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あの頃の君? 第5話

無事に転校初日の学校は終わり、終礼後席を立とうとすると…

森田「桜くん、このあと何かある?」
桜「んーいや、特に。あ、でも部活見学しとけよって沢辺先生が」
森田「じゃあ私が案内してあげる!」
桜「いいの?森田さんも部活とかあるんじゃ…」
森田「いいのいいの!うちの部活は好きな時に来ていい部活だから」
桜「そう、じゃあお願いしようかな」
森田「任せなさい!」

そこには腰に拳をあて、絵に描いたような「えっへん」というポーズでドヤ顔してる森田さんがいた。
桜(なんか、かわいい…)

桜「ドヤ顔…笑」
森田「も〜バカにしないでよ笑 案内してあげんよ〜?」
桜「ごめんなさい、お願いします」
森田「よろしい」
桜「笑」

森田さんに案内され、部活を見学しに行く。

森田「ここはスタジオルーム」
桜「AとBってあるけど、何の部活?」
森田「Aは吹奏楽部でBは軽音部だよ。ちょっと覗いてみよ」

ガチャ…
スタジオルームAの扉を開けると金管楽器を中心に様々な音が聞こえてくる。

増本「あ!森田さんに桜さんじゃないですか!吹奏楽部入ります?」
森田「きらちゃん気が早いよ、まだ見学してるだけだから笑」
増本「そうでしたか」
藤吉「きらちゃん練習して、あ…桜くん」
桜「藤吉さんも吹奏楽部なんだ」
藤吉「うん」

そんな話をしていると後ろから声をかけられる
??「きみ、どうしたの?見学?」
増本「あ!上村さん!やっときた〜」
上村「ごめんね、日直の仕事があって。で、君は?」
桜「あ、えっと…」
??「遅れました〜!部長ごめんなさ〜い!」

上村さんに自己紹介しようとすると大きな声に遮られる。

藤吉「いいよ、別に」
??「あれ?見ない顔ですね。この方は?」
藤吉「今日転校してきた桜咲音くん」
桜「どうも」
中嶋「はじめまして、私は1年の中嶋優月です!」
上村「私は3年の上村莉菜、好きに見学して行ってね」

2人は自己紹介をするとすぐ席について楽器の準備をし始めた。

森田「夏鈴ちゃんが部長で意外って思ったでしょ?」
桜「うん、かなり。」
森田「だよね、でも逆に部員に怒られてるらしいけどね笑」
桜「なんか、わかるかも笑」
森田「じゃあ次行こっか」

森田さんについていき隣のスタジオルームBを開けてみると、さっきとは違うギターとドラムの音が聞こえてきた。

森田「やっほ〜」
??「あ〜!森田さん!」
??「こんにちは〜」
森田「あいりちゃん、りこちゃんおつかれさま〜」
谷口「こちらの方は?」
森田「今日転校してきた桜くん、いま部活紹介してるの」
谷口「はじめまして、桜さん。私は1年の谷口愛季です!」
理子「遠藤理子です」
桜「2年の桜咲音です」
森田「この子たちこんな赤ちゃんみたいでかわいいのに楽器弾いてる時はかっこいいんだよね」
谷口「えへへ〜☺️」
理子「赤ちゃんじゃないです!😠」
森田「ごめんごめん笑」
森田「それにあいりちゃんは生徒会の書記もやっててすごいしっかり者なの」
谷口「え〜?照れます〜」
理子「森田さん、りーは?」
森田「りこちゃんも偉いよ〜」
理子「やったぁ」
桜「2人は森田さんにすごい懐いてるみたいだね」
森田「うん、2人ともほんとにかわいいの笑」
谷口「桜さん、軽音部入りたくなったらいつでもお待ちしてますよ!」
理子「ぜひ〜」
桜「ありがとう、考えておくよ」
森田「よし、次行こう!2人ともまたね〜」
谷口・理子「は〜い!」

2人はスタジオルームを後にすると、次の部活の活動場所へと向かった。




続く…



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