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投資で未来を切り拓く~50代からの挑戦:株式投資の基礎と実践

老後資金への不安と投資への目覚め

今回は、投資経験についてのお話です。

真実かどうかはさておき、いわゆる「老後2000万円問題」が持てはやされて、このままでは将来の生活に不安が残ると自分も感じた。年金だけに頼るのではなく、自分で資産を増やす手段を持たなければならない。そう考えたとき、投資がその解決策のひとつとして浮かび上がった。

株式投資には以前から関心があったものの、会社四季報などの資料を読み解くのが面倒で、つい後回しにしていた。しかし、さまざまな経験を経て、約3年前から本格的に投資の世界へ足を踏み入れることを決意。まずは初心者として、投資の学校という投資のネットスクールに入学。

ファンダメンタル分析についての基本を学ぶことからスタート。動画講義を見ながら、企業の財務諸表や経済の仕組みを理解することに時間をかけた。

もともと簿記の資格があったので、損益計算書(PL)、貸借対照表(BS)、キャッシュフロー計算書(CF)といった基本的な財務指標はある程度読めたが、最新の時価評価会計などは学び直しが必要だった。

そこで、PER(株価収益率)やPBR(株価純資産倍率)、ROE(自己資本利益率)などの指標を活用して、割安な銘柄の選び方を学習。企業の成長戦略や競争力を評価するために、業界全体のトレンドやマクロ経済の影響についても理解を深めていった。

マネーリテラシーの重要性と経済の基礎知識

また、投資を成功させるためにはマネーリテラシーの向上が欠かせないと痛感し、経済の基礎知識も学んだ。

例えば、インフレとデフレがどのように市場に影響を与えるのかを知ることで、資産価値を維持しながら増やす重要性を認識した。特に、日本のように長くデフレが続いた国での投資戦略と、インフレが進む国での戦略の違いを学ぶと、自分なりの資産運用の検討材料になる。 しかし、日本が永遠にデフレの状態にあるわけではなく、いずれインフレへと移行することは避けられないと、その当時から感じていた。そして、実際に現在の経済状況を振り返ると、着実にその方向へと進んでいることが確認できる。

さらに、米ドルが基軸通貨としての役割を果たす理由を知ることで、国際的な視点を持つ重要性を実感。アメリカの金融政策が日本市場に与える影響や、為替の仕組み、外国為替レートの変動要因についても知れたので、海外市場の動きにも目を向けるようになった。

また、複利の効果が長期的な資産形成において、どれほど大きな影響をもたらすか。「時間を味方につける投資」の大切さを理解した。例えば、同じ100万円を年5%の利回りで運用した場合、10年後には162万円、20年後には265万円になる。このように、投資は「いかに早く始めるか」が鍵になると実感。あー、20代からコツコツ積み立てておけばよかったかも。

他にも日本銀行の金融政策(量的緩和、金利操作など)が株式市場にどのような影響を与えるのか勉強できたのが大きい。例えば、日銀が金利を引き下げると、企業の借入コストが下がり、株価が上昇しやすくなるといった仕組みになっている。

パズルのピースがはまる快感

こうした知識が身についてくると、経済ニュースがこれまでとは違う視点で読めるようになり、今までぼんやりと知っていたことが、体系的に学べることで知識に命が吹き込まれたような感覚を覚えた。

例えば、ニュースで何気なく耳にしていた「金利政策」「為替介入」といった言葉が、具体的にどのようなメカニズムで市場に影響を与えるのかを理解すると、まるでパズルのピースがぴったりとはまるような感覚があった。

そして、学んだ知識を活かしながら実際に少しずつ個別株を購入、試行錯誤を重ねていくのだった。


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