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消えゆくまち、岡谷2

岡谷市の主に中心市街地といえるエリアのMAPです。

岡谷市の中心市街地MAP
鉄道

湊(地図右下の湖畔沿い)や川岸(地図左下の川沿い)は置いておきます。
JR岡谷駅(乗降者数2800人/日)前の大規模商業施設ララ岡谷は2022年に岡谷市が全ての権利を取得し、国から補助を受けてとりあえず解体することになったようです。

駅から小綺麗な童話館通り(童画家:武井武雄に由来)を抜け、4年で潰れた東急百貨店→カネジョウ→現在は謎施設の集合体を抜け、長いシャッター通りを抜け岡谷市最強の複合商業施設レイクウォークに至ります。岡谷のレイクウォーク近辺に岡谷市役所、図書館、病院、消防署、コンサートホールがあります。そして町の中心地から離れた位置に公園が配置され、ぽつりぽつりと商業施設が散らばっています。

赤字のバス路線が町中を非常に限られた時刻で行き来し国からの助成金と市税が投入され体面が保たれています。
ちなみに市内にはタクシーがぜんぜんいません。当日呼んでもほぼきません。

こうして俯瞰してみると駅前を中心としたまちづくりが時代にそぐわなった状況がみてとれます。こういう事例は日本全国に見られます。
大規模商業施設を商店街でつなぎ、賑わいの連鎖を生み出すことで商店街を説得したのでしょうが見事に栄養を吸われてシャッター街に。そしてまた駅前に賑わいを取り戻すことを頑張ろうとしているようです。なぜ駅前に拘るのでしょうか。

岡谷市の建物や街づくりをみていると共通して感じるのは環境を読み取ってない、活かしていないことです。日本全国どこにでもある建物、町並みには愛着が生じません。この町が失ったものはとても大きく不憫でなりません。加えて、市の施設がバラバラ点在しすぎで、1つ1つがオーバースケールです。その維持費は相当なものでしょう。小さな町の集合体なのだから諏訪郡で公共施設をまとめて共有すれば随分良くなるでしょう。人口が減る現在、単独の市ごとにフルスペックに公共施設を設置するのは合理的ではありません。

家計と一緒で、収入は急に増えませんからまずは支出を減らすことが優先度No1です。支出を減らすには、どんな岡谷市にするか方向性を示し取捨選択が必要です。
新市長の手腕が問われます。16年同じ市長だったまちで、次の市長も元市議ですが新しい風は吹いてますか?

次回ももう少しこの町を深掘りします。駅前についても考えていきましょう。

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