”スキマ作らず強力遮断”で『世界No.1』のGKと謳われている「ヤン・オブラク」を徹底解剖しました
こんばんは〜!
最近、オブラクに関するツイートばかりで、TLを荒らしています。
まっさんです!!
今回、オブラクに関するコラムを投稿する理由としては
『ゴール守る』というGKの一番すべき仕事を、世界トップクラスのオブラクでしか学べないと思い、今回まとめさせていただきます。
というのもですね〜笑
みなさんこのツイートって見ましたか?
このツイートが全てを物語ってるかもしれませんが、オブラクって本当に当たり前が徹底していて、大体この能力は優れているとか、これは苦手とかがあるのですが、オブラクはそれがない。
アリソンやシュテーゲンなどは、足元の技術だったり、ダイナミックなプレーで注目されやすいですが、そのため、彼に関しては「この能力では世界一」という能力が目立たないです。
違います、目立たないのではないです。。。
全ての能力がトップクラスということです。
こちらのツイートを見て欲しいのですが、
と、失点の数が異次元なんですよね。。笑
今回のコラムでは、そんな世界トップクラス、
いや、ゴールキーパーの教科書とも言っても過言ではない
”スキマ作らず強力遮断”で『世界No.1』のGKと謳われている「ヤン・オブラク」を徹底解剖しました!
・「絶対にこれだ」と自信を持って指導したい
・それぞれの選手に対して100%の解決策を教えたい
・サッカーが文化になる日本になってほしい
・息子の力に少しでもなりたい
・世界で活躍するGKが出てきてほしい
・川島永嗣を超えるGKが育ってほしい
というあなたは、読み進めてください🤗
【ヤン・オブラク】
■所属:アトレティコ・マドリー
■背番号:13
■ポジション:GK
■1993-01-07
■189cm/84kg
■国籍:スロベニア🇸🇮
■代表歴
アトレティコの堅守を支える絶対的守護神。抜群の安定感を誇り、15-16シーズンにはリーガ・エスパニョーラ全試合フル出場を果たし、38試合18失点と1試合平均0.47失点という驚異の数字を残した。年代別のスロベニア代表を経験しており、2012年9月A代表デビュー。代表には当初、主にサミール・ハンダノヴィッチの控えとして招集されていたが、2015年にハンダノヴィッチが代表から引退して以降、代表でも正キーパーの座に就いている。
身長は188cmとごく普通、体重は83Kgで、やや軽めこのことからシュッとした体形で、それなりに俊敏性などを兼ね備えているであろうと推測できます。
実際、映像で見てみると北欧人ということもあり、
手足が長くスラっとしています。
ちなみに身長188cmはマンチェスター・シティのエデルソンと同じですが、エデルソンよりも大きく見えます。(エデルソンは89Kgありガッチリしているためなおさらです)
それではプレーの中身に入っていきたいと思います!
〜構え方〜
構えに関しては特に目立った点は見当たりませんでした。足幅は肩幅程度で広くは取らない。股関節とひざを軽く折り(曲げ)重心はやや高めですが、シューター(ボール)と距離が近くなると足幅を少し広げ重心を落としています。
シュートを打たれる際には両手を後ろへ引き反動をつけていますが、そこまで強く引かず後ろに置いておくというイメージです。これについては後述するシュートストップの際に重要な役目があるので、頭の片隅に入れておいてほしいです。
〜プレジャンプ〜
プレジャンプはやや大きめです。打たれる前に2,3回ほどステップを踏みタイミングを合わせています。またタイミングを合わせるだけでなくポジションを移動した後の重心を整えるためのステップをよく使用していると見られました。
ポジションを移動し、目的地にたどりついた時に、目的地側の足で踏ん張って止まってしまうと「重心」が傾いてしまいますが、オブラクは踏ん張るのではなく、止まってすぐプレジャンプするように、2,3回ステップを入れると、移動の際に生じた力が横ではなく上に逃げています。なので重心が整えるのがとてもスムーズと感じました。
これをオブラクはうまく使っているので、ぜひ皆さんも試してほしいです。
試す方法としては、自分の左側の5Mほどの場所にコーンなどをおいて、そこに向かってクロスステップで向かって行き、コーンのところで左足で止まるパターンと、止まると同時にステップを入れるパターンで行なっていきましょう。
〜シュートストップ〜
シュートストップにおいて最も強く感じたのはボールに対しての力の伝え方、つまり『アタック』の意識が非常に強い点でした。ボールに対して向かって行くように飛ぶなどは、他のGKもしていることですが、オブラクが他と違うことは前述した「手の反動」の部分です。
通常、手を引く動作というのは、シュートに対してダイビングする際の反動として使われるのですが、オブラクの場合は目的が異なっていて、オブラクは手の反動をボール(シュート)に対してより強い力を伝える目的で使用しています。
殴る動作を想像してみてほしいのですが、拳を構えてその位置から殴るよりも、後ろに引いてタメを作るように殴った方が力は強いと思います。これと同じで、オブラクは構えた位置から手を出すのではなく、後ろに引き反動をつけて手を出すことで、手がボールに与える力を強くしています。
もう一つ、オブラクは至近距離からのシュートストップの際のポジショニングが特徴的です。至近距離というのは一対一ではなく、クロスからのシュートなどをイメージしてください。
オブラクは、ほとんどの場合ゴールライン上にポジショニングを取り、ボールとの距離をできるだけ遠くし、反応するための時間を少しでも稼げるようなポジションを取っています。
オブラクが反応に自信がないためなのか(反応は遅くない)は分かりませんがクロスボールに対して出れないと判断し、シュートに備える時はゴールラン上にポジションを取ることが多く見られました。よくセービングの際オブラクがポストに激突しているのはこのことが理由だと思います。
〜特徴、癖、感想〜
私が最初に見た時に感じたのは、こいつ一番分析し辛いやつだということでした(笑)その理由としては、オブラクの特徴というのは『特徴がない』ことなんです。。(笑)
大体この能力は優れているとか、これは苦手とかがあるのですがオブラクはそれがない。分析していて『オブラクって世界一なんじゃね?』っておもいました(笑)
何故ならば、先ほど言った通り”特徴”や”強み”はないんです。
どの能力を見てもオブラクより優れているGKはいます。でもオブラクのすごいところはすべての能力において世界で『2,3番目』ということです。
「この能力では世界一」というものはありません。しかしどこをとっても世界で二番目でいられる。つまりオブラクには弱点がないんです。そしてどの能力も世界で二番目にはなれるほどのレベルで兼ね備えている。これなら世界一だといえるものはないですが総合すると世界一、それがオブラクです。
最後に気になった癖をあげたいとおもいます。
彼の癖として、ゴロのシュートに対してセービングした際の体の上側(右に倒れたら左手)を少し遅れてでもかならず持ってくるという点です。ゴロのギリギリのボールを必死に片手でかきだしたあと、必ず残っている方の手を持ってきます。
これはそのあとのセカンドアクションのための起き上がりの支点にするために持ってきているのですが(映像を見ると持ってきてその流れで地面に手をつき立ち上がっている)彼の悪い癖がもう一つあって、
せっかく手を持ってきても、その手を地面にパーでついて立ち上がるのが普通なのですが、オブラクはグーでついてしまう癖があり、これでは支えきれず安定しません。
また前述したとおり、シュートに対して「アタックの意識」が強いのですが全体重をボールにぶつけるため、反動が強くそのあと立ち上がるのには大きな力がかかります(ボールに全体重をかけるのでそれを戻すのにはその分の反動がある)だからこそパーで立たないと大きな力がかかるので安定氏なのですが、そこをグーでついてしまうので安定せずワンテンポ遅れてしまいます。
これが私が気になったオブラクの癖です。
以上でオブラクについては終わりになります。文字だけだとイメージが付きにくいのでぜひYOUTUBEで映像をみてください。
「そういうことか!」とイメージが付きやすいと思います。
【Oblak save】と検索すればたくさん出てくるのでぜひ見てみてください、もしかしたら、私も気づかないような新たな癖や特徴を発見できるかもしれません!
いかがだったでしょうか〜!
オブラクって本当に全ての能力値が非常に高いGKです。
彼から多くのことを学べると確信しています🔥
今回の投稿は、僕が運営している
選手とGKコーチをオンラインで繋ぐ
GK格上げコミュニティ
「GKVoice::Campus」
今、総勢で70名で活動している「GKが集まる」コミュニティーですが、その中でも、創設「1期生」から参加していただいて、現在は東京ゴールキーパースクールのGKコーチとしても活動している
橋本 龍来さんのご協力の元、コラムを作成させていただきました!
橋本さんは、コミュニティー発足の当初から素晴らしい分析力をお持ちで、参加しているGKも彼から学ぶことが多くありました。
僕自身も、めちゃくちゃ勉強にさせていただいてます!🤗
今日の夕方ごろ、橋本さんはこちらのコラムにも寄稿していたので、よかったら合わせて読んでいただけると嬉しいです👌
この1週間、オブラクに関する発信をするとともに、世界トップクラスだと確信しました。
そこで思ったんです。
オブラクを育てたGKコーチって一体どんなやつだ!?笑
でも、残念なことに
GKコーチの情報があまりなかったです!笑
ただ、1つこんな記事を見つけました。
インテルの正GKサミール・ハンダノビッチやアトレティコ・マドリーの正GKヤン・オブラクを10代の頃から現在まで直接指導する名コーチ「ニハド・ペコビッチ」
つまり、オブラクに限らず「サミール・ハンダノビッチ」も同じGKの核となる何かを持っているのかもですね〜!
日本のGKがもっと世界に追いつくためにも、彼らの中に『大きな答え』があるかも
明日からはオブラクではなく
「スロべニア」代表のGKでもあり、長年にわたってインテルのゴールを守り続けてる「サミール・ハンダノビッチ」について発信してこうかな〜と思いますね!
それではまた次回!
一緒に頑張っていきましょう🤗
最後まで読んでいただきありがとうございました!