小学校受験、子どもの持ち物
多くの学校が上履きのみでOK
小学校受験ってペーパーだけではなく、制作などもあったりして、試験で必要な道具が結構多いです。でもこれら試験で使う筆記用具、のり、はさみ等々一部の私立小学校を除き、全て学校が用意したものを使います。おそらく同じものを使わせることで公平な条件での試験にすることと、そもそも試験内容は非公表の学校がほとんどなので、持ち物として通知してしまうと事前告知にあたるという側面もあるのでしょう。
お茶の水説明会でネタバレ!?
話がそれますが、今年お茶の水女子大学附属小学校の説明会の質疑応答でこんな質問をされた方がいました。
「子どもが左利きなのですが」
それに対しての回答が
「左利き用のハサミを用意してありますので申し出てください」
これって、今年の入試でハサミを使った制作テストがあるとバラしちゃってますよね。質問された方に拍手!!
上履きは誰が持つ?
さて、持ち物は上履きだけなのですが、その上履き誰が持っていきますか?これは意見が分かれます。幼児教室の通塾バッグに上履きだけ入れて本人に持たせるべきという人が多数派かもしれません。自立した子どもであることをアピールすることになるとか。私は保護者が持っていき、お子さんは手ぶらで行くというのをお勧めします。そもそも子どもがバッグを持っていたかどうかを学校がチェックするはずないですよね。
上履き忘れた事件
もう10年ぐらい前の話になります。筑波大附属小の入試の朝、教室に電話がかかってきました。Aくんのお母さまです。
「茗荷谷の近くで上履き売ってるところ知りませんか」
茗荷谷というのは筑波大附属小の最寄り駅です。聞くと、Aくんに上履きを持たせていたのだが、車内に置き忘れてきたとのこと。
「今から店探すより、教室にある上履きを届けた方が早い」と伝え、サイズを確認。同じサイズのものを見つけて学校まで走りました。
試験にギリギリ間に合い、Aくん無事合格です!
入試が終わると大勢の保護者の方がお見えになり、お礼をおっしゃいます。
「先生のおかげです」との言葉に対して、「いやいやお子さんとお母さん、お父さんが頑張ったからですよ」といつもは言っているのですが、Aくんのお母さんにだけは「そうかもしれません」と冗談で返しました。
そんなわけで、ただでさえ緊張する入試当日、お子さんの手は空けてあげて、その手を保護者がギュッと握って学校に向かっていただきたいと思います。