるという小林さやかさんの実践に基づいた考え方を紹介しています。


1 「モチベーション」とは?


モチベーションとは、勉強を続けるためのやる気や意欲のことです。
さやかさんは、まず自分の目標を明確にすることが大切だと述べています。
それは目標を「大・中・小」にわけること。
「大目標」は人生のビジョン、「中目標」はビジョンを叶えるためのミッション、「小目標」はミッションを達成するための行動戦略です。
「夢や目標は常に変わったって良い」というのを前提に、まずはあなたが「今の段階で」どんな人生にしたいのかを言語化して(大目標)、そこに近づくための中間地点(中目標)、そのために今何をすべきか(小目標)を設定してみましょう。

2 「戦略」とは?


戦略とは、効率的に勉強を進めるための計画や方法です。
さやかさんの話には、「眠いときは、15分寝てしまえ」とか、「脳みそにちゃんとえさをやろう」とか、「ストレス解消法」とか、様々な戦略が含まれています。
特にストレス解消法には、そんな手があったのか、と思わず唸ってしまうことが含まれていて新鮮です。

3 「実践」とは?


実践とは、実際に勉強を進めるための具体的な行動のことです。
さやかさんは、集中力を高めるための具体的な方法をいくつも紹介しています。
その中でも「忘却曲線に沿った暗記スケジュールを立てよう」は、一読の価値ある内容です。
「エビングハウスの忘却曲線」といって、だいたいどれだけの時間が経てば、どれくらいの情報を忘れるかを予測できるものなのです。
ですから、物事は「忘れる」を前提に学んでいくことが必要と教えてくれています。

4 「環境」とは?


環境とは、勉強を取り巻く周りの状況のことです。
さやかさんは、勉強時間以外の「環境」にも触れています。
それは、感情の生き物である私たち人間という動物に、本当に大きな影響を与えるものとして、身近な人たちの「言葉」をあげています。
話していると、こちらまでやる気になってくる人っていますよね。
長期的に人生を見ていて、常に未来を見ているような人。
反対に、いつも目の前のことしか見えなくて、過去のことを後悔してばかりの人もいます。
できない言い訳ばかりして、物事をネガティブに捉える天才みたいな人。
最後にあなたを守ることできるのは、あなただけ。
周囲の人の言葉は、良くも悪くも、あなたに影響を与えます。
だから、あなたが頑張るために必要な言葉だけを選んで、自分の中にしまっていきましょう。

5 まとめ


このように、小林さやかさんの本『私はこうして勉強にハマった』では、モチベーションを高める方法、効率的な戦略、具体的な実践方法、そして最適な環境作りについて、具体的なアドバイスがたくさん紹介されています。
中高生はもちろんのこと、受験生をもつ親御さん、そして勉強の学びなおしを考えるすべての社会人の皆さんへ自分なり勉強スタイルを見つけるための指針となる書です。
勉強を楽しみながら、効率的に学びを深めていくことができるようになることを願っています。

#ビリギャル #小林さやか #有村架純 #勉強法

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