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投資初心者‼️注意⚠️投資詐欺⚠️その5

第5章:詐欺の手口の詳細


詐欺師はなぜ「魅力的な話」を用意できるのか?

僕はフリッチクエストの話を聞いた後、改めて冷静に考えてみた。

「なぜこんなに明らかな詐欺に、これほど多くの人が引っかかってしまうのか?」

その答えを知るために、僕はもう一度詐欺の手口を徹底的に分析してみることにした。


手口①:驚異的な「高利回り」を提示する

詐欺の基本は、「夢を見させること」だ。

フリッチクエストでは、**月利4%(年利48%)**という驚異的な数字を提示していた。

「銀行の金利は0.001%。それに比べてフリッチクエストは、たった1年で約50%も増える!」

こう言われると、投資初心者は「本当にそんなことがあるのか?」と興味を持ってしまう。

しかし、常識的に考えて、そんな投資は存在しない。

📌 世界的な投資家ウォーレン・バフェットの平均年利は約20%
📌 「天才」と呼ばれるヘッジファンドマネージャーでも30%が限界

それなのに、なぜ無名のフリッチクエストが48%ものリターンを保証できるのか?

答えは簡単だ。

「本当に運用しているわけではないから。」


手口②:「複利の魔法」で安心感を与える

次に、詐欺師たちは「複利」の概念を利用して、投資家にさらなる夢を見させる。

「月利4%の複利なら、100万円が10年後には1億円になるんですよ!」

しかし、これは机上の空論に過ぎない。

実際には、詐欺組織が長期間にわたって投資を運用し続けることはない。

ポンジ・スキームのような投資詐欺は、ある程度お金が集まった段階で破綻するのが常だ。

つまり、「10年後に1億円」という話自体が、そもそも成立しないのだ。


手口③:「初期投資家には本当に配当を支払う」

これが、最も厄介な詐欺の手口のひとつだ。

ポンジ・スキームでは、最初のうちは本当に配当が支払われる。

📌 100万円投資した人には、翌月に4万円が振り込まれる
📌 半年後には元本回収に近づき、安心感が増す

「これ、本当に儲かるじゃん!」

こう思った投資家は、さらに追加投資をし、友人を紹介するようになる。

しかし、その配当金はどこから来ているのか?

実は、新しい投資家が入れたお金を使って配当を支払っているだけなのだ。

これは典型的な**「自転車操業型の詐欺」**で、ある程度の人数が集まった時点で資金がショートし、すべてが崩壊する。


手口④:「紹介制度」で被害者を加害者に変える

フリッチクエストでは、「紹介ボーナス」なる制度があった。

📌 新しい投資家を紹介すると、10%の紹介報酬がもらえる

この仕組みがあることで、投資家たちは自ら積極的に友人や家族を勧誘し始める。

しかし、ここで恐ろしいことが起きる。

最初は騙されていた人が、いつの間にか加害者になってしまうのだ。

中井くんも、完全にこのシステムにはまっていた。


手口⑤:「おもてなし会」で信用を演出

フリッチクエストのもう一つの強力な武器が、「おもてなし会」と呼ばれるパーティーだった。

「有名人も来るんだよ! 手相芸人の島田○平とか、実業家のホリエ○ンも来たことがあるらしい!」

詐欺師たちは、こうしたイベントを利用して「本物っぽさ」を演出する。

しかし、芸能人は単に「ギャラをもらってイベントに出ているだけ」であり、投資の実態を知っているわけではない。

こうした戦略によって、投資家たちは安心感を持ち、「この会社は本物だ!」と信じ込んでしまうのだ。


手口⑥:「現金での支払い」を強要する

僕がフリッチクエストの話を聞いて、最も怪しいと感じたのが、「現金で200万円を持ってくるように」という指示だった。

まともな投資会社なら、銀行振込が基本だ。

しかし、フリッチクエストは「現金のみ」と言い張る。

なぜか?

📌 銀行を通せば記録が残るため、詐欺がバレるから
📌 現金を直接渡せば、証拠が残らないため、訴えにくいから

この「記録を残させない」手口は、過去の詐欺事件でもよく使われていた。


僕の決断:詐欺だと確信する

ここまで分析すると、もう疑う余地はなかった。

フリッチクエストは、100%詐欺だった。

📌 異常な高利回り
📌 複利の魔法を利用
📌 初期配当で信頼を作る
📌 紹介制度で被害者を増やす
📌 芸能人を使って信用を得る
📌 現金での支払いを強要する

どれを取っても、「詐欺のテンプレート」と言ってもいいほど典型的な手口だ。

僕はこの瞬間、完全に投資を降りることを決意した。


次回予告:「第6章:中井くんを止めることはできるのか?」

しかし、問題はここからだった。
すでに2,000万円も投資してしまっている中井くんをどう説得するか?

彼はすでにフリッチクエストを**「信じ込んでしまっている」**。
僕の言葉で、彼を救うことはできるのか?

次回、第6章へ続く!

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