胴長式猫まね零度【甘口】
こんばんは、Z世代です。「トリプルバトル Advent Calender 2024 」の6日目を担当させて頂きます。
初めましての方もいらっしゃると思うので、軽く自己紹介を(次の段落は読み飛ばして頂いても構いません)。
オンラインフリー終了後開始勢の、Z世代と申します。ポリゴンZのfitをアイコンにしています。4月中旬に某ロマンギミック系配信者さんのトリプルバトル動画にハマり、いろいろ調べてみたところ、4/29に『からくさオフ』というオフ会があることを知り、「楽しそう!」と思い、思い切ってエントリーしたのがトリプル歴の始まりです。その後もフッ軽さを生かし、各地のオフ会に参加(文京オフ、名古屋交流オフ、大井町からくさなど)させて頂くなどして、今に至ります。トリプル歴は短いですが構築を考えるのは好きで、育成済が14構築、構想中が10構築以上あります。ちなみに、未だにガルーラを育成したことはありません。推しポケはたくさんいますが、非生物っぽいポケモン(ポリゴン系統、ヒトモシ系統、ヒトツキ系統、ロトム、UBなど)を好きになりがちです。今後ともどうぞよろしくお願いします。
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さて、本題ですが、今回は「猫零度」対戦用に考えた構築について書こうと思います。「猫零度に強い猫零度の考察」などと銘打ってしまいましたが、正直あまり強い構築にできた自信がありません。あくまで、「新種の猫零度構築」の紹介だと思ってご覧になって頂けると幸いです。
猫零度とは?
「猫零度」構築とは、あるトリプル勢の方により考案された、特性「悪戯心」の猫たちが技「猫の手」を使い、優先度+1で「絶対零度」を初めとした一撃技や「ダークホール」を撃ちまくるという構築である。オフ会でもたびたび猫零度対戦が行われていたり、対戦の様子が配信されたり、自分が初めて参加したオフ会ではレンタルロムに猫零度構築が入っていたりと、言わずと知れた人気ルールである。マルチバトルに拡張が可能というのも、人気の要因としては大きいかもしれない。
自分もその人気に乗っかり、猫零度構築を作ろうとした。ただ、人と同じでは満足できない性分なので、何かしら捻った構築にしたいと考えた。真面目に数時間考察して、オリジナルな要素をいれつつある程度納得した形になったので、ここで供養させて頂こうと思う(この邪道構築が許されるかも分からないので、多分実際には使わない。育成自体は気が向いたらするかも…?)。
前提条件
猫零度構築はある程度テンプレが決まっているものの、個性を出すことは可能である。
第一に、猫の手で出す技の種類や割合を変えられる。基本的には、
・絶対零度(及びその他の一撃技): 2〜3体が所持
・ダークホール: 1体(ドーブル)が所持
を猫の手で出せるようにするのがテンプレだと思われるが、他にも有用な技はいくつか存在する。自分が思いついた限りだと、
・挑発: 猫の手自体を出せなくする
・封印: 同じ技構成の相手を完封できる
・身代わり: 単純計算で確定数を1→5に増やせる
・胃液: 相手の悪戯心を消す
・ファストガード: 猫の手によって出た技を防ぐ
などである。ただ、挑発や封印が上手く決まってしまうことによる一方的な試合(それを通させない工夫も含めて勝負なのかもしれないが…)や、お互い身代わりを出しまくる長期戦は、あまりやりたくないと感じた。
そのため今回はあくまで「絶対零度」と「ダークホール」だけを猫の手対応技として採用し、上記の技は念のため考慮に入れる程度にした。
第二に、使うポケモンを何にするか。一撃技枠は極論誰でもいいし、猫の手非対応技だけを覚えた攻撃役がいてもいいし、それ以外のメタ枠を入れてもいい。露骨だが特性「頑丈」のポケモンを受け役に採用すれば、かなり相手としては倒しづらいだろう。自分はさすがに頑丈ポケモンを使うのはためらわれたので、次のようにルールを決めた。
「絶対零度(必要に応じて猫の手非対応技)だけで相手を倒す。また、一撃技を使う手段を持たないポケモンは使用しない。」
まあ今回は相手も猫零度構築であることを想定しているので、かなり楽ではある。
取り入れた戦術
上記の前提を踏まえて、今回自分が取り入れた戦術が2つある。
1つ目は、「気合いの襷の複数利用」である。気合いの襷を複数体が使えたら当然強い!持たせられるのは1体だけであるが、工夫すれば複数体が使うことは可能である。
例えば、技「泥棒」を使う方法。持ち物をあえて持たせず(あるいは消費したあとに)、襷を持っていそうな奴に泥棒を使えばよい。泥棒は猫の手で出ない技なので、自然に取り入れることができるのもいい。ただし、襷持ちの予想を外すと、奪うことができなくなる。
他には、特性「物拾い」を使う方法もある。具体的には、味方の襷持ちが「この指止まれ」を使い、相手の一撃技で気合いの襷を発動させ、物拾いの味方に拾わせる、という方法である(3連続で命中したら、失敗する可能性もあるが…)。実際、ニャースが猫の手と物拾いを両立できるのでこのコンボは使えるが、一枠割いてまで使いたいコンボかと言われると微妙ではある。
この2つの発想を融合させた結果、今回採用したポケモンが、オオタチである。気合いの襷を持たせてこの指止まれを使い、他のポケモンを長生きさせつつ、いざとなれば自分も猫の手を使える。さらに、特性の「お見通し」を活用すれば、狙って相手の襷を奪うことも可能になる。
じゃあ、この指で誰を守るの?という話になるが、そこで2つ目の戦術が鍵になる。
2つ目は、「ダークホールに対するメタ」である。相手が仮に、「絶対零度×2 & ダークホール×1」という構成だった場合、もしダークホールを無効化することができれば、期待値的に相手の行動の1/3を潰すことができる。そうなれば当然、圧倒的に有利である。木の実で対策することもできるが、今回はもっと強力な方法、いるだけで味方全員が眠らなくなる特性「スイートベール」を取り入れる。
即ち採用するポケモンはペロリームである。「一撃技も猫の手も使えないんじゃないの?」と思われるかもしれないが、ペロリームにはこの技がある。
おなじみ、直前に使われた技を使うという技である。つまり、一撃技が使える!これぞ「猫まね零度」、相手も猫零度構築であるからこそ使える戦術ともいえる。
ちなみに一撃技要因には、フリージオを採用した(採用理由は後述)。
というわけで、完成した構築が以下である。
フリージオとペロリーム、足したら「アイスクリーム」になるなぁ(なるか?)。まあ、本当にアイスクリームにしたかったらバイバニラのほうが適任なんですけどね。
個体紹介
レパルダス
特性: 悪戯心
性格: 陽気(S↑C↓)
努力値: A68 B188 S252
実数値: 139-117-94-×-70-173
技: 猫の手/泥棒/横取り/守る
持ち物: ラムの実
悪戯心の猫その1。
A特化霊獣ランドロスの空を飛ぶ確定耐えまでBに振り、余りはA。
一応泥棒をタイプ一致で使える。
ニャオニクス♂
特性: 悪戯心
性格: 陽気(S↑C↓)
努力値: H4 B252 S252
実数値: 150-×-128-×-101-171
技: 猫の手/欲しがる/横取り/守る
持ち物: カゴの実
悪戯心の猫その2。
BSぶっぱ。B振りしなくてもレパルダスより固いが…猫の手で出ない技は物理に偏っているので、ほとんどの個体はB厚めに振っている。
ほぼレパルダスと同じだが、泥棒は覚えないらしい。
オオタチ
特性: お見通し
性格: 意地っ張り(A↑C↓)
努力値: H4 A252 S252
実数値: 161-140-84-×-75-142
技: 猫の手/気合いパンチ/この指止まれ/守る
持ち物: 気合いの襷
胴が長い、もう一人の猫の手使い。
Sは補正なしでも最速ドーブルより速い。
初めはこの枠を、同じくこの指止まれが使えて、悪戯心まねっこや巴投げ、堪えるなどが使えるリオルで考えていた。ただ、悪戯心の猫たちよりも素早さが低くてどのみち後手に回るので、お見通しを優先してオオタチにした。
この指止まれで他の味方(特にペロリーム)を守りつつ、お見通しで持ち物確認をすることで泥棒/欲しがるの補助をする。いざとなったらぶっぱなせる気合いパンチも、このルールと比較的噛み合っている(B振りレパルダス確1)。
ドーブル
特性: テクニシャン
性格: 陽気(S↑C↓)
努力値: H4 B252 S252
実数値: 131-40-87-×-65-139
技: 絶対零度/ダークホール/フェイント/吹き飛ばし
持ち物: 広角レンズ
絶対零度+ダークホール枠。初めはダークホールも使わないつもりだったが、せっかくなので採用した。
ムラっけだとSや命中率がダウンした時のリスクが大きいので、テクニシャンで採用。
吹き飛ばしは上述の「封印」や「身代わり」の対策で入れてみたが、あまり使う気はない。この指でもいいと思う。
ペロリーム
特性: スイートベール
性格: 陽気(S↑C↓)
努力値: H12 B244 S252
実数値: 159-100-137-×-95-136
技: まねっこ/泥棒/欲しがる/守る
持ち物: なし
ダークホール対策枠。猫の手で出ない技が少なくて、泥棒と欲しがるを両採用というよく分からない技構成になっている。
Sがドーブル-3なので、ドーブルが出した技をまねすることが多くなると思われる。
持ち物は敢えて持たせず、オオタチのお見通しと合わせて相手の持ち物(特に襷)を奪えるようにしている。ちなみに、胃液を入れておくと、万が一のミラーにも強くなれる。
フリージオ
特性: 浮遊
性格: 臆病(S↑A↓)
努力値: H108 B252 S148
実数値: 159-×-82-×-155-158
技: 絶対零度/寝言/守る
持ち物: 光の粉
絶対零度枠。採用理由はシンプルにSが高いのと、もし「地割れ」や「穴を掘る」が飛んできた場合に無効化してアドを取れるため。ただし、Bが低いので、普通に泥棒などが致命傷になり得る。耐久があり、「空を飛ぶ」や「吠える」も使えるフリーザーの方がおそらく強い。
Sは最速霊獣ランドロス抜きだが、特化でも問題ないと思う。
寝言でも絶対零度を出せるので、もしペロリームが倒されたあとで寝かされても何とかなる。
動かし方
先発は、ペロリーム、オオタチ、ドーブルを想定
1ターン目
オオタチがこの指で猫零度を引き受け、ドーブルがダークホール、ペロリームがまねっこダークホール
→これで相手は全員寝る
2ターン目以降
好き放題猫の手orまねっこor猫パンチ😼
もし相手の先発に襷持ちがいたら、ペロリームの泥棒or欲しがるで奪っておくといい。
強さ予想
特性スイートベールに加え、木の実と寝言で万全の対策をしており、眠りには滅法強い。相手がダークホールを撃ってくれればくれるだけアドを得ることができるのは、明確な強みだと思う。
一方で、悪戯心猫が2体しかいないことと、オオタチが何もせずに倒れてしまう可能性が高いことから、攻撃面が弱い。
結局、「運が良ければ勝てる」という猫零度バトルの根底を覆すには至らないと感じた。こんな結論でいいのか…
おわりに
最後までお読み頂きありがとうございました。
まだまだ経験も知識も浅いですが、普段からこんな感じでユニークさを求めた構築作りを目指しています。先人たちが築き上げてきた構築やギミックの膨大さから、完全オリジナルのものを生み出すことの難しさを実感しつつも、オフ会でやりたいことが上手く決まってお相手の意表をつけた時の喜びは大したもので、自分の糧になっています。
この記事が良いと思った方はぜひ高氷菓を…
間違えました、高評価をお願いします(?)🍨
それでは。