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あの頃の君? 第8話

やっと田村と森田が笑い終わった。

桜「2人とも笑いすぎだよ」
村山「おもしろいですね笑」
森田「腹筋痛い…笑」
田村「ほんとおかしい笑」
桜「森田さんそろそろバスケ部の方に行こ」
森田「そうだね、行こっか。またね!ほのちゃん」
田村「またきてな〜!ほな美羽ちゃん練習戻ろうか」
村山「はい、森田さんまた」
森田「うん!」

そうしてバレー部を後にした2人はバスケ部の方へ向かった。

桜「バスケ部はどんな人がいるの?」
森田「かわいい子たち!笑」
桜「雑すぎない?」
森田「あ、さっきの村井優ちゃんはダンス部ない時はバスケ部に顔出してるらしいよ」
桜「兼部とかできるんだ」
森田「うん、何人かしてるよ」

すると誰かがバスケットコートから駆け寄ってくる。

??「お!ひかちゃ〜ん」
森田「玲ちゃんやっほ〜」
大園「あ!桜くんじゃん!なになに?バスケ部気になるの?」
桜「いまいろんなところ見学してるところ」
??「玲さんどうしたんですか?」
大園「璃花ちゃん、この人はね今日転校してきた桜くん。ひかちゃんといろんなところ見学しに行ってるんだって。」
石森「はじめまして、石森璃花です」
桜「桜咲音です」

自己紹介をしていると大園が何やらひらめく。

大園「あ、そうだ!2人ともバスケやってかない?」
石森「急ですね笑」
森田「えーいいよ、やったことないし」
桜「ちょうど2on2できるしいいんじゃない?楽しいよバスケ」
大園「お〜乗り気だね〜」
森田「もしかして桜くんバスケしてたの?」
桜「うん、中3まで」
森田「どおりでいつにも増してやる気な訳だ」
桜「いや、今日あったばっかじゃん」
森田「まあそうだけど〜」
石森「チーム分けどうします?」
大園「んー相手は男子だし、ひかちゃんと桜くんチームでいいんじゃないかな」
桜「いいよ、やろ」

そう言うと桜は上着を脱ぎ、シャツの腕をまくりネクタイを緩めた。

森田「………」
大園「ひかちゃんどうしたのっ!」

ぼーっと桜を見つめていた森田に大園が話しかける。

森田「なんでもない」
大園「もしかして今日会ったばっかの桜くんに見惚れてた?」
森田「そんなことないって笑」
大園「え〜?ほんとかな〜?😏」
森田「ほんと!」

森田はつい大きな声を出してしまう。

桜「森田さんどうしたの?大きな声出して」
大園「えっとね〜ひかちゃんがね〜」
森田「あー!もう!なんでもないって!」

大園の声を妨げるように森田が大きな声を出す。
桜(大園さんなんかめっちゃ悪い顔してる…)

石森「もうみなさん早くやりましょ!」
森田「じゃあ2人ジャンケンして」
桜・大園「じゃーんけーん…ぽん!」
大園「いえ〜い、私の勝ち〜」
石森「私たちのチームが先攻ですね!」
桜「森田さん、石森さんにマークついて」
森田「わかった!」
桜(なんか森田さん張り切ってる笑)

大園がドリブルを突きはじめると桜がいきなりボールを弾いてスティールする。

大園「あ〜!返せ〜」
桜「いやだね」

ボールを奪った桜がドリブルを突きはじめると石森と大園が2人がかりでマークする。

大園「へっへっへ〜、これでいけまい」
石森「負けません!あっ!」

桜は細かいドリブルで2人を揺さぶり軽々と抜いてシュートを決める。

森田「桜くんすご…」

桜のプレーに森田は見惚れていた。
森田(かっこいい…)

そのまま桜は2人を圧倒し、余裕の勝利を飾った。

大園「ずるいよ〜、強すぎ!」
石森「ほんとに上手ですね!」
森田「ねぇ、これ私いる?笑」
桜「いるよ、あー疲れた」

久しぶりのバスケで疲れている桜に大園が話しかける。

大園「楽しかったでしょ、バスケ部入る?」
桜「んー…考えてみる」
石森「いつでも待ってますね!」
桜「ありがと」
森田「桜くん、そろそろ行く?」
桜「そうだね」

2on2を終えると荷物を持って2人は体育館を後にする。

大園「2人ともまたね〜」
石森「またバスケしましょ〜」
森田「うん!またね」
桜「👋」

桜「あとどのくらいあるの?」
森田「あとふたつだよ」
桜「そっか、どんなのだろ」



続く……


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